■ Aout Agosto August
「本が読めない」「最近の音楽 03」「与論島」「ひとりで晩ご飯食べたくないんです」「新ベリッシマ」「奇を衒わない音楽」「署名のおてつだいにいきました」「昨日のこと」「合コンばなし」「最近の音楽 02」「最近の音楽 01」「驚異のネガティブ思考」「今日の図書館」8/23水曜日


8月31日木曜日 「本が読めない」

 他人の本を読むことに苦痛を感じるようになったのはここ半年ぐらいだと思う。2回目の失敗作を提出するちょっと前ぐらいからか。それは、自分の中に他者のことばがはいりこむことについての違和感だったと思う。「何か使えるところはないか」と考えながらの読書に嫌気がさした。そうそう使えるようなことばがあるわけじゃなし、感動するようなことばにであえるわけじゃない。大体、先行研究といったって、本当に自分のやりたいことの先行研究なんてあるはずがない。誰もやってないことをやってやろうというのが研究のスタートになっているからだ。穴があるからやろうと思うわけで、大事なところはみんな一致しているが、そういうところを引いてしまうと別段なにもいってなかったりする。あるいは「もうちょっとつっこんでいってほしいなー」と思うところが全然掘りさげられていなかったりする。考えてみればあたりまえの話だが、その人はその人の思うところを文章(論文)にしたわけで、わたしのリクエストに“おこたえ”しているわけではない。不満があるなら自分でやればいいわけだ。すごいなー・おもしろいなーと思う人のものは「かりもののことば」で溢れているといったことはない。その人のことばで書かれている。「かりもののことば」は、その人の話の流れを補強するようにうまくはまっている。おそらくは「かりもののことば」が無くたって話は流れるはずだ。今のところそれができない。のでいっそ自分のいいたいことをいってしまってその後必要なら必要なものを読むちゅうことでもいいかなー?と思っている。必要だったり大事だったりするものが山ほどあることはあるんだけど。考えさせてくれたり広がりを持たせてくれない読書はつらいということです。いつもどおり自分の能力不足というのは棚上げしてるんですが。

「最近の音楽 03」

 この頃頻繁に聴くのは Clifford Brown の演奏。『Helen Merrill with Clifford Brown』と『Clifford Brown with Strings』 。前者が1954年12月の録音で後者が1955年1月の録音。前者には「You'd be so nice to come home to」も入っている。「Don't explain」からの流れがよい。両方のアルバムにおさめられている「What' s new」が今一番気にいってる。よすぎて困るので詳しい報告はのちほど。


8月30日水曜日 「与論島」

へ行ってきたバンドの女性。飛行機と宿で一緒になった男性がなんとおれの小中高の同級生だった!でひとしきり話がもりあがったとのこと。せっかくの南の島でおれの話なんかするな。で今『もてない男』読んどるんだというと「大丈夫っちゃー」と言われてしまった。いやーおれのことじゃなく本のことなんだけど。
 夕方の風の中練習。暮れゆく景色とともに1時間強。いいきもち。このごろはウォームアップばかりに気がいっていたが久しぶりにメロディばかりやった。すると調子がよい。今後も続けよう。ホール内は激暑。昨日今日と全く勉強せず。

こんな日の音楽:pizzicato five『月面軟着陸』を聴いていると気が滅入ってしまった。「新ベリッシマ」「指切り」「セックス・マシーン」「リップ・サービス」の流れは特に。なんで10年前のこのアルバムが今ごろこんなに効くのだろう?


8月29日火曜日 「ひとりで晩ご飯食べたくないんです」

誘われた昨日の夜。しかも相手はヒゲだった(嘔)。でヒゲ宅でカレーとコーシー。帰宅後、バドワイザーとヱビスビールを飲みながら小谷野敦『もてない男』を一気に読む。ネプチューンてなんであんな人気があるかわからん。よっぽどコージー冨田と春一番のほうがおもしろい。『あいのり』ってずーっと恋愛ばっかりしてたら体も心ももたないのでは?と余計なお世話。ヒゲにタンポポ「乙女パスタに感動」を借りる。これはCDで聴くよりテレビで見たほうが「うはーっ」感が高まる。

こんな日の音楽:なぜかあのCelesteの音が聴きたくなってpizzicato five「ショッピング・バッグ」。テレビでcobaが「ミッシェル」をやっている。バカボン鈴木のアコースティックベースと香取良彦のバイブ。ビートルズというものをCDを買うなり借りるなりしてちゃんと聴いたことがない。


8月28日月曜日 「新ベリッシマ」

こんな日の音楽:pizzicato five「新ベリッシマ」脱退直前の田島貴男がどこまでドライブしたらいいのか激しいギターにのせて歌う。もう一曲「リップ・サービス」こんなサービスならおれはいらない。

