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自分で棚から出して、読んだ後に元の位置に自分で返す。 これ当たり前ね。 でも留学した先の大学の図書館は違った。 本を読み終わったあと自分で勝手に戻してはいけないのである。 読み終わった後、そのまま机に残しておくのだ。 そしてその本がどうなるかというと 図書館で働く人が、本を元の正しい位置に戻すである。 このシステムは、日本のシステムよりもいいかもしれないと思った。 なぜならたいてい自分で出した本は、正確にはもとの位置に戻せないから。 自分がどこの棚のどの段から出したかぐらいは分かるが 正確な位置までは覚えていないものだ。結局本を適当な位置に戻すのである。 それが積み重なって、本の整列は乱れていく。 その結果、時々私の大学の図書館には、本棚整理の日とかいって 休館日の日がよくある。でも留学先の図書館にはあまりなかったなぁ。 このアメリカの図書館システムはなかなかよくできていると 、その時は思った。 でももしこれを私の大学でやったら大変なことになる。 館内にいる何百人もの学生が自分の読んだ本を戻さなかったら 閲覧室の机の上は本だらけになってしまうだろう。そうなると散らかりまくって、勉強どころではない。 学生達がいい加減に戻した本を、図書館で働く人々は 日夜、本の位置を直しているのだな、と思った。大変ご苦労である。 私が留学した大学の図書館は小さくて、利用者も非常に少なかった。 だからその“置きっぱなし”システムが成り立つのだろう。 |