信州大学交響楽団 第72回定期演奏会 

2003.12.6(土)  松本市音楽文化ホール 主ホール

歌劇「売られた花嫁」序曲 スメタナ
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」 ベートーヴェン
交響曲第7番 ニ短調 作品70 ドヴォルザーク

客演指揮:三原 明人

まず曲の感想の前に一言。ホールへ行くまでがとても大変でした。なんたって、JR線なのに30分に1本電車があるかどうか…というところに位置しています。驚きです。JRなのに…松本駅から大糸線で2駅、そんなところにあるのがこのホールです。とても綺麗なホールで、どちらかというと縦長のホール。以前、ここの大学の演奏会は長野公演の方に行ったことがあるのだけども、どっちかというと長野のホールのが音がいいように感じたかな?響きすぎだからかもしれないと、私の尊敬するビオリストが言っておりました。

歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
 演奏会のプログラムにはなかった曲。追悼曲として演奏されました。柔らかな曲。やさしい曲。心が落ち着く。ふわ〜っとした柔らかい音で演奏されて、拍頭がはっきりとしていないのがすごくいい。演奏の後、1分間黙祷しました。

歌劇「売られた花嫁」序曲
 出だしの弦の技術がすさまじい。ホールが響きやすいのだが、それでも粒がそろって綺麗に聞こえてくる。少しもやもやした感じがするが、このもやもや感はあったほうがいいと思う。しっかりと音が聞こえすぎてしまうとテンポが引っ張られるように感じるように思うし。とにかく、ここの弦の技術は本当にすごいと思った。高弦から低弦まで、すごいいい感じでした。
 この曲は「ただの遊びに過ぎない」という感じで作曲されたものだ。でも、この作品のストーリーは親しみやすいものだし、複雑さがなくてわかりやすい。曲自体もひきつけられるものがある。この曲に限らず序曲は、私の好みの曲である。

ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」 ピアノ独奏 太刀川 琴絵
 ピアノ協奏曲に限らず、ピアノの発表というものを聴くことはすごく少ない。というのも私はピアノの音が苦手だからだ。苦手というか、眠くなってしまうからなのだ(笑)α波出すぎだと思いません?そんなこんなで眠くなっちゃうから、なるべく避けてたの。演奏者に対して失礼だから。今回は闘いました(笑)ピアノの音は力強いもの、柔らかいものといろいろな音色がある。オーケストラから分離することなく、かみ合っていてとてもよい感じでした。途中ピッチカートがずれているように思ったんだけど、ずれているんじゃなくてそういう風な曲だったみたいです。同じような形が出てきたとき、やっぱり同じように弾いていました。
 第1楽章:アレグロ→第2楽章:アダージョ・ウン・ポコ・モッソ→第3楽章:ロンド、アレグロと流れていく。最後には壮大な強い感じで終わる。私は第2楽章が気に入った。こういうフレーズが好きなのかしら?もう一度CDなりなんなりで聞いてみよう

ドヴォルザーク交響曲第7番
 完成度の高い曲でした。そして面白い仕上がりになっていた。第1楽章で金管と弦の分離が見られたのは少し残念だったが、それ以外はすばらしい出来だった。この楽団の弦は本当にすごいと思う。というか管はわからないのでなんともいえないんだけども…もっと管についてもわかるようになりたいなぁ。と思う私だけれども、2楽章の入りの木管、クラリネットとファゴットのフレーズ、その後のフルートとオーボエのフレーズがブラボー。クラリネットの1番はここに限らず、表立って弾くところはすごく綺麗に音が通っていた。第3楽章は軽快な感じ。第4楽章は曲のイメージがころころ変わる。パンフレットでは陰と陽の2つの主要主題が折り返し現れるというように書かれている。
 第1楽章の不安定なフレーズがお気に入りです。私が好きな曲って言うのがなんとなくわかってきた。混沌は好きみたい。重々しい雰囲気。こんな感じが大好きだ。ブラームスの交響曲第3番に引き続き、弾いてみたいと思った曲。いつか機会があったらいいな。

 演奏会の感想としてはどうしても自分の演奏会と比べてしまう。でも感じ方というのはそうなのかもしれない。そういう風にいろんな演奏会を知って比較できると、もっと考え方が深まるのではないかな?
 今回の演奏会は私たちのオケと並び方(?)が違う。1stヴァイオリンの隣にチェロ、そしてヴィオラ、2edヴァイオリンである。そのため、ヴィオラ、2edヴァイオリンの音よりもチェロの音が1番よく聞こえてくるように思った。そしてコントラバスだが、一番後ろに横1列。一番後ろというのは本当に後ろ、管より後ろ、青学だとパーカッションが並んでいる位置にあります。そのため、よく見える。音も気持ち大きく聞こえる。なんだか不思議な感じだった。見慣れていない感じだったからかな?聞こえ方が大分普段と違っていた。
 そして形で一番気になったのは5プルがひな壇に乗っていたこと。これは指揮者がよく見える。うちのオケでもやったらどうかな?って思う。特に私は背が低いから後ろのほうで前に背の高い人が来るとよく見えないという困ったことが起こる。だから、こういうのはとてもいい。

 とにかく感動した演奏会だった。自分が弾く側にいなくてもここまで感動することができるんだ、曲の力ってすごい。尊敬している人がいるから、というのもあるかもしれない。でも演奏は一人でできることじゃないから、やっぱり感動はこのオケの演奏に対して。素敵な演奏をありがとう。社交辞令的なものではなく心からそう思った。演奏が終わった後もどきどきした。私ももっと誰かにこういう感動を与えられるような演奏ができたらいいと思う。今回この演奏会にいったことは私にとってとてもプラスになった。もっともっと前向きに、次の演奏会に向かって行きたい。まだまだ私は延びることができると思ったから。

※これは私個人の感想です。もし、気になる表現等ありましたらメールでお知らせください。ただ、私は誹謗中傷をする気は全くありません。音楽的知識がないがためにわからないこともありますので、メールにて教えていただけると嬉しいです。

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