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誰にでも青春時代というものはあったと思う。僕でさえあった。高校3年間と予備校に通っている間、女の子と話す機会さえ持てず、毎日ただ寝てばかりいたこんな僕でさえ。 何かわからない、やりきれない気持ちを爆発させて、何もかも壊してしまいたいという衝動。性に目覚め、セックスや女性に対する過剰な意識が芽生え始めて、もんもんとした日々を送っていた青臭い日々。自分はみんなと違うんだ、自分は何でもできるんだという肥大する自我、表には出さない醜い自己顕示欲。死への不安、生きることの辛さ。 そんな誰もが体験してきた性(青)春時代がこのアルバムには詰め込まれている。セカンドアルバムにして、ラストアルバムとなったこの作品は、青き初期衝動と称されるライブでの爆発力に加え、ミネタ氏のロマンティックな世界観がひしひしと伝わってくる。歌詞カードに描かれた彼の手書きの絵と歌詞には、男臭さはあまり感じられず、少年の淡い恋心ともんもんとした初期衝動がやさしく、そして輝かしく描かれている。誰もが忘れてしまいそうなことを、僕が忘れかけていたことを, 思い出させてくれました。こんなにドキドキできるアルバムは、そうはないと思います。 先日、ゴイステは解散しました。ノリが出せなくなったかららしいです。きっと、このくだらないパンクブームの中で、周りが急に慌ただしくなり、大人とかお金とかが絡みだしたからじゃないでしょうか。自分たちのやりたいことができなくなることに対して、変な期待を負わされることに対して、彼らは反発し続け、結局バンドとして自殺することを選んだのでしょう。ゴイステは、日本でそして僕の中で忘れられることのない、ホンモノのパンクバンドです。 |
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真心ブラザーズは、このアルバムで今までとは違ったロック路線に目覚めた。いってみれば真心革命(なんだそれ!?)である。いや、冗談抜きでそんぐらいこのアルバムは真心にとって、重要な位置を占めている。一曲目の名曲「スピード」では、YO-KINGのハイスピードな言葉の羅列が攻撃的に炸裂する。この曲のPVを中学生の頃、ミュートマ・ジャパンで初めて見たときの衝撃、今でも忘れられません。おっぱい丸出しで空手をやってる外人のオネーチャン、早口言葉のような歌に合わせて歩道橋を昇り降りする犬のぬいぐるみ・・・。 このアルバムでロックに目覚めたといっても、ちゃんと真心らしい、心に染み入る曲もちゃんと入っているとこがまたにくらしい。一度聴いただけではわからない、深い味わいのある名曲の数々。ボクはこのアルバムを聴くたびに、涙腺を刺激される。「高い空」「忠告」「日曜日」・・・嗚呼、はらはらと涙が頬を伝う。。 |