 こんな音楽を聴きながら、昨日の日記を読み返す。誰に頼まれたのでもない論文を書くことの欺瞞。音楽なら自分が嫌になったらやめてしまえばいい、といいながら勉強になるとそれはできない、とか。いやそんな覚悟もできてないのに「そんな覚悟もできないおれ」を出すことで、それだけおれは自分に正直なんだとでもいいたいのか?われながら今日も最低。


8月27日日曜日 「奇を衒わない音楽」

 九州大会銀賞。おめでとうございます。高校3年の夏「久々九州大会狙える」といわれその気になっていたけど県大会で終わった。その後何回か九州大会へのチャンスもあったようだけど今年・十何年ぶりかで出場を果たせたようで。生徒のみなさんは勿論だけど指導にあたってきたあなたの頑張りには頭がさがります。高校では隣のクラスでほとんど喋ったこともなかったけど、大学で少しは仲よくなって、そして何の因果かあなたはわれわれの母校の部活を導くようになって。一時母校の演奏から遠ざかっていたけど今年久々に聴いた演奏はほんとによかった。すこし休んで体を大事にしてください。

 よい音楽は目をつぶって聴いても届くものだと思う。だからかぶりものをやるなんてことは、特に必然性がないかぎりやるべきではないと考えている。他のバンドのことはしらない。でも他のバンドがやるからうちもしようというのは全く間違っていると思う。そうでなくても、音楽などは他のところがしないこと(できないこと)をやろうとすべきだ。技量がたりずに挑戦しようにもできないことも多いけれども、外づらを気にするよりもやるべきことがもっともっとある。外づらを気にすること = 奇を衒う とはいえないが、もっと真摯に音楽を追及したい。もっと多くの音楽をしるべきだ。

 おれは音楽科でも音楽家でもないしプロをめざすわけでもないから自分が楽しくなくなればやめるだけ。つーか自分が楽しめもしない音楽を人に聴かすなんて失礼。自分でも本当は楽しめてないんだけど「あの人のために演奏します」なんて無礼きわまりなし。でも年をとるにつれ特に自分で演奏することが楽しくなっている。音楽なんて基本的に自己満足の世界じゃないの?指揮者もやったりしたけどあのときはほんとに寝れない日々だった。94年初冬ドラムのSとベースの兄上様と3人で「Music Of The Mind」や「接吻」を演奏できたのは幸せだった。あんな感動いっとき味わってないなー。

こんな日の音楽:Orquesta De La Luz「Cuero Sono」テレビで見たデラルスは格好よくて楽しそうで。コンガソロの時ラッパ隊が踊るダンスが特に。でもサルサってやるにはちょい難しい。

「署名のおてつだいにいきました」

 kochan氏とふたり車で観光名所でもある署名活動の場所某駅前にむかう。駅前ロータリーはフリーマーケットのため使用できず歩道での署名活動。人通りがそげん多くないってこともあるが、それにしても署名集まらず。2時間やって17人分。腰のひけている自分にへこむ。おれがもうちょっと魅力的だったら……。それにしてもやはり先生がたや学習者の積極さには脱帽。切実なる自分たちの問題としてとらえているからか。フリーマーケットの中に流れていく人。関心の有無で大違い。煉瓦が分けるふたつの視圏。おれを通りすぎたあとビラを丁寧に折り畳んで捨ててくれた中学生風のおとこふたり。捨てるなら気安くうけとるな。絶対許さんし忘れんからな。

 せっかくだからとちょっとぶらりんこ。地ビールとスパゲティで昼食。31階の展望室から風景を眺めつつコーシー。跳ね橋を渡ったり。みなさんの顔を見ながら、あなたたちのよろこびが即自分のよろこびでもあったとしたら素直に幸せを感じられる。今がそんな時なのかもしれないと思う。あなたと一緒に時をわけたということを素直によろこびたい。

こんな日の音楽:昨年夏の音楽は槇原敬之『Cicada』(苦)とスガシカオ『Sweet』(苦)だった。今年の夏はそんなアルバムがなかった。しいていえば杏里『BOOGIE WOOGIE MAINLAND』かもしれん。たしかCDというものを買いだして2枚目の。力いっぱい声をはりあげて歌う歌い手をおれは必ずしも好ましくは思わない。無表情なのではなくむしろストレートに表現する。彼女の声のせい。よくできたアルバムだがここで歌われる世界はおれの世界とは別世界(嘆息)。


