一年ぶりに見る野木病院は、特に変化はなかった。
工事中とのことだが、なぜか工事が中断しているようだ。
昨今の不況によるものなのか、
それとも工事できない別の理由でもあるのだろうか?
中は、工事のためか綺麗に清掃されており、
壁紙等は既にはがされ、コンクリートがむき出しになっていた。
3階建てでさほど広くはない。
1階は受付と外来、2階と3階は病室という、オーソドックスな構造だ。
一階から順に2階、3階へと上がっていったが、特に特筆すべき点はない。
ただの病院の廃墟である。
しかし、3階を探検しているとき、重く頑丈そうな鉄の扉があるのを発見した。
早速扉を開け、中に入る。
音もなく扉は開き、中を見た我々はここで1つの結論に達する。
鉄の扉 鉄格子の付いた病室
この野木病院は精神病院である。
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その結論を裏付けるのが、
屋上の有刺鉄線つきの金網である。
これは自殺防止用に他ならない。
ちなみに鬱病における自殺は重症期ではなく回復期に多い。
これは、重症期には自殺する元気すらないからである。
と、最近学んだことを書いておしまい。
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