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トルコな生活。 |
| 英国で社会人類学を専攻している博士課程の大学院生、笛吹きが、トルコでの現地調査の毎日を綴る日記です。トルコには2002年の8月にやってきました。今は研究許可をもらうために試行錯誤してる毎日。結局、地中海地方には行けなくなってしまいました。(号泣) ・日記才人に(8948) テキスト庵(1019)(27 March, 2001)、【日記圏】(3313)(4 July, 2001)、 |
| 12月31日(Tue) |
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気が付けばもう大晦日。年末年始は特に予定もなくイスタンブルで過ごす感じになった。イスタンブルだろうとこどこだろうと、外国に観光にきて年越しというのなら特別なイベントって気分も強くなるのだろうけれど、外国に来てぼけ〜っと住んでるからか(人類学者の卵失格)、特に大きな感慨はないかも。自分は一人だし、日本のお正月準備みたいなことにあまり関心がないからかな。実家で食べるおせちにお雑煮、恋しくないといったら嘘なんだけど。。 12月も末になると、一年経つのって本当に早いなあなんて毎年のように思う。で、今年もなんかそんな感じで過ぎ去っていった感じ。英国にいたときもトルコに来てからも、いろいろな楽しいことにしんどいこと、その時期にたまたまそこにいたから経験できたこと(チャールズ皇太子と握手したとか…)など、ほんとにいろいろな出来事があった。まあ、一番大きなニュースは、研究許可が却下されて、テーマとか場所とか、限られた条件のなかで探さないといけなくなったってことかな、やっぱり。大体、当初の予定では今ごろは調査を始めているはずだったので、研究許可問題が年越ししてしまうこと自体、とにも〜って感じなんだけど。ほんとにこの国で調査できるのかなあ…(すっごい不安)とにかく、来年になったら早いうちにちゃんと調査を始められるようにがんばらないと。 というわけで、この一年この日記にお付き合いくださった皆さま、本当にお世話になりました。良いお年をお迎えになられますように。そして、2003年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m |
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| 12月29日(Sun) |
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25日の夜からイスタンブルを4日ほど離れて、今のところ代替の調査地になる可能性が一番高いと思われる町にいってきました。お天気にはずっと恵まれていたし、きれいな町だったけれど、内陸の、しかも山奥なので、とにかく超寒かった。 一日目。早朝に目的地に着いて、宿を決めた後、町をお散歩。数日前に降った雪がまだ残っていて、しかも気温がとても低い(たぶん氷点下)のでちぃっとも溶けない。どころか、そのまま凍ってた。まあ、数センチの雪だったけれど、凍ったために滑りやすくなってたから、急な坂道を登ったり下ったりする時はちょっと怖かった。夜はトルコの蒸し風呂、ハマムに行って、しっかりあったまる♪ 二日目は、近くにある海辺のこれまた小奇麗な町に日帰り。ただ、その町から戻る時がちょっと大変。直通のバスが通っていないので、乗り換えをしないといけなかったのだけれど、乗ろうとしたバスに乗り遅れて中継地の何も無い町で1時間半も待たなければならなかった上に、それだけ待ってようやく乗れたバスが町を出たところでエンジントラブルで30分ほど停車。行きも帰りも同じルートでどういう道を通るのかわかってたから、来る時に通った人里離れた雪も深い山道で、またトラぶったらどうなるんだろと思うと不安で不安でたまらなくなる。しかも、日も沈んで真っ暗。その上外はバスの窓は水滴が凍るほどの寒さ。それは想像するに恐ろしい状況。本当にドキドキだったけれど、その後はなんとかトラブルもなく戻ることができた。運転手も遅れを取り戻すために山道を飛ばしに飛ばしたので、思ったほど大きな遅れにはならなかった。(それはそれで、別な事故の心配もあったけど…)戻ってからご飯を食べて、またまたハマムで疲れた体をあっためた♪ で、三日目。ペンションの人がニワトリを二羽ほど絞めて料理する(オンドリとメンドリ一羽ずつ)というので、どういう風にするのか見学させてもらうことにするつもりでいたら、いつのまにかちょっとお手伝いすることに。さすがにニワトリは絞めなかったけど。絞めたのはペンションのオーナーの娘婿とそのお父さん(お婿さんが不安がって呼んだみたい)。お婿さんのほうは、今回が初めてということもあって、ニワトリ様をすぐに楽にさせてやることはできなかったんだけれど、お父さんのほうは、手馴れたもので「ナイフの切れ味が悪いなあ」とかいいながら、さくっと一発。 