「fleet」


ぼくは電気屋さんのショウウィンドウにへばりつきながら、数え切れないほどのモニターを見ている。みたことがある映像ばかりだ。
でも、ここに写っているものをよくみてみると、わけのわからないものばかり。
それでも、ぼくは時々瞬きをしながら、夢中になってそれを眺めている。
「なんだこれぇ」。
流れる映像をじっと見上げるように眺める。
すべては昔からおばぁちゃんが語り継いできた話のように昇華されていた。

僕はぽつんとそこに立ってた。

ふっと夜空を見上げてみた。遠い遠いといっても足りないほどはるかな星たちがビー ズ玉のように広がっている。ぼくの目に入りきらないほどのちっちゃなちっちゃなお 星さま。しかも、その星たちはぼくが瞬きするたびに全然違って見える。「ぼくもあ のお星のように見えてるよなぁ」。「不思議、不思議」と軽快なリズムにのりなが ら、つぶやく。

すべては存在しないような闇と瞬く星とに満たされていた。

僕はそんな風景が見える約束された場所にいる。



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