「メモリーオーバーのざわめき」


ある男が美しい山を遠くから、眺めていた。

彼はなんとなく山に挑んでみた。

ふと、高い木々を彼は見上げた。

風邪が、殴るように走っていた。

たくさんの枝と葉が僕をあざ笑うかのように、踊っていた。

彼は立ちすくんでいる。

彼には何も見えず、聞こえない。

僕の細胞が崩れていく。

山に入った時から、斜め前をみている彼の顔は、

半開きの口と目のままである(少しも息もしないし、瞬きもしない)。


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