その後、羽を一緒にむしらせてもらった。でも、これが思った以上に面倒で大変。てゆうか、初めてってこともあってむしるスピードがおそかった自分は全然役に立ってなかったり。手早く綺麗にむしるコツがあるみたいだけれど、なかなか思うように羽根はむしれない。しかも、力入れすぎると皮まではいじゃうし。この時点ではまだ体温を感じることができてた。それに、ニワトリがいかに多くの羽毛につつまれているか、むしってみて初めてわかった。鳥の肉なんて肉屋さんやスーパーで羽も全てむしられてきれいになったもしかみたことなかったから、その裏でこんなに大変な作業があるんだなあ。今は機械でできるだろうけれど、昔はほんとに手でやってたわけだし。で、むしってる時は生き物の死骸を触ってるなあという感じで、抵抗があったのに、むしり終わる頃になると、だんだん肉屋さんなんかで売られてる鶏肉という感じになってきて抵抗感がなくなってきたから、自分にとっては売られている「お肉」と動物の「死骸」ってやっぱり違うという認識があるみたい。まあ、そんなたいそうなことではなくて、単に食い意地の問題なのかも… その後、ペンションのおかみさんが火でかるくあぶってついてた虫(ノミ?)をおとし、水で洗ったり、むしり残しの羽根や羽根の根元をとってから、裁き始めた。その様子を見せてもらったけれど、ペンションのおかみさんがメンドリの方を裁いてときに殻までついた卵が出てきた。次の日くらいに産む予定だったのかなあ…。お肉のほか、砂肝と心臓、それに卵黄は料理につかうようで、残りは捨てたり、飼ってる猟犬のえさに。ちなみに、メンドリさんからでてきた卵は葱の卵とじ用の卵に。 それにしても、自然で育ったニワトリの脂肪って、まっ黄色。それに、お肉もピンクというよりも赤いに近い濃い色。そのおかみさん曰く、「こういう鳥を食べたら、スーパーなんかで売ってる鶏肉なんてまずくって食べられなくなる。」そう。でもそのスーパーの鶏肉ですら、トルコのは味濃くておいしいなあなんておもってたから、そんなこといわれちゃったら今まで日本や英国で食べてた鳥肉の立場って一体…。いずれにせよ、夕食に出た鶏肉はそれはもうほんとにおいしかった。 で、おいしい鶏肉を食べた後はハマムでしっかりあったまる♪(またかい)ハマムの人たちに、すっかり顔を覚えられてしまったことだよ。 四日目は、その町名物のお菓子をお土産に買って、お昼からバスでイスタンブルへ。夕方遅くに無事到着。役に立ちそうな情報だけでなく、ちょっと気になる情報もゲットしてしまったので、どうなるかわかんないにせよ、この町でなら一年は住めるかなあと思って帰ることができた。まあ、政府から許可がおりるかとは別問題なのはストレスだけど。。 今週のKinali Kar(クナル・カル): ハマってるトルコのドラマ。ちなみに大ヒット放映中。泊まってたペンションのおかみさんも大好きらしい…。今週はハマムにいってしまったので、先週に続いてまた見逃してしまった。ちらっと聞いたとこによると、主人公の前に、ヒロインのライバルになりそうな女性が登場したみたい。またこれでドロドロにさらに輪がかかりそう。来週こそはきちんと見ないと。 |
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| 12月25日(Wed) |
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クリスマス・イブの夜は、語学学校のクラスメートだったHさんとSさんで鍋物パーティをした。会場はタクシム広場の近くのジハンギル地区に住むSさんち。Sさんちはアパートの上の階にあることもあって、サロンからはアジアとヨーロッパを分けるボスフォラス海峡を一望できるそれはそれは素敵なおうち。しかもその景色は、単に海が見えるというわけではなかったんだよね。 ヨーロッパ側には19世紀にボスフォラス海峡沿いに建てられたオスマン帝国の宮殿群(ドルマバフチェ宮殿に今はホテルになってるチュラーン宮殿)にオットマン・バロックと呼ばれる様式で建てられた瀟洒なモスク、その奥にはこの海峡にかかる橋、ボスフォラス大橋、橋からアジア側に目を移せば遠くに江利チエミも歌ったウスキュダルの町並みが、そのまま視線を右に動かせばマルマラ海とボスポラス海峡が出会う地点に小島に建てられた乙女の塔、クズ・クレシが浮かんでいる…。それはもう、僕の乏しい文章力では書き尽くせないほどの素晴らしい景色。そこで観ることができる同じ建物なら船の上から眺めたことはあるし、それはそれでとてもきれいだった。でも、それら全てを高台から一望したことはなかったし、合計して1年近くイスタンブルに住んでいて、それは美しい景色をいっぱい見せてもらってきたけれど、「ヨーロッパ」と「アジア」にまたがるイスタンブルでしか楽しむことができない、最も美しいものを見せてもらった気がした。