追憶

当然ながら今までただボケーと過ごしてきたわけではなくていろんな事を経験してきた。
そしてもちろん挑戦もしてきた。
今まで言ったかどうか知らないけど、昔はバンドマンだった。
と言っても、プロになろう!なんてレベルじゃない。
高校時代に、野球部に所属している片隅で六弦ギターを掻き鳴らしていた。
学祭にも参加したりもした。忙しい中でも楽しんでた。
オリジナルの曲はやってなかったし、ただのコピーバンドだった。
最近はCDが潰れたおかげでMDを聞いている。
良いのか悪いのか、MDは邦楽しかないので、ずっと邦楽を聞いている。
もちろん懐かしい曲ばっかりだ。新しい邦楽が手に入るわけもなく。
で、昔コピーしてた曲もたまに登場する。すると、手が勝手に動くんだ。
不思議なものだ。今じゃ間違いなく弾けないのにね。手だけ動く。変な感じ。
昔「探偵ナイトスクープ」でおばちゃんを対象にピンクレディーの「UFO」を聞かせると
ほとんどの人がそのフリを自然に踊ってしまうっていうのを実験してた。
昔の慣習は結構離れないものらしい。実験結果にも伴うように。
過去を振り返る事はあんまり好きじゃない。って事は今までも言ってきた。
過去に固執して、新しいステージに踏み出せなくなるのが嫌だから。
昔はこうだったから今もこうだろうと考えるのはナンセンスだから。
そういった理由で回顧するって事は好きではない。
ただ、バンド時代の事を思い出してから、過去の思い出が一気に盛り上がってきた。
みんな知ってるように、心は操作できない。操れない。
まるで自分が考えてるとは思えないくらいに、あらゆる物が追随してきた。
ビックリしたけど、楽しかった。いろんな事思い出して。
なんか矛盾してるように聞こえるかも。
過去を振り返るの嫌いなくせに、過去を振り返って楽しんでるやん!!って。
まーねー、たまにはそういう事もあるさ。
正確に言うと、過去に固執するのが嫌いなのさ。
さてと、バンド時代のことを思い出したついでにこんな事を思い出した。
通っていた高校は不思議な高校で、先生の介入がめったにない。
はっきり言って何してもいい自由な高校だった。
そんな中での1つのイベント「妙見夜行登山」っていうのがあった。
夜通し山登りをしよう。っていう学校の企画だ。
普通の学校は、夜に徹夜で山を登ろうなんてばかげた企画、却下だろう。
でも、先生も参加するし、例年結構な生徒が参加する。
何キロ歩くのかは忘れた。徹夜で歩くくらいだから30キロくらいか。
夕方学校に集合して、徒歩開始。ばかげてるねー、でも楽しいのだ。
歩くのもしんどいし、しゃべるのもしんどくなってくる。
そして徹夜なので眠くもなってくる。
疲れのせいで無言になってくると、不思議な事が起こる。
頭では歩かなきゃならないのはわかってるけど、身体が疲れてる。
そして、しゃべってもないから眠くもなってくる。
気付いたら歩きながら寝てるんだよね。
「ゆう?」って声をかけられて起きるんだ。「今寝てた?」
って。まさか想像できないし信じられない事だけど、実際にありえた。
これの印象が強すぎて終了した時の達成感とか、全然覚えてない。
終了後、後輩に「しんどかったですか?」とか、
「やり終えたときの気持ちはどんな感じでした?」って聞かれたけど、
答えはもちろん「そんな事より、歩きながら寝れるんやで!!」
そんな事を思い出しては、1人で笑ってる自分がここにいる。
そしてもっともっといろんな事に手を出して挑戦していきたいと思う。
そしてもっと増やそう、追憶できる過去を。