グライダーについて2
グライダーについてもっと詳しく!
構造や素材
昔のグライダーは木材や羽布(丈夫な布)を材料で作られてきましたが、
現在のグライダーは下記のように分類できます。
(1)鋼管羽布張り
ひと昔前まで主流だった機体で、細い鉄パイプで組み上げた枠に綿の布を張って塗装した胴体と、木材を桁として綿の布で作られた翼からできています。
この製造方法は手間がかかり、流線形が作りづらく、FRPに主流の座を譲りました。
(2)金属製
主にセスナ機などの軽飛行機に使われているアルミ合金を使用して作られています。
この製造方法も手間がかかり、修理しづらいため、あまりポピュラーではありません。
(3)FRP製モノコック構造
現在主流となっている材料で、FRP(繊維強化プラスチック)といってガラス繊維、カーボン、ケブラーなどの繊維にプラスチックの樹脂をしみこませて作ります。
一般的に軽くて丈夫で製造しやすく、きれいな流線型が出せます。このためグライダーに一番適している材料といえます。
生産国
グライダーの生産機数及び保有機数ではドイツがトップで、世界各国でドイツ製のグライダーが数多く飛び回っています。
ドイツはグライダーメーカーが約10社もあり、登録機数も6000機以上という、まさに「グライダー王国」です。他にアメリカ、イギリス、フランス、ポーランド、チェコ、ユーゴスラビアなどで生産されていますが、残念ながら日本では現在生産されておらず、登録機数も300機弱となっています。
価格
現在売られている新規の機体はほとんどがFRP製で、一人乗りの機体で400万円から1000万円くらい、練習用の二人乗りの機体で1200万前後の価格です。
機体価格が高いため、大学に買ってもらうかグライダー好きの十数人の仲間でグループで購入や運行を行うのが一般的です。しかし機体の寿命は長く、普通に使っていれば30年以上使用できます。
大きさ、重量
グライダーの翼は滑空性能を上げるために細長くできています。一人乗りのグライダーで15m、二人乗りのグライダーで17mの幅があります。競技機では性能を追求したため翼幅26mもの大きさの機体もあります。これはボーイング737とほぼ同じ翼幅です。
グライダーは大きさの割には重量は軽く、FRP製の一人乗りの機体で200kg〜260kg、二人乗りで350kgくらいです。
グライダーの動力
グライダーは自分の重さ(重量)を使って前進します。
つまり、まっすぐ落ちるかわりに斜め前方に向かって
滑り降りるのです。でもこの角度は非常に浅く、地上からみていると
グライダーはほとんど水平飛行しているように見えます。
スピードのコントロールもこの「前に落ちる角度」で行っています。
スキーを連想してください。スキーの動力はスキーヤーとスキーの
重さです。緩斜面ではスピードはあまり出ませんし、急斜面では
速くなります。グライダーも同じです。普段は時速90km〜140km
程度の速度で飛行していますが、競技の時などは150km〜280km
の速度で飛行することもあります。