8月26日土曜日 「昨日のこと」

 今日は学習者多い。H先生がいらっしゃらないせいか人数の多さのわりにちょっとさびしい感じ。行動力があるように見え・落ち着きのあるN氏(D3)。「普段何してるんですか」と聞かれ自信もって「研究してます」とはいえず「ワイドショー見てます。外に出ませんね」「D1のときはそうでした」。ほとんどおれと同年齢とのこと。M5の自分を思いへこむ。モーニング娘。の流れる車内。ヒゲの運転に恐怖しそして怒った。キープレフトしすぎ。F氏&N氏の積極的かつ貪欲な(あるいは旺盛ぶりというか)なんぱ・合コンばなしにことばもなし。驀進性というか。あまり興味がないしやったこともない。不満もない。そういうものへの渇望がない。というよりも諦念。おれがおったらおもしろくないんじゃないか。「全然うらやましくなんかないですよーだ」的強がりとは違うと思う。おさえてるんじゃなく欲望のおもむくままに生きているつもりだし、金がないと何もできないから興味がないのでもない。金があっても興味がないに違いない。いつか先輩たちと海に行ったとき、釣をされる先輩は、海をボケーっと眺めるおれが退屈してると見えたらしく「こんなところまで引っぱってきて悪いね」と言われたが、退屈でも不満でもなくてむしろ先輩たちと海に来れてうれしかった。海は好きだし好きな海をボケーっと眺めるのが好きなのだ。海好きは同じでもそこで何をするかは異なる。………帰って朝生でも見るかと思いつつ曝睡気づけば午前5時。

「合コンばなし」

 合コンに行った話ではなく。合コンの時に感じるいたたまれなさ。男女とわず「この人さっきから全然話してないけど何かこの人についても触れてあげないといけないんじゃないか」的な関心で話しをふられたりすること。そんで一瞬話しの焦点が自分に向けられ、向けられたおれはたいした盛りあげもできず「やっぱりね」。「一応この人にも話しふったからまあいいや」的おつとめ終了。で話しの輪が去っていく。頼むから話しをふるな・おれはおれでそれなりに楽しいから。いらん気を使われるのは(合コンに限らず)嫌なもの。「屁理屈が多すぎ。楽しめばいいやん」と自分でも思う。だからこんなおれを誘ってもおもしろくないんじゃないかと思ってしまうわけです。もちろん女性は好きだし(へテロセクシャルなので)興味もありあり。飲みにもいきたい。あれかなーその場が自分でコントロールできる範囲内におさめておきたいのかなー。コントロールされる不快というか。「結局ぅーあなたはーだめな自分がー好きなんですよー」。だめな自分が好きな人をまわりの人はどう見るんでしょう? 

「最近の音楽 02」

 最近の音楽について語るのではなく(だからヒットチャート分析的なものではなく)自分の気になる音楽について。ヒカルのよさがわからない。大沢伸一は信用に足るのかどうかいまいちわからない。すちーびーの「Sir Duke」がCMで頻繁に流れる。ここで流れても流れなくても名曲は名曲。自分の音楽がどこからきたかリスペクト。よく誕生日の時すちーびーの「Happy Birthday」がかけられたりするが違うと思う。彼についてはまたあらためて。ORIGINAL LOVEの『ビッグクランチ』まだ聴いていない。

こんな日の音楽:いくらだめなあなたでもこんな時、筋肉少女帯「踊るダメ人間」を聴いてはいけません。それではまんますぎます。だめなあなたはモーニング娘。「サマーナイトタウン」を聴きながら海沿いの道をドライブしているはず(もちろんひとりで)!



8月25日金曜日 「最近の音楽 01」

 最近もっとも頻繁に聴くのはORIGINAL LOVE「ラヴ・ヴィスタ」。古い名曲。勿論「接吻」や「Deep French Kiss」『Sunny Side of Orignal Love』は外せません。ジャンプした感じと弦のからみの編曲が秀逸。bird もライブでとりあげた「Wall Flower」かなしい歌詞。小野リサ「MENINA FLOR」これはLuiz Bonfa の曲。素晴しい。Quincy Jones の「Summer in the city」(1973)けだるい夏。かっこよすぎ。どうせならこんな曲をやってみたい(アレンジ候補)。槇原敬之「pool」苦いおもいで。スガシカオ「ドキドキしちゃう」こういう経験もあるから一度いってやりたいものだが、おれの場合100倍がえしされるような気がする。いや相手にもされず軽くあしらわれるな。pizzicato five 時代の田島貴男のうたう「惑星」。宇宙に連れていってくれる。「これは恋ではない」じゃあなんなんだ?それは聴きましょう。イージーリスニングなんて絶対いわせないDEODATO「Spirit of Summer」先生に教えられた曲。こんなひねたコード進行考えるとはおそろしいし、こんなに考えさせる曲がそもそもイージーリスニングなはずがない(1972録音)。できるならアレンジしてみたい。高校卒業して大学にはいる前の春休みに初めて聴いたStevie Wonder「Superwoman」いろいろ相まって泣いてしまった(恥)。大事な人は遠くに去ってしまい季節が変わるという、ありふれた(?)歌詞。小林桂「You'd be so nice to come home to」Am から Gm7 に単純に下がるんだけどそれがカッコいい。歌い手に生まれたかった。