ここ2、3ヶ月くらいの間に、イスタンブルの町並みを眺めながら、この街でお仕事を見つけて長く住むことが出来ればなあなんて思うようになってた。この景色を見ながら、改めてその思いを強くしたような。で、デジカメを持ってこなかったことをこんなに後悔したことはなかったかも…。 そんなヨーロッパとアジアにまたがるパノラマを見ながら楽しんだのが、鍋物ってそれは日本的な食べ物。それにBGMもスピッツとかZARDの古めのナンバーで僕にとっては「青春のヒット曲集」(そんなこと書いちゃえる年齢になってしまったんだなあ…)みたいな感じだったのも、なんか不思議な感じもしたけれど、最近はトルコな音楽漬け(音楽クリップウォッチャーと化してる今日この頃…)なとこがあったので、かえって新鮮でそれでいて懐かしかった。 ということで、HさんとSさんと、綺麗な景色を楽しみながらおいしいものをたくさん食べて、素敵なクリスマスの夜を過ごすことができた。お二人には本当に感謝、感謝。ちなみに、イブのイスタンブルは、小雨が降るお天気。雨は夜更け過ぎには雪に変わって、これで待ってる人(そんな人はいないんだけど…(汗))が来ないようだったら山下達郎の例の歌って感じだった。 覚書き:今度Sさんちにお邪魔する機会があればかならずデジカメをもっていこ〜 |
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| 12月24日(Tue) |
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昨日更新しようと思ってたのに、すっかり忘れてたことだよ。 金曜日は積もるくらい雪がどど〜っと降って寒かったけれど、少しずつ寒さが緩んできた。(天気予報がしっかりとあたったのにとっても驚いた…。ネタ元は18日の日記を参照してください。)ここ数日は天気予報によれば10度近くまであがるということなので、ちょっと期待したいところ。まあ、トルコの天気予報だしあんまり期待しすぎてはいけないのだ。 さて、カレンダーをみればもうクリスマス。ケンブリッジの学科の同級生たちのほとんどは調査のために世界中に散っているけれど、今でもメーリングリストでつながってる。最近は、ホットシャワーもちゃんとついてるしネットもできるタイの尼僧院から、逆にシャワーにも事欠く南フランスの農村から、ホットシャワーはともかく洗濯事情が悪いらしいキルギスタンの山奥から、インドネシアの道場から、パキスタンとの国境にも近い北インドの村から、それに常夏の南の島、モーリシャスからも、現地の様子とともにメリークリスマスの挨拶が。。もうそんな時期なんだなあ。去年のクリスマスはお勉強しながら過ごしていたけれど、今年は地中海の海を見ながらクリスマスを迎えることができるかな〜なんて思っていたのになあ。なんか全然違う方向に話がすすんでるんだよなあ。一体どこで調査することになるのやら…なんてことを考え始めると暗い気分になるので、あんま考えないようにしよ。 とはいえ、トルコの場合、イスラームな人が多いこともあって、クリスマスの雰囲気は乏しいという印象。イベントとしては新年のほうが重要みたいで、街の雰囲気はクリスマス後の日本に近いかなあ。もちろんお店によってはツリーを飾ってる。また、イスタンブルにはキリスト教徒はたくさんいるし、教会も多いから、欧米などの外国人も含めてそういう人たちにとってはやはり重要な行事なんだろうけれど、やっぱりそれが表に大きくはでてこないのが人口の99%がイスラーム教徒な国、トルコのクリスマスというところかな。。。 |
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| 12月21日(Sat) |
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木曜日に観た映画"The Lord of the Rings"(第一作のほう)で、魔法使いガンダルフの"All we have to decide is what to do with the time that is given us."(決めないといけないことは、与えられた時間のなかで何をするかということだよ。)という言葉は、今の自分の状況にもいえてることだけれど、なんかそれができてないなあと感じる今日この頃。 研究許可をもらうためには、方向転換をしないといけない感じになっている。でも、方向転換した先のテーマが、自分が今までこの国で研究してみたいと思ったテーマを思いつくきっかけをくれた本のなかで行われていることと、ほとんど同じような感じになる気がしていて、その本とどういう違いを出せるのか、もうちょっと考えないといけない、というよりもうほとんど悩みのタネになってきてる。簡単なことではないけれど、オリジナルなことをしないといいものは書けないと思うし。あとは調査する場所。