年賀状

多分今でも高校の野球部では「指頭脈動」という瞑想方法が伝わっていると思う。
指先を集中させて指先の脈を感じるというわけだ。
これを練習が始まる一番最初にやるわけだ。
実際問題あんまり意味を成さないものかもしれない。
でも、いつもやってるからとりあえずやっておこう。という感じだった。
ある日、一つ上の先輩達が廃止にしようと言い出した。
でも、僕は反対した。伝統をなくす事は極力避けたほうが良いと思ってたから。
そしてそれは今でも変わらない。
代々続いてきた伝統は極力守らなければならないと思う。
それは僕らが単発で生まれてきたわけじゃないから。
上の人があってこそ、上の人がいてこそ、僕らがここにあるから。
そういうわけで、僕は年賀状も毎年書くようにしている。
最近はメールで簡単になりました、と言われようとも僕は書く。
年賀状を書いて、返ってきたのがメールでした。やっぱりなんか淋しい。
それでも大先輩からのメールは年賀状がなくても嬉しかったりする。
で、受け継げる伝統と受け継げない伝統があると思う。
とび職人口が減ってきている、抹茶の混ぜるやつを作る人が少なくなっている、
伝統芸能を受け継ぐ人が少なくなってきている。
それは職としてはちょっと・・・みたいな感じで、需要も減っているから
しょうがないといえばしょうがないと思う。
でも、こんな簡単な年賀状なんて誰でもできるから、僕はその伝統を受け継ぐものになる。