第1回 じゃんけんは本当に公平か?

何かを決めるときに「じゃんけんで負けた人がやる」なんてことをやったことがないなんて人はそうそういないはず。
でもそんな時、「じゃんけん弱いんだよね」とか「絶対勝てないよ」とか思ったことはありませんか?
あなたの身の回りにも、じゃんけんの強い人も弱い人もいるはず。
それなのに、強い人と弱い人でじゃんけんで決めたら絶対強い人が勝ってしまう。
これって実はものすごく理不尽なんじゃないの?
果たして本当にじゃんけんは公平なのだろうか。


結論から言うと間違いなく公平です。少なくとも数学的にはそうです。

証明

自分\相手
あいこ
×
×
あいこ
×
あいこ

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

グー・チョキ・パーそれぞれに対して、3分の1で勝て、また3分の1で負ける。
よって勝つ確率は50%。
(正確には、自分の出すもの3通り、相手の出すもの3通りで、
 合計9通りのうち、勝つもの3通り、負けるもの3通りなので、
 勝つ確率も負ける確率も3/9=1/3)

もっと詳しく証明

あいこも1回と数えると、1回目で勝つ(負ける)確率は 1/3。
(1回目あいこで)2回目で勝つ(負ける)確率は 1/9。
(2回目もあいこで)3回目で勝つ(負ける)確率は 1/27。
つまり勝つ(負ける)確率は 1/3+1/9+1/27+……=1/2

 

つまり確率的には変わらないはずなのに、どうしてじゃんけんの強い人と弱い人がいるのだろうか。

原因1 思い込み

実は同じぐらい勝ったり負けたりしているのに、そう思っていないだけということも考えられる。
つまり、自分は弱いと思っている人は、勝ったことはすぐ忘れるのに、
負けたことはいつまでも覚えているだけなのだ。

原因2 癖

自分じゃ気づいてないけど(気づいていても)最初はグーを出しやすい人もいる。(書いてる本人)
その人が最初はパーを出しやすい人とじゃんけんをしたらどうなるだろう。
当然一発目から負けやすい。
他にも、あいこだったらとりあえずもう一回同じのを出す人もいれば、すぐ変える人もいる。
確率の世界ではどんな状況においても同じ確率でグー・チョキ・パーを出すことが前提なので、
くせによる微妙な確率のずれが、実はじゃんけんの勝ちやすさを変えているのだ。

原因3 記憶力

中には本当に実力でじゃんけんが強い人もいる。公平なのになぜ?
その方法とは、相手の癖を覚えることだ。
最初はグーを出しやすい人に対しては、最初にパーを出す。
相手があいこの後は同じものを出す癖があったら、それに勝てるものを出す。
そのようにしていれば、必然的に50%以上勝てるという仕組みだ。

でも実際そうまでしてじゃんけんで勝とうとする人も珍しいし、
初対面の人とじゃんけんをしたら癖もわからないので勝ちにいけない。
つまりどうがんばっても勝率は50%付近に落ち着いてしまうのだ。

結論:じゃんけんの強さは人によってそこまで変わらないので公平といえる

戻る