自分が海の見えるところで育ってきたこともあるのか、長く住むならいつでも海の見える場所がいいなあと無意識のうちにも思ってたとこがあることに最近気がついて、どうせ変えないといけないんなら海の近くのところでって思うのに、OKの出そうな場所がなかなか見つからない。 まあ、場所についてはバカみたいな話だなあと自分でも思うんだけど、ほんとうにどうなるのかなあ。語学学校が終わったばかりの頃、つまり1ヶ月くらい前は、勉強なんて何も手がつかない気分だったのが、最近やらないといけないことが出てきたこともあるけれど、そういう先の不安を解消するためにも関係しそうな本を読んだりしないといけないなあと思うようになってきた。それは与えられた時間を無駄にしないためにも、いい傾向だと思うけれど、やっぱりまだまだ勉強の絶対量がすくなかったり。。 今日のKinali Kar(クナル・カル): トルコでいうとこの昼ドラ。大ヒットしてるみたい。お友達と遊んでいて、見逃してしまった。。。。どうせ見逃すなら、勉強していて見逃したといえるようにならないとなあ。 |
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| 12月19日(Thur) |
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Yüzüklerin Efendisiだとなんのことやらという感じだけど、これは"The Lord of the Rings"のトルコ語訳。Yüzüklerin(指輪:yüzükの複数形に所有の「の」にあたる語尾がついた形)が「指輪の」でEfendisiが「主人」みたいな意味が「主人」(もうちょっと正確にいうと、「主人」を意味するefendiに前の単語の所有格の語尾に対応する語尾siがついてる。)なので、まさに直訳。日本語だと「指輪物語」と意訳されてしまうけれど。 トルコでは、明日の20日にその"The Lord of the Rings"の第ニ作、"The Two Towers"("Yüzüklerin Efendisi: Iki Kule")が公開される。そのキャンペーンの一環もあるのか、いまタクシムの映画館では第一作の"The fellowship of the Ring"("Yüzüklerin Efendisi: Yüzük Kardesligi")を上映してる。第一作については、英国にいたときに友達と一緒に観に行ったけれど、よくわかってないとこもあったので、その復習と第ニ作の予習も兼ねて観に行ってきた。 トルコの映画館では、間に10分くらい休憩が必ず入る。その休憩のタイミングは、筋とかは関係なく単に時間の関係で上映をぶちっと切るので、映画の雰囲気を楽しんでいる時には興ざめ、つまらんなあと思ってる時には途中で出て行くタイミングにもなる。英国で観た時の第一作の感想は、リブ・タイラーは綺麗だったし面白いけれど、オークとかゴブりんはグロテスクだし、3時間くらいぶっ続けで観ることになってとにかく長くて疲れたってことだった。それに対して今回はこの休憩に助けられてずいぶん楽に観ることができた。それに、一度観ているので、前回はあまりよくわかってなかった細かいところがかなりわかって(全部じゃないのが…)、ハンサムなオーク君(アラゴルンの最後のせりふより)やゴブリンちゃんにも目がなれてきたから、第二作を観るのにはかなり役にたったかも。 第二作、明日とかこの週末に観に行くことはないと思うけれど、はやいうちに観にいこっと。 |
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| 12月18日(Wed) |
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天気予報によると、ここしばらく一時期に比べて寒さがましになってたイスタンブルは、今週の後半からまた寒くなってきて雪なんかも降るとのこと。といっても、トルコの天気予報、テレビでも新聞でも、ついでに多分ラジオでも嘘みたいに当たらないこと多いから、ほんとにそうなるかはわからないけど。まあ、参考程度にしとこ。 トルコでまともに冬を経験するのはこれが始めてなので、いつもそうなのかどうかわからないけれど、トルコの冬って天気悪くて湿度が高いからか、気温計での温度と体が感じる気温にかなり違いがあるような気がする。自分は暖かい地方育ち(饂飩の国)なくせして暑さに弱くて寒さに強いとおもってたのに、イスタンブルでは寒さを厳しく感じることが多いし。とはいえ、イスタンブルの寒さはまだましなほう。首都アンカラを含めて内陸部なら最近は最高気温でも零下5度とかでてるとこがある。ちなみに、今現地調査予定地の変更を考えないといけないんだけど、どうも内陸部の都市でやることになるかもなんで、そういう気温はこわすぎ。 で、その寒さがどこにくるかというと下半身。