 しかしなんといっても1994年以降のおれの夏の定番アルバムはORIGINAL LOVE『風の歌を聴け』。「The Best Day of My Life」サンバでいつもが新しい一日と歌う超P曲。「フィエスタ」セカンドラインのカッコよさを知る。「心」はじまったばかりの新しい命の誕生を Bossa にのせて歌う。一瞬の高まり。「時差を駆ける想い」宮沢和史をして「やられた」といわせた名曲。最近は「Two Vibrations」がおもいのほか格好いいことを再認識。「朝日のあたる道」当時友人の依頼で夜中必死にアレンジしたが結局ボツになった。とても好ましい(うらやましい)男性と女性が朝やけの高速を海にむかって走る。きわめつけ「二つの手のように」。わたしとあなたの中を吹きぬけていく風。命と対比されるものとしての風。弧をえがいてよりそうふたつの手。エレピとベースとドラムの絡まりあいが秀逸なうえに歌詞がまたよい。これを聴くと大概泣きたくなってくる。田島貴男推奨の「きっと言える」はまだ聴いていない。心の1枚。ちなみに心の1枚がたくさんある。

こんな日の音楽:できることなら全部聴いてください。


「驚異のネガティブ思考」

 昨年夏はかならず夜中3時ごろ一度目が醒めた。喉に渇きをおぼえて水をのむと、かならずむせた。今年は喉は渇かないがやはり目が醒めてしまう。酒は好きだが弱い。そんなおれが午前4時すぎにビールを飲みながら日記をつけている。ふところは狭いうえに寒い(さみしい)。しかもネガティブ思考。やっぱりうまくいってないからかなー。音楽面は一時期の絶不調をようやく抜けだしてきたんだけどなー。TV界では、なずなが「風が吹いてこないなら自分で吹かす」と鼻息があらい。バズーカ利根川の全身ピンク色は目に痛い。ダイヤさんは友達となかなおりできるかどうか割箸を使って占いをする。真ん中からきれいに割れればなかなおりできる。はたして割箸はななめに割れてしまう。それをみたダイヤさんは「真ん中から割れないってことは仲間割れしないってことよ」と超都合よく解釈し、ケセラセラと歌う。うらやましいプラス思考。

こんな日の音楽:Quincy Jones「I'm Gonna Miss You In The Morning」えっ?


8月24日木曜日  「今日の図書館」

 自分の大学ではない別の大学の図書館で勉強しているという、いつものことをいつものように棚あげしていえば、カップルで勉強しているやつとゆーのはいつもうざったい。ふたり黙々と勉強しているカップルにはまだお目にかかっていない。そうすれば邪魔にならないと思っているのかふたりの興奮度を高めるためなのかは知らないが、なぜかカップルはひそひそと話をする。話をするならもっとひとけのないところか青空の下ででもすればいーやろーと思うのだが、カップルも勉強が気になるのかただ単にラブラブを見せつけたくてしようがないのか、なぜかひそひそとやってくれる。どうみたって勉強道具なんかもってはいないのだが不思議なほどやってくる。さらに不思議なことにわざわざおれの近くにすわってくれる。別にぎゅうぎゅうに混んでいるわけではないから空いている場所はあるのに。そうか、ラブラブ光線を発射して倒すのに丁度いい敵(的)なのだ、おれは。いつものように集中力のないおれは、そのひそひそ話が気になって仕方がない。内容に耳をそばだてるということではなくて、ひそひそと話すというまさにその「ひそひそ」ぶりが気になって仕方がないのだ。なにかおれの感覚(怒覚)にふれるらしい。「あほーうるせー」といってやりたいが、元来小心者のおれにはできない。特に、おとこの「寝起き突撃リポーター」のようなひそひそ声はたまらなくきもちわるい。こちらもさりげなく体をゆすってみたり首をコキコキして「どっかいけこのヤロー」光線を発射するが、ラブラブカップルには効きめがない。そしてひとしきりラブラブ光線をふりまいた後、カップルはさわやかに去っていく。あとには勿論、集中力がしっかりと跡絶え「勉強なんかやってられるか」と悶々としたアホ男の死骸が横たわっている。

こんな日の音楽:小野リサ「NAO TEM NADA NAO」なんでもないよ、ただ会いたかったから……と歌う大変すなおな曲。素直になれないおれがこの曲を聴いて鬱憤をはらす……ということではありません。でもこんな Bossa をやられた日にゃヘロヘロになります(何が?)。


8月23日水曜日

 『登校拒否のエスノグラフィー』を読む。腹が痛くて帰宅する。今日の練習はまーうまくいったほうかもしれん。32分音符を16分音符のように演奏してしまうのはよくないことだ。


■ Aout Agosto August



■ おとなげない日記 トップへ