“置きっぱなし”システム

December 24



 

日本の図書館では、自分の読みたい本を
自分で棚から出して、読んだ後に元の位置に自分で返す。
これ当たり前ね。

でも留学した先の大学の図書館は違った。
本を読み終わったあと自分で勝手に戻してはいけないのである。
読み終わった後、そのまま机に残しておくのだ。

そしてその本がどうなるかというと
図書館で働く人が、本を元の正しい位置に戻すである。
このシステムは、日本のシステムよりもいいかもしれないと思った。

なぜならたいてい自分で出した本は、正確にはもとの位置に戻せないから。
自分がどこの棚のどの段から出したかぐらいは分かるが
正確な位置までは覚えていないものだ。結局本を適当な位置に戻すのである。
それが積み重なって、本の整列は乱れていく。

その結果、時々私の大学の図書館には、本棚整理の日とかいって
休館日の日がよくある。でも留学先の図書館にはあまりなかったなぁ。

このアメリカの図書館システムはなかなかよくできていると 、その時は思った。

でももしこれを私の大学でやったら大変なことになる。
館内にいる何百人もの学生が自分の読んだ本を戻さなかったら
閲覧室の机の上は本だらけになってしまうだろう。そうなると散らかりまくって、勉強どころではない。

学生達がいい加減に戻した本を、図書館で働く人々は
日夜、本の位置を直しているのだな、と思った。大変ご苦労である。

私が留学した大学の図書館は小さくて、利用者も非常に少なかった。
だからその“置きっぱなし”システムが成り立つのだろう。

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