特に足。何枚でも重ね着して着膨れできる(しなくてもデブだけど)上半身と違って、下は厚手でもズボン一枚みたいなもんだから、特に風なんかが強いとマジで寒さが足にくる。丈の長いコートを持ってこなかったの、かなり失敗だったかも。夏にくる時には持ってくる余裕なかったんでどうしようもなかったとはいえ…。 というわけで、「あむぢゃ」デビュ(下のほうの日記参照)も果たしたからってわけでもないけど、ここは一枚もも引きあるといいかもというより、欲しい〜!と思う今日この頃。特にダイアナ妃もお使いあそばされたダマールなんかいいかなあ。(男性用があるのかわかんないけど…)と、とにかく、トルコにももも引きあるのかな?こないだ「くなる・かる」(これも下のほうの日記参照)みてたら、使用人のデミル君も寝起きでもも引きみたいなのはいてでてきてたけど、あれはやっぱり寝巻き?!。。。 そんなこんなで寒さが厳しくなってきたトルコも今はすっかり年の瀬モード。お店は年末バーゲンセールやってるとこ多いし、レストランなんかでも年末年始の特別メニュの宣伝をしてるとこがある。また、農場では年末年始の料理用の七面鳥の出荷がはじまったみたい。とはいえ、重要なのは新年のほうで、その前にくるクリスマスは日本ほど騒いではいないかも。もちろんお店によってはかわいいクリスマスツリーを飾ってることもあるけれど、それにしたって日本ほど年末のメジャーなイベントって雰囲気を感じないなあ。あ、ちなみにクリスマスはトルコ語でフランス語をそのままつかっててNoel。で、サンタクロースはNoel Baba(Babaは父親という意味なのでFather Christmasってことっすね)。 此の頃笛吹きに流行る音楽クリップ:Hunda Ararの"Arapsaci" 何本もの青い帯にぐるぐる巻きになりながら「あぁらぷさぁちなぁ〜どんどぅ〜ん♪」と歌ってるのが印象に残るクリップ。で、トルコ語で「Arapsacima dönmek (あらぷさちま どんめっき)」というのは、「もつれにもつれてぐちゃぐちゃになる、混乱する」という意味なんで、どうもこのクリップって歌詞のまんまということらしい。…なんというか、Hosuma gitti.(ウケた、気に入ったって意味のトルコ語。) |
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| 12月17日(Tue) |
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ふとしたことがきっかけで、自分の内面に、自分が持っていたくない考え方、こうはありたくないあり方みたいなものが潜んでいることに気が付いて、ちょっと暗い気分。自分のなかではだいぶ相対化していたつもりだったんだけどなあ、まだまだ残ってるなあという感じ。そういうことなんで、ここにはあまりはっきり書くこともできないけれど。 気分転換にお気に入りの甘味屋、Taksim Sutisでこれまた最近ハマッているカザンディビ(牛乳と鶏肉をつかったお菓子。どんなんやと思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、とにかくそんなお菓子。)を食べる。食べた後に、最近太り気味なんで減量しないとなあと考えてたことを思い出して、さらに鬱。アイドル系なルックスで内容はど演歌なSeda Urenタン(こないだジャケ買いしたCD、すっごい演歌な内容だった…)も歌っているように、"Son pismanlik fayda etmez"(後悔先に立たず。)なことだよ。全然文脈がちがうけど。 久しぶりの君府的食いしん坊バンザイ:Taksim Sutis 牛乳を使ったお菓子(プリンなども含めて)がまろやかなお味でおいしいと思う。たった1人でお菓子をむしゃむしゃ食べてるトルコ男ではなくて、日本男を見つけたらそれは僕…。場所はタクシム広場からイスティクラル通りに入るとこ、バーガーキングの2、3軒先。 |
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| 12月15日(Sat) |
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イスタンブルは寒さがちょっとましになってきたかも…。 現地調査の研究許可の件、自分がやりたいとおもっているようなことでは許可がおりないんではないかという気がしてきていてかなり心配。いくつか案があるけれど、どれもだめってことになるような…。で、なんとか許可をもらうにはどうすればいいかを考えている今日この頃。必ずしも悪い方向にすすんでるわけでもないと思うけれど(思いたいけれど)、あんまりハッピィな気分でもないかも。まあ、トルコに研究させてもらいに来てるわけでもある(まだその許可もおりてないけど)から、こっちの都合のいいようにばかりはいかないもの。