◆◆◆ WORLD PEACE NOW 3.8 もう戦争はいらない ◆◆◆
〜わたしたちはイラク攻撃に反対します〜
2003.3.11
先週土曜日の3月8日、「WORLD PEACE NOW 3.8 もう戦争はいらない 〜わたしたちはイラク攻撃に反対します〜」というラリー(集会)&パレードに行った。ボランティア・スタッフとしての参加である。「WORLD PEACE NOW 〜」や主催者に関する詳細は以下のホームページを見てもらいたい。
http://www.worldpeacenow.jp/ (TOPページは音が鳴る)
ボランティアすることになったのは、同じ団体に属しているHさんからの要請があったからであるが、もちろんこの「WORLD PEACE NOW 〜」の「アメリカ(とその協力国)の対イラク戦争に反対」という趣旨に、賛同しているからでもある。
◆イラクをめぐる状況
ここで、ニュースなどで知った、イラクをめぐる状況に、簡単に触れる。
冷戦時代、アメリカは対ソビエト連邦封じのため、ソ連と国境を接するトルコ、イラン、パキスタンを後押ししていた。しかし、1979年イランでイスラム革命が起こり、イスラム教の聖職者ホメイニ師が実権を握る。ホメイニ師はいままでのパーレビ国王と、その政権を支えたアメリカを非難した。同年、サダム・フセインがイラクの大統領になる。
1980年イラン・イラク戦争が勃発。イスラム革命の波及を恐れたアメリカをはじめをするヨーロッパ、アラブ諸国はイラクを支援して武器を輸出し、イラクは軍事大国となった。
1991年湾岸戦争が起こる。イラク軍のクウェート侵攻に対し、イラク対米国を中心とする多国籍軍がイラクを攻撃した。イラクが国連安保理全決議を受諾して湾岸戦争が終わった。
その後、イラクが大量破壊兵器を保有しないよう、1991年から国連が査察をおこない、同時に経済制裁をしてきた。1998年、イラク査察への協力全面拒否。2002年、イラク大量破壊兵器の無条件査察受け入れを表明。
2003年、米国はイラクが査察に非協力的で密かに大量破壊兵器を保有していると非難し、国連安保理に対イラク武力行使容認決議案提出へ向けて調整している。安保理で承認されなくても、米国はイラクに対し、武力行使をおこなう方針で、すでにイラク周辺に空母など大量に配置している。
日本政府は、決議案賛成を表明し、各国に賛成を求めている。
◆日比谷野音へ集合
さて、「WORLD PEACE NOW〜」だが、ボランティア・スタッフは朝10時半、日比谷野外音楽堂に集合。晴天に恵まれて一安心。ピンクの布とワッペンが渡され、布を首に巻いてそこにワッペンを付けた。Hさんはすでに来ていた。後に、同じ団体に所属しているAくんと彼の大学時代の後輩が現れる。Aくんはなぜかスーツでネクタイをしめこんでいる。昨日からずっと飲んでいて、職場から家に帰っておらず、一緒に飲んでいた後輩も連れてきたという。30人くらいと思われるボランティア・スタッフに対し説明がなされ、その後みなそれぞれの役割についた。わたしはパンフレット配布係だった。
◆人、人、人...
「WORLD PEACE NOW 〜」はラリー(集会)とパレードで構成されている。ラリーは日比谷野音で十数名の個人・団体がトークや音楽演奏をおこなう。その後はパレードで、日比谷野音から有楽町にある駐車場まで歩く。
ラリーは午後1時開場、2時スタートの予定だったので、早めに昼食をとった。戻ってくると、まだ12時ちょっとすぎくらいなのに、もう参加者がちらほら集まっている。まだ開場していないが、もうパンフレットは配っていいとのことで、配布を始めた。
予定が繰り上がって、12時40分開場となった。2時スタートというのに、あとからあとから人がやっている。1時ちょっとすぎくらいに「もう立ち見席しかありません」というアナウンス。そして1時半頃、「会場は満員で入れません」。スタート前にもう定員約5000人の野音は、満員になってしまった。入れなかった人たちは、3時半から始まるパレードから参加するよう、呼びかけが流れる。ラリースタートの2時を回り、さらにつぎつぎ人が集まってきて、野音周辺は人があふれかえっていた。何人いるのか検討がつかない。拡声器を持っている人が「会場は満員で入れません。パレードの列に並んでください」と叫ぶ。数人に「どこに並べばいいですか?」と聞かれたが、わたしも列の最後尾がどこだかわからないほど入り乱れていた。
◆マスコミ
テレビ局や新聞社がたくさん取材にきていた。ある民放の記者がマイクを持ってカメラに向かって、「会場は満員となり、入れない人たちが公園にあふれています」とレポートしていた。そのことを後で一緒にボランティアした人に言ったら、「記者のうしろでカメラに向かってピースとかした?」と聞かれた。そんなことするか!
◆集会デビュー?
