第83回定期演奏会![]()
2003年11月23日(日) 文京シビックホール 大ホール
| ラフマニノフ : | 交響曲第2番 | 乗り番 |
| チャイコフスキー: | イタリア奇想曲 | 降り番 |
| シベリウス : | フィンランディア | 乗り番 |
前回のような緊張は感じなかった。ただただ、速く過ぎてしまった演奏会。そんな気がしてならない。だけど自分の中ですごくすごく楽しめた演奏会だったと思う。とても充実した演奏会だったと思う。中心学年の最後の演奏会、第83回定期演奏会は大成功だったと思う。演奏と運営と、一番うまくいった演奏会だったと思う。
〜フィンランディア〜
前プロ。1stヴァイオリン2プル裏。
この場所は実はとても弾きやすい。指揮者・コンミス・2edtopに加え、他のパーリーもとても見やすい位置にある。
ティンパニと金管楽器の荘厳な雰囲気の中、深いところから力強い音が立ち上がる。その後には管楽器のやや切なげなフレーズにつながり、弦楽器が引き継ぐ。SULGで始まる最初の音は力強い音。アクセントとビブラートの効果でそのフレーズを装飾する。最初の短調的なフレーズはフィンランドのフィヨルドみたいな感じ。曲と写真とを見るときっと納得すると思う。
音楽が速くなると、荘厳なイメージから楽しそうな明るいイメージへと変化する。きざみや飛ばすことが多く、勢いのある曲に変化する。私はどちらも好き。後半はクレッシェンドやデクレッシェンドなど、前半よりも注意しないと忘れてしまいそうなくらい、曲を弾いているのが気持ちい。すべてをバリバリ弾いてしまいそうになる。実は個人練のときにここは一番苦労した点で、強弱記号をあらわすのが苦手なもので本当に意識して弾いた。大体、練習を繰り返せば、ここは小さく、ここは大きく強くということは覚えていくのだが、意識と身体が全くリンクしていないようで、小さくしなきゃと思いつつも、その場所に来ると爆音で弾いている自分がいたりする。そのため意識で覚えるのではなく身体で覚えた。
再び木管楽器のやさしいフレーズの後、同じような形でヴァイオリンのメロディが入る。ここはSULD。E線以外でのハイポジションは比較的得意なのだが、移弦が入ると、音程がかなり来るってしまう。ここでもA線に移るときの音がいつも違っていて…なかなか難しい。もともと音程が悪いから、その音を弾いていてもあっているのか間違っているのか把握できない。チューナーを使ってさらった時間は相当なものだったと思う。
最後に和音を弾いて終わる。弾いていて気持ちのいい曲だった。
〜イタリア奇想曲〜
降り番の曲でありながら、一番興味を持った曲になった。どうしてなのか、わからないけれどもフレーズがわくわくした。この曲も弾きたいと思った。今回は降り番だったが、いつかどこかで弾きたい。ただ最後の速くなるところは弾ける自信はない。今のところ…限界と言うものもあると思うのだ。うん、今はね。これからはわからないけれど。
〜ラフマニノフ交響曲第2番〜
2edヴァイオリン5プル裏。
長い曲だった。長くとてもいい曲だった。うまくいかないこと、なかなかできないこと、そういう箇所がたくさんあったにもかかわらず、それは不思議と少しずつ攻略していくことができた。曲に対する意識が変わっていった。自分で言うのもおかしいし、実際どうなのかわからないけれど、この曲を通して随分と上達したんじゃないかと思う。
1楽章:
最初の混沌とした感じがとても好き。多くのパートが順番に主旋を拾い、いろんな場所からフレーズが生まれてつながっていく、綺麗なフレーズのつながり。切なくなるような感じ。弾いていてどきどきする。その後にはテンポがゆれて、不安定な感じもまたいい。はっきりしない、まっすぐに進まない、わけのわからない感じがすごく好きみたい。自分の好みに合っている曲だった。
思ったよりも長い1楽章の最後は私たちの弾く和音の後に低音の重たい音で終わる。
2楽章:
高弦のみで始まる特徴的なリズムの曲。2edは刻みがツずくのだが、音程と移弦とリズムと気にしなければならないことがたくさんある。そこまで大きく弾く必要のないものだが、ずれていては目立ってしまう。とにかく遅れないように、これが一番の目標だった。弦のなだらかなメロディの後、コルレーニョ、主題へ戻る。その後が2edヴァイオリンの見せ場となるのだ。