そういう意味では、めちゃくちゃ見通しが甘かったなあと反省する毎日にもなってる。 それに加えて、ここ2、3ヶ月の間悩んでいるというか、気になっていることが…。こんなこといったらおしまいじゃんっていうか、とりあえず指導教官の先生には怖くていえないような問題…。それは、自分の性格の問題。率直に言うと誰とでもすぐに打ち解けてお話するの苦手なんだよねえ。。人類学の調査は人と話すことが大きなお仕事なのに…(もちろんそれだけではないというか、おしゃべりな人ならいい研究ができるともおもってないけど。)。特に外国語(英語・トルコ語)で話している場合、言葉が自由でないから、人と打ち解けるまでに時間がかかってしまう。 とにかく、散髪屋さんであれ普通のお店であれ、店員の人と世間話をするのが苦手だし、いつも避けてしまう。(どこ行ってもものすごく静かなお客さんになってます。)まあ、日本とか英国で普通に暮らしている時ならともかく、トルコに調査のために住んでるならならそれじゃだめやん(上記の理由から)といっつも思いつつも、やっぱできないことが多いなあ。トルコ語の上手下手と問わず、自分の日本人のお友達のなかには店員の人なんかとすぐに打ち解けてぺらぺらおしゃべりできる人がいて、いっつもうらやましいなあとおもう毎日。 もちろん、最終的に人と打ち解けてお話することができないというわけではないけれど、日本語にしたってその段階に自分がいったなあとおもえるまで時間がかかるので、相手のペースに合わせるのがとてもつらく感じることがある。トルコの人ってよく言えば気さく、ただ、そのぶんこっちのことはお構いなしにがんがんしゃべりかけてくる人も多いわけで。…このお仕事向いてないのかもなあ。 今日のKinali Kar(クナル・カル): 土曜日の番組視聴率一位らしいトルコでいうとこの昼ドラ。先週はフェティイェに行ってて見逃していたので、今日は忘れずに(汗…)。大怪我をして体が不自由になっていた村長が回復の兆しを見せ始めたことが新たな波紋を呼んでいる今日この頃のクナル・カル村。村長の奥さん、主人公アリとヒロインのナザールの結婚に反対な悪役の筆頭みたいな人なんだけど、今までのように好き放題出来なくなるのを恐れて、どうも村長を消すことを考えてるよう。すごいよねえ、故郷の村を追放されてまで結婚した相手だったはずなんだけど…。そんな悪役の女性がどうしてヒロインのお母さんなわけ?と思わなくもなかったり。(いずれにせよ、ヒロインの家は家庭崩壊してます。)で、ナザールがどうしようもないくらい好きな村長の家の使用人デミル君はデミル君で困ったちゃん。逆恨みしてアリにナイフを突きつけたところで、「くなるぅ〜かぁる♪」の歌が…(ドラマの終わりを告げるこのドラマのテーマソング)…。 |
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| 12月12日(Thur) |
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イスタンブルは相変わらず超寒い〜。 トルコの成人男子には兵役の義務がある。で、今はちょうど兵役に出る人が多い時期のよう。フェティイェから帰るとき、イズミルを経由したのだけれど、イズミルのオトガル(バスターミナル)は徴兵されて兵役を受ける人の見送りでごったがえしていて、輪になって踊ったり、歌ったり、胴上げしたりの大騒ぎだった。それに見送りで騒がしくなるのはなにもオトガルだけじゃなくて、普通の街角でも…。夜などに銃声(トルコだとお祝い事の時に銃をぶっ放す人がいる。危ないからやめろって思うんだけど…。)や騒いでる声が聞こえてくること。徴兵制が無い国日本で、しかも周りに自衛隊に行く人がいない環境でくらしてきた自分には、全く見慣れない光景だなあ。とはいえ、軍国主義の強かった時代の日本では形は多少違っても出征の見送りって普通の光景だったのかもしれないけれど。。。 いずれにせよ、トルコの男性にとって、兵役は人生の大きな節目のひとつ(あとは割礼とか結婚かな)、特にトルコ国民としての義務を果たすことで一人前の男とみられるようになるための通過儀礼的な意味があるので、個人的な見解はともかく(つらいなあ、面倒だなあと思う人もいるかもしれない…)、一般的にはすばらしいこととして捉えられているような気がする。実際のところ、見送りそのものは親戚、友人一同が会した大きなお祝い事のような感じ行われている。 もうひとつ印象に残ったこと。兵役に出る人が乗ったバスが出て行って、見送りが終わって帰る人たちのなかには、涙を流している人も。(特に母親とか親戚のおばさんくらいにあたる女性。)あの涙は、家族から兵隊を出した喜び、誇りの涙なのか、それとも、やっぱり遠く離れて、時には死の危険に晒されるかもしれない兵隊さんを心配しての涙だったのか…。 |
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| 12月10日(Tue) |
