伝説

 
 ある金曜日の夕方、大阪梅田のYバシカメラの新しくでかいビルの道路を挟んだところにあるレトロな感

じのビルの一階のKGK(キリスト者学生会)の事務所に足を踏み入れた。私はその事務所に知ってる人いる

かどうかわからへんし行くその足取りは少し重かった。しかし、そのドアを開けたとたんその思いは一瞬

にしてぶっ飛んだ。歓声が起こった!なんと知ってる人がいたのだ。いるかどうか分からなかった中四国

地区の次期エースミキ○ン。そして思い起こせば昨年の秋深まる頃、六甲での1,4回生合宿で出会った

2人がいた。ノゾムとハム。しかし、実際片方の名前は最初忘れてた。あの時のかくれんぼで共に隠れて

いたのに・・・。ゴメン(^^)彼らは思い出を語ってくれた。

そう、あの合宿の夜のマフィアゲームでの凄まじい伝説を。あの時、10人以上でマフィアゲームをやっ

ていたため運のない私にはマフィアというとても楽しい役職が回ってこなかった。もうあきらめかけてい

たゲームの時のカードをめくった瞬間、ジョーカーが来た。心はうきうき、しかし回りにはばれないよう

に顔には出さないようにしていた矢先。「あ!カード一枚足りへんわ!」「ほな、もう一回配りなおしや

な。」その瞬間、私のマフィアゲームへの覇気は音をたてて崩れていった。「なんでやねん・・・」みん

なカードを真中に集めだした。私は最後まで真中にカードを置かなかった。というか、置けなかった。。。

マフィアをとてもしたかったからであることは書かなくてもわかるだろうが。しかたがなくカードを返し

自分がマフィアになってたことをアピールするが、周りは残念やなあとしか言わない。しかも心からでは

なかった。ほんまにやるのがだるくなって「もうええわ。。。」を繰り返すばかりだった。その声も徐々

にため息にかわり、気がつけば体育座りし、表情に出してはいけないとまずため息をしてダルいふりをし

た。やる気のないふりをした。周りのみんなは僕に気を使っていたというよりはまったくの無視状態だっ

た。なぜなら2回連続で来ることなどありえないからだ。しかも、私の態度もほんまにダルそうで公開処

刑も犯人探しもほとんど関わらずというようにしていた。ノゾムは最初の処刑で殺されたため2回目から

の夜の殺人を見て、私がマフィアだったため思わず声を挙げてしまったということを回想してくれた。あ

の時、最後の勝利の瞬間は今でも忘れられない快感だった。そのことを、二人は懐かしそうに伝説だと言

ってくれた。あのときの演技は私の中でも最高だった。そのような久しぶりの再開であったが、

伝説は再び起こった。違った形で。

みんなでお好み焼きを食べに行った。その店もヒ○オくんが告白したというある意味伝説の場所なのだが。

食べ終わった後、ミキシ○が4人分のお金を先に払ってくれてその後一人一人自分の食べた分を払ってい

った。しかし、ノゾムが千円を払おうとした時、その札の真中が半分以上破れていたため払えなかった。

彼は千円ポッキリしか持っていなかった。ミ○シンは島根に住んでいるため貸し借りはしにくかった。そ

こで、ある提案があった。普通の店では使えそうにないので、自動販売機でジュースを買ってそのおつり

で払おうという。ビッグマンの前の新しい自動販売機にその札を入れたが何度やっても返ってくる。あき

らめきれないノゾムは道端の自販で再びトライした。タバコの自動販売機にするか迷っていたが。。。(冗談)

その札を普通にジュースの自動販売機に入れた。すると入った!!!しかし、すぐ戻ってきた。。。

が、途中で詰まってしまった!迷っていたノゾムだが、そっと引っ張ると、、、返ってきたお札は半分に

なっていた(T_T) しかし、何を思ったか彼は再びその半分になった札を入れた。するとすっと入った。

思わずヨッシャと思ったが、ジュースのボタンは点滅せず、点滅したのはお札中止ランプ。あきらめきれ

ない彼は自販機をたたくがハムにたしなめられ断念(ーー;) 悔しがるが、恥ずかしさから自動販売機に書い

てある業者の電話番号には連絡しなかった。

彼はその後ずっと「ほんま悔しいわ〜!!!」を連呼していた。
               
(ノゾムとハムに捧ぐ)
                           (完)