ある若い女性に「○○をみてこういう集まりにはじめてきたんですけど...」と、不安げに言われた。ラリーはもう聴くことができないので、「ぜひパレードに参加してください」と勧めた。
あと、大学生くらいの男性ふたり組みに、「新聞で見て来たんですけど、こういうのはじめてなんで、教えてもらいんですけど」と聞かれる。簡単に説明したが、わたしも当日にはじめてきたボランティアなので、主催団体のことなどよくわかっていないので、うまく話せない。それで、わかっていそうな人を探して、その人に説明してもらった。
いままで行った集会の参加者はは周知の人や団体が多かったが、いままで集会に参加したことのない人が、アメリカの対イラク戦を強行しようとするのに反発を感じて、思わず来た、というケースがけっこうあるようだ。
◆ちょっとラリー紹介
12時半くらいからパンフレット配布を始め、人があふれて混乱してからは、満員の会場に行こうとする人を止め、パレードの列に並ぶよう誘導した。したがって、会場でおこなわれたことは、ほとんど知らないが、パンフレットからラリーを紹介してみる。
ラリーはトーク&音楽演奏で、参加者は喜納昌吉さん、ザ・ニュースペーパー、イーデス・ハンソンさん、吉岡忍さん、チョウ・ミスさん、本多静芳さん、小林一朗さん、辛淑玉さん、トーマス・ヘネクルさん、パンダ with SKI(制服向上委員会)、エイプである。
パンフレットを配りながら、喜納昌吉さんの歌う「花」と聴いた。
◆パレード開始
パレードは3時半からの予定なので、3時頃パレードの出発地点に行った。ボランティア・スタッフの何人かは、横断歩道などに立つということだったが、指令がなかったので、とにかくわたしは、パレードのほとんど先頭について野音を出発した。
道路に警察官がすごくたくさん待機していたので、驚いた。
パレードはただ歩くだけでない。周りに伝えるべきメッセージなとを叫びながら進む。みんなが「ウォー、ウォー、ウォー、ウォー、」と叫んでいるので、なぜ「ウォー」なのか? と思いながらも同じように「ウォー、ウォー」と叫ぶ。しかし、よく聞いてみたら「No! No! No! No! 」と叫んでいた。(今になってもしかしたら「No War!」だったかもしれない、とふと思った。)
パレードでは音楽演奏もあった。パンフレットによれば、高橋よしあき、ゴッドブレス、東京エイサーシンカほか。わたしがいた前後には残念ながら音楽系がなく、「なんか鳴り物が欲しいですね」と言いながら進んだ。
また、ヴィジュアル系にアピールするために、プラカードを持ったり、被り物をしている人たちもたくさんいた。プラカードは、野音で配られた、ハートの中に「WORLD PEACE NOW 3.8」という文字がかかれたロゴのものが一番多かった。自分で作ってきた人も、たくさんいた。「No War!」とか「イラクの子どもたちを殺すな!」というさまざまなメッセージが書かれていた。ブッシュ米大統領や小泉首相の顔写真を貼り付けて、風刺しているものもたくさんあった。被り物もやはりブッシュ、小泉が多かった。
◆パレードが終わって...
4時頃ゴールである有楽町の駐車場に到着。これからが大変だった。駐車場は人が集まらない、という条件で借りているという。しかし、駐車場で人々が立ち話したり、団体がなにか話し合ったりしている。ボランティア・スタッフは「駐車場で立ち止まらないでください!」「止まらないで出口に向かって進んでください」と叫び続けて、みんなで横に二列で並んで道を作って、そこを通らせるようにした。パレードの人々は次々やっていくる。昼にパンフレットを配っていたときはコートを脱いでも暑かったのに、今はコートを着ても寒い、風が冷たい。会場整理しながら、「いったいいつおわるんだろう...」と思った。
ボランティア・スタッフのひとりが「マスコミ発表で4万人だって!」と叫んだ。4万人...すごい人数だ! こんな参加者の多いパレードははじめてである。4万人が「戦争をさせない」という共通の目的のもとに、集まったのである。
パレードのほとんど最初にいたわたしは4時頃のまだ明るいうちに駐車場に到着したが、パレード参加者がすべて来るころにはどっぷりと暗くなり、結局8時くらいまでかかった。
◆「WORLD PEACE NOW 〜」が終わって
家が遠いので、みんなより早めに帰った。疲れて電車で眠って一駅乗り過ごしてしまった。
すべて後片付けなどが終わってから、ボランティア・スタッフの人たちと居酒屋へ。乾杯してビールを飲み(わたしはウーロン茶)、おつまみを食べた。みんなくたくただっただろうが、よく話していた。
ここで、「ラリーに参加していた「制服向上委員会」という団体はなんなのだろう?」という疑問が出た。女子高校生とおぼしき制服姿の少女たちのグループで、制服の向上と平和への取り組みをおこなっているという。実際、ベトナムへ行ったりしているらしい。「制服の向上と平和への取り組み」という組み合わせ...。謎である。「制服向上委員会」のおっかけがたくさん来ていたようだ。そういえば、昼にパンフレットを配っていたとき、ある女性が「わたしの娘、制服向上委員会にいるんだけど、何時くらいに出るかしら?」と聞かれた。つまり、ごく一部「戦争に反対」アクションに参加することが目的でない人たちもいたようだ。「WORLD PEACE NOW 3.8」のプラカード
しかし、充実した一日だった。何より4万人もの人々が集まったことが感動的である。この「戦争反対」の声がさらに広がり、小泉首相、そしてブッシュ大統領に届けばいい...と願った。