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一週間ぶりの更新。イスタンブルは雪が降ったりしてて、とっても寒い〜。 断食月があけたあとの砂糖祭の休日は、地中海岸、フェティイェにいってた。とはいえフェティイェはは夏の町。今はとっても静か。1ヶ月前ならなんとか泳げたかもだけど、いまはさすがに…クルーズとか海水浴がシーズンオフの今は、ほとんどの旅行代理店、お土産物屋が閉まってた。しかもお天気も悪かった。(同じく地中海のアンタルヤでは洪水だったそう。。。)ということで、海には行かず、フェティイェを拠点に、近くにあるユネスコ世界遺産にも指定されているリキアの都市遺跡、クサントスとレトゥーンと、これまた近くにある放置されたままになってるオスマン時代のギリシャ系住民の村、カヤキョイに行ってきた。 クサントスとレトゥーンは、おもっていたよりもこじんまりとしていて、たしか世界遺産だったはずなんだけど、全然そんな感じがしないくらい、まだまだ全然観光化されていなかった。そんなわけで、フェティイェからの交通機関も観光むけには整備されていないし、ましてやシーズンオフの今、どうなることやら…と心配半分、でもここはトルコだしなんとかなるんじゃんっって楽観半分で、まずクサントスのある町、クヌクへ。クヌクはは幹線道路沿いにあるからそんなに問題なくいけて、クサントス遺跡を見物。クサントスにあった彫刻は、今は大英博物館にある。もちろん大英博物館でしっかり見ていたので、あれがここにあったんだなあと思うと感慨も深いなあ。 問題はレトゥーン。ここは幹線道路からは離れていて、特にシーズンオフのときは公共交通機関もないそう。でもやっぱりトルコ。行ってみればなんとかなるもの。クサントス見物のあと、遺跡の番人のお兄さんにレトゥーンに行きたいといったら、お兄さんにあっさり「10ドル出したら往復してあげるよ」って言われた。あんたクサントスの管理はどうするのってツッコミをいれたくもなったし、そもそも往復10ドルってのが高いのか安いのかわからなかったけれど、他に思いつく方法もなかったんで、それでOKすることに。お兄さんもいい人そうだったので、この人になら出してもいいかなあとも思った。 まあ、なんとかなるとは思ってたけど、まさかクサントスの番人に連れてってもらうことになるとはねえ。。。とにかく気を取り直して、レトゥーンの遺跡へ。レトゥーンは古代リキアの中心で、古代リキア人の信仰を集めていた女神レトと、その子供アポロンにアルテミスを祀った3つの神殿の跡が残ってるとのこと。今は畑に囲まれていて、沼みたいになってるところも。それに遺跡はなかば動物園といったところ。近くの家で飼われているヤギやニワトリが歩き回り、沼にはアヒルが泳いでいたし、カメもいた(まだ冬眠してなかったみたい。ちなみにガイドブックによるとカエルもいるって)。で、期待の見所、3つの神殿。神殿そのものは、おもってたより小さくこじんまりしていたし、今はもうほとんど廃墟だったけれど、アポロン神殿にはきれいなモザイクが残っていた。 次の日は放棄されてゴーストタウンになってるカヤキョイへ。ここへはフェティイェからミニバスがでてるので問題なし。カヤキョイは第一次世界大戦後までギリシャ正教徒たち(ギリシャ人というのはちょっと語弊があるかも。)が住んでいた村。その後彼らはトルコとギリシャの間の住民交換の協定によって、ギリシャに移住させられ、代わりにギリシャからきたイスラーム教徒たち(これもトルコ人というには語弊が…)が移住してきたけれど、結局この人たちが居着かなかったこともあって、放棄され廃墟になってしまったところ。数え切れないくらいの家の廃墟が丘の斜面にそって並んでいる光景は、時間が止まっているような不思議な感じでよかった。行った時は雨が降っていたので余計寂しげな雰囲気になっていたのもあるのだろうけれど。ゴーストタウンといえば、カヤキョイに行く途中にあるペンション・ホテル街のヒサルオニュも、別な意味でゴーストタウン状態。夏場は人であふれていたはずの通りも、シーズン・オフの今は誰一人として歩いておらず、ほんとうに寂しい限り。 帰りは、直通バスが見つからず、イズミル経由で帰ることに。イズミルまでバスで7時間。そのあとイスタンブルまで8時間は結構きた。まあ、イズミルからはお気に入りのバス会社、ULUSOYと並んでその豪華なバスで有名なVaranだったんだけど。 フェティイェでのショックな出来事: 2ヶ月くらい前に近所の子供に「あーべぃ(お兄さん)」ではなく、「あむぢゃ(トルコ語で「おじさん」)」といわれてショックだったことがあったけれど、ここフェティイェでは子供だけでなく、自分よりもずっと年上なおやぢにまで「あむぢゃ」といわれてしまった…。き〜!どゆこと〜!?(-_-#) |