小節数189。メノモッソ。しばらく休みがあった後、完全に音が消えて、すさまじい音とともに始まる旋律。1拍目には多くの楽器が入るのだが、その後は、2edヴァイオリンだけのフレーズが4小節。その後も同じ感じで楽譜にして2ページ分、同じようなリズムが続いていく。もちろんリズムがとりにくいことは確かなのだが、それ以上の音程がとりにくい。それというのも、基準にできる音がないからだ。ポジション移動、♯♭の臨時記号がたくさん書かれていて、指を大きく伸ばしたり、逆に隙間を埋めたり。それと同時にべたべた弾くことはできない。やや飛ばし。
メノモッソの後には最初の主題が戻ってくるのだが、とにかくこのメノモッソを多く練習したのを覚えている。というよりも毎日一回はさらおうと決め、メトロノームとにらめっこ。難しいのだ…でもこの楽章のおかげで弓も大分飛ぶようになった。しかし、この曲のこのフレーズのみ。きっと技術的なものでなく部分的についた能力だろう。確実なものにしていきたい。
3楽章:
主に1stヴァイオリンとクラリネットが主旋を弾く曲(のように思う)しかし2edは2edで再び私たちにだけ書かれている音がある。それは主旋律のある間、とにかく3連符が続くのだ。しかも相当ゆっくりでかなり小さな音で弾かないといけない。弓が足りない、と節約に相当苦労した。しかし、その間に、すさまじい音で主張できる旋律もあった。大音量でスピーカーで聞くと泣きそうになるくらいの美しいフレーズ。ここに入れることがとても嬉しかった。
譜面上ではとても短い曲なのに、とても緩やかで遅いテンポだったため、曲の長さ的には相当なもの。そしてばりばり弾くことが少ないから、私の性格的に辛い曲でした。
4楽章:
何でもこいって感じでした。とにかく何度もリズムをさらった。口ずさんだり、手をたたいたりと、とにかくリズムが取れないことで前半に苦労をした。リズムが取れるようになってからは音程。指順に悩み、結局指を伸ばすことしかできなかったり、音が定まらなかったりととにかく難しい。でも、いったんクリアしていくと、同じような形が多かったから、比較的スムーズに曲をまとめることができた。
4楽章の難点はとにかく長いということ。何度ページをめくっても終わりが来ない。裏だったため譜めくりは私の仕事だが、まだまだあるという気持ちが…本番以外にまっすぐ通したことがなかったためこの長さを実感したのはこのときが初めてだった。それでも最後のほうには、「あぁ、終わってしまうんだ」と感じるようになり、最後の音を弾き終わったときには涙が出てきた。
今回は運営面でも中心学年だったため、忙しいことが多かった。練習も思うようにできないこともあったし、ストレスに思うことも多くあった。問題を多く抱えた学年、そう思われたかもしれない。でも、それら一つ一つ取り組んで、ベストな解決策を考えていく過程があったから今日の演奏会がここまで感動できたんだと思う。私が知らないところであるたくさんの仕事、それらのおかげで私たちは練習ができた、当たり前のような毎日が誰かのおかげで成り立っていることを、すごく実感した。
演奏面においても問題点がたくさんあった。それは自分自身の技術も含め、うまく行かないことがたくさんあった。それだけ難しい大曲に挑んだといえる。でも、みんなが頑張って、私は満足のいく演奏会になったと思う。リハーサルで体調を崩すも、ここで負けてなるものかと気力で持ちこたえられたのはやはりそれまでの苦労があったからだろう。
最後に…今までこういった場面で感謝の言葉を表すことがなかったけれど、指揮者の先生には本当に感謝しています。熱い指導のおかげでここまでの演奏ができました。私は音感とかリズム感とか音楽的なものは持ち合わせていないけれど、1つの曲を作るために指揮者という存在がとても大きなものであることを今回強く感じました、今更ですが…
それと同様に団員の1人1人がいることが、大切だということ。みんなで作り出した演奏会、本当にお疲れ様でした。