第2部:国際開発研究を読んで。
はじめに
国際開発研究に関するいくつかの論点を読み、私が興味を覚えたのは、
1、 貧困と富裕の問題、及びその解消
2、 人材育成に関する国際協力
3、 ODAについて
4、 民主主義と経済発展
の4点である。
参考書の序章で述べられているように、近年の著しいグローバル化により、開発途上国のもつ問題はそれぞれの国の固有問題であると片付けることはできなくなってきた。近年、環境問題のみならず、近年の国際的なテロリズムの増加など、さまざまな地球規模、多国間の問題が噴出してきている。現代社会においては、我々は種々の問題に関し、外国のことだからと、他人ごとではすますことはできなくなってきたと言えよう。
こうした中で、日本の我々には何ができるのか、また何をしなければならないのか、ここでは世界の大半をしめる開発途上国、特に日本と関係の深いアジア諸国について、参考書の該当部分を読んで思ったことなどを書いていきたい。
1、貧困と富裕の問題、及びその解消
(a)教育と貧困
開発途上国(とは言ってもいろいろあるとは思うが)における最大の問題は貧困問題であると私は考える。参考書でも述べられているように、貧困は人口増加や、教育未整備などと関連して悪循環を及ぼしている。多くの開発途上国において、貧困であるがゆえに「働き手」として子供を多くもつという状況がある(所得効用)。しかし、これは子供が十分な教育を得られないことと関連しており、途上国においては子供を持つことの効用が大きくとらえられ、不効用は軽視されがちであると言えよう。子供にかける「直接的費用」は小さく抑えられ、さらにこのことは世代交代によって連鎖する。このことは家族単位での貧困の連鎖と言えよう。また、人口の増加により、ひとり当たりの農業生産高は伸び悩み(リカードウの収穫低減法則)、社会全体においても貧困は増大すると考えられる。
以上のようなことはもちろん、事実の単純なモデルに過ぎないであろう。しかしながら、教育の未整備と貧困には、事実として明らかな相関関係があると言える(参考書p192)。
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以下その解消について述べようと思ったけど、文字数が超えてしまうのでやめ。
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(b)貧富の格差について
参考書でも述べられているように、経済成長は必ずしも貧困の解消に結びついているとは言えない。例として挙げられているように、ある種の工業化は貧困層を減少させないばかりか、貧困を助長させさえすると言えよう。都市部の工業化は人口の流入を招くが、雇用が創出されない場合、都市のスラム化が起こると考えられるからである。こうした状況は現代の多くの開発途上国において見受けられると考えられる(また、産業革命初期のイギリスにも存在した)。このような経済成長のしかたは貧富の拡大を生み、結果として社会不満・不安の増大を引き起こしていると言えよう。現代のグローバル社会においては、こうした問題は宗教、イデオロギー等の各種要因と結合して、容易に多国間の問題として拡散しうるものであると私は考える。
この問題の解決法にはどのようなものが考えうるだろうか。私は4で述べる民主主義制度の普及がその鍵であると考える。昨今のイラク戦争で、米国は「中東の民主主義化」を喧伝してきた。戦争自体の可否はともかく、私個人としてはイスラム教と民主主義は相対立するものではないと考える。またいかなるイデオロギーもそうであろう。このことに関しては4で詳しく述べる。
2、人材育成に関する国際協力
1(a)において、貧困に対する教育の必要性について述べた。ここではさらにそれを推し進めて開発途上国に対する人材育成、特に技術開発協力について述べよう。
開発途上国においては、高い技能をもった労働者が絶対的に不足している。ここでいう技能とは技術に対する「形式知」および現場における「暗黙知」である。原因としては参考書p197に述べられている、アジアの多くの職場での機械「的」作業方式が考えられるだろう。技術の発展には創意工夫が必要であり、単純な作業の繰り返しでは新技術は生み出されない。また、技術知識を持つエンジニアと単純労働者の分離は、経験知、暗黙知、形式知という知識循環サイクルを形成し得ない。
このような状況に対し、日本はどうのようなことができるだろうか。
以下続く・・・のか?
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