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| 12月3日(Tue) |
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断食月も明日で終わり、そのあとはシェケル・バイラム(砂糖祭の祝日)の大型連休がやってくる。ほんとは断食月がおわるまでに現地調査始められたらなあ…なんておもってたこともあったのに〜なんて思わなくもないけれど、そんなこといってても仕方ないと思い直すようにしてる今日この頃。 4ヶ月もイスタンブルに暮らしてると、所謂「行きつけ」なお店も増えてきた。まあ、最初のうちは挨拶を交わすようになるくらいだけど、足繁く通っているうちになにかおまけしてくれたり、代金を安くしてくれたりするようになることも。そうなると、こちらにもやっぱりまたあのお店に行かないとなあという気分がでてくるので、またまた足繁く通うように。 そうやって顔なじみになると、お店の人もこっちに気を利かせてくれるようになる。たとえば、いつも行ってるカフェなんかだと、僕がお店に入って席に座って、今日は何を頼もうかなあと考える前に、いつも頼んでるフィルターコーヒー+ミルクが運ばれてくるように。(いつもお砂糖は入れないので、お砂糖もついてこない。)それから、多分イスタンブルで一番よく行ってるベジタリアン・レストラン。そこでは、ほとんど毎回お店の名前がついたパスタを(で、たま〜にラザニアを…)頼んでしまう。そのレストランの場合、まずナイフとフォークが置かれていて、オーダーによって、つまりパスタやスープを注文するとスプーンが出される。でも僕の場合、いっつもパスタ食べてるせいもあるのか、最初からスプーンが出されるようになってしまった。それに食後によくコーヒーを飲んでたから、言わなくてもコーヒーもでてくるように。(お金はちゃんと取られるけど…) 気を利かしてくれてるのはよくわかるんだけど、たまには違うもの頼みたいこともあるのになあなんて思うこともあるし、そんなにいっつもおんなじもの食べてるのかと思うと、なんだか恥ずかしい気分にもなってくる。。でも、やっぱりサービスされてるのはうれしいので、また来ようって思ってしまう。 今日の衝動買い: ・最近のお気に入りの1人、Seda Urenタンの新アルバムがでてたので、衝動買いというか、ジャケット買い(*)。やっぱりかわいいなり〜♪とはいうものの、Seda Urenタンがクリップで歌ってる歌のように、指導教官のYaに"Gule Gule"(「さようなら」って意味)といわれないように、今できることをしなければ…。 ・指導教官のYaも一章書いてる本(イスタンブルへのグローバライゼーションの影響についての社会学・人類学的研究を集めたもの。)のトルコ語訳がでてたので、それも衝動買い。買ったからにはがんばって読もうっと。 (*注:アイドル顔のかわいい兄ちゃんがどっこいど演歌風の歌を歌ってたりするトルコでは、(だからってわけでもないけど)CDあるいはカセットのジャケ買いはあまりオススメできないそうです。いずれにせよ、ジャケットのイメージと内容が大きくずれることが多いとか。) |
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| 12月2日(Mon) |
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もう12月。今年ももう1ヶ月しかないなあ。早いなあ。(ってここまでは先月の一番最初の日記と同じ…)それにしても、この国で研究できるかどうか良くわかんないし、できたとしても、自分が望んでいた形ではなさそうだし、一体どうなるんだ〜、こんなとこで自分はなにやってんだろ〜と、一日に3回は思わずにはいられない今日この頃。とかいいながらだらだらしてる自分に対しても罪悪感があって、なかなかはっぴぃな気分にはなれない今日この頃。 んなわけで、気分転換にと思って、「Harry Potter and the Secret Chamber」をみてきた。トルコの場合、英語にトルコ語字幕、もしくはトルコ語吹き替えという選択ができて、当然というわけでもないけれど、一番最初からトルコ語ではやっぱりつらいかと思ったのでトルコ語字幕のほうを観ることに。それに、トルコのがきんちょ様たちがトルコ語吹き替えを選ぶ傾向にあるであろうことを考えると、落ち着いてみるなら英語のほうだろうなあとも思ったし。 感想は、一言で言うと面白かった。とはいえ、前作でも感じたことだけど、やっぱり原作を細切れにした印象は強かったし(一作目よりもずっとまし。)、そのせいもあって、第2作目はかなりサスペンス色強いお話だとおもうんだけど、2時間サスペンスおた(汗)の目からすると物足りないかなあとも思ってしまった。 11月の日記はこちらへ。 |
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