死ぬ時は鳥葬によってこの世から去ってみたいものです
世界随一の高地であるアンデス山脈あたりにおいては、現在もなお行われていると言う話であるが人間の葬り方に“鳥葬”と言う物がある。多くの方は「果たして鳥葬とは?」と御思いの事であろう。辞書的な意味を述べるならば『死体を野に棄て鳥などに食わせる葬方』である。
さてそれでは、ここから少し掘り下げるとしよう。まず死体を野に棄てるとあるがアンデスの辺りでは第壱に親族により山頂へと運ばれるのである。我々には想像だにし得ない恐らく7000m超級の山の頂上であろう。そして死体を運び上げた親族等はその時点で下山を開始する。山頂には選ばれた一人の僧だけが残り、運び上げられた其れを切り刻むのである。徐々に周りには鳥が集まってくる。主にコンドルであるがそれらは決して僧が下山を始めるまでは寄っても来ないし死体に手を出したりなどもしない。そしていよいよ死体切断を終えた僧が下山を開始するのである。其れを確認したコンドルは一斉に切り刻まれた死体に群がり其れを食すのだ。最後には白骨だけが…。
最高の終決とはまさに跡形も無く死体が消えうせる事だという。
そのような背景があり綸言が下った。
「私事なんですがねぇ、もしも出来るなら、死ぬ時は鳥葬によって葬られたいですね」と。