待ちに待った月曜日。 クラスが決まりました。私はロシアのSashaという26歳の女の人と、オーストリアのLeoという男の人と同じクラスなのだそうです。休み時間を挟んでさっそく授業開始。ロゼッタという先生でした。しかし私たちはどうやら、本来ならばSharonという先生に教わるらしく、Sharonが来る今日の午後まで、ロゼッタの生徒と一緒にロゼッタに教わるのだそう。最初だからみんなで自己紹介。恋人の有無まで言わなければならないらしい。ものすごくカワイイ金髪蒼目のスウェーデンの女の子が彼氏がいると言った時には男の子は溜め息をつき、彼女だけ特別に部屋番号まで言わされ、そしてそれをメモる男の子たち。面白かった。私は普通に自己紹介したつもりが、私の使った表現の何かが面白かったらしく、なにやら笑いを取ってしまったのでした。 午後、私の本当のクラスメイトたちと、本当の先生Sharonとの初対面。 授業の内容と言えば、主にディスカッションでした。文法的なことは、このクラスにはもうあまり必要ないのだそう。クラス?レベル?私は、なんと一番ハイレベルなAdvanceというレベルの一つ下のクラスに割り当てられていたのです。なぜって?それはテストが出来たから、文法ができたから、それだけです。日本の英語教育、いや、私の受けてきた学校での英語教育、それは文法中心。実践的なこと?やったことありません。それなのに…。 いやあ、みんなしゃべるしゃべるしゃべる。しゃべれるしゃべれるしゃべれる。 私のクラスには、先ほどのオーストリアの32歳Leo(男)とロシアの26歳バツイチSasha(女)の他に、アルゼンチンの17歳Gliamo(男)、イタリアのボローニャ生まれ、ドイツ育ち、でも自分はイタリア人だと主張する28歳Secilia(女)、ドイツのおしゃべり小僧18歳のSimon、ロシアのHelena(女)、ドイツの26歳Uta(女)がいました。みんな明らかに私より会話能力、語彙知識は上でした。 なんで?どうして私がこんな人たちと一緒のクラスなの?おかしい。何か違う。絶対こんな人たちとなんてやっていけない!って完全に自信喪失…。加えて私の一番の自身喪失原因はSeciliaにあったのです。どっからどう見たって私にはパーフェクトにしか見えない彼女。発音もきれいだし、英語を勉強する必要なんてどこにもないように思えました。そしてGliamo。彼の英語は私には全く聞き取れなかったのです。酷いスペイン語訛り。加えてたぶん彼は舌にちょっと異常があるのか、したったらずで滑舌がとても悪い。非常に悪い。Sharonもみんなも聞き取るのが大変そう。でもみんな理解して彼のジョークを笑ってる。さらに苦しいのが、この17歳、非常によく発言する。何言ってるのかわからない。でもみんな理解してる。どうしよう!!焦りに焦ったのです。 その夜、ビストロではWelcome Partyがありましたが、大音量の音楽、そして踊り狂うノリノリのガイジン。みんな半端なく騒いでる。見ててすっごく面白くて、なんか爆笑して、なんで日本人とこんなに違うんだろうと興味が湧いてきました。異文化。育った環境が違うと人間ってこんなにも違うんだなと思いました。 そんな感じで毎日過ぎていったのです。 授業ではもう冷や汗たらたら。だってディスカッションをしていたらいろんな国の学生がいるもんだから必ず、ロシアではどうですか?アルゼンチンでは?ドイツでは?オーストリアでは?そして日本では?と先生がふってくるのです。答えなくちゃ…みんなみたいにちゃんと立派に…でも言えない。も〜苦しんだ苦しんだ。加えて鼻水は止まんないし、鼻声だし、咳は出るし体調も良くない。なんだかとっても悲しくて自分が情けなくて、授業ではうつむき加減の私。 そして金曜日、私の最初の一週間の最後の授業…。 ついに私はマルタで涙を流したのでした…。 |