『鬼畜大宴会』

   この映画は僕が観た映画の中で、一番衝撃を受けた作品だといっていい。赤犬(バンド名)の腹のそこまで染み入るような演奏、70年代の学園闘争時代の記録フィルムのような映像、残酷かつアグレッシブなシーンの連続。
   ボクはこの映画を何年か前に、扇町のミュージアム・スクエアっていうちっちゃな映画館に一人で見に行った。上映最終日の為か、客席はすべてうまっていて(ちっちゃいとこなので席数もしれてるが)、しょうがなく通路に座ってこの映画を見た。心臓がバクバクして、ほんとに興奮した。けっしてインパクトのあるその名前に名前負けしてなかった。ずいぶん前に一度見たっきりなので、詳しいストーリーまで覚えていないが、粛清のシーンで首が飛び、血がピューと(まさしく)噴き出したり、セクス(大江健三郎風)を切られた男のひとが気絶したりと、ほんとにすさまじかった。気が触れてしまった女の人の子宮をライフルで吹っ飛ばすってのもあったな。
  レンタルビデオ屋に置いてるのを、一度だけ見たことあるので、今度もう一度観なおしてみようと思う。松蓄(わかると思うが、松竹のパロディー)っていうスーパーが出てきたときにプッっと噴き出しそうになったのを今思い出した。大阪芸大万歳。。  



 

『自転車泥棒』

  負のイメージに覆われた世界、ストーリー、映像がとても良い。無邪気な子供、やっと見つかった仕事、そしてやってくる現実。ちょっとした幸せがやりきれなさをいい感じに引き立てています。
   人生なんて楽しいことばかりではない。人生なんてハッピーエンドで終わるはずがない。そういう負のオーラが僕は大好きです。ラストのやりきれなさも必見です。人間なんて弱い生き物で、人生なんて儚いものだと感じさせてくれます。


 

『サムライ・フィクション』

   蛭子能収がこの映画のどこが面白いのかよくわからないと、どこかのテレビ番組で発言していた。その発言もあってか、あまり期待せずにこの作品を見たのだが、結論から言って蛭子能収は芸術や高度な面白味を理解できないだけだった。サムライフィクションは実によくできた日本映画である。
  『座頭市』や『七人の侍』を彷彿とさせるような時代劇を、フランス映画のように叙情的かつ淡々と描いていた。時代劇でありながら、古くさくなく、斬新なカメラワークやカット割りから生まれる映像がものすごくポップで魅せる映画であった。
   この映画の良さは、配役のユニークなところであろう。風祭という圧倒的な強さを誇るヒール侍役に徹した布袋寅泰からは、これ以上ないぐらい鬼気迫るオーラが出ていた。中途半端なミュージシャン家業は辞めて、いっそのこと役者になったらいいのにと、本気で思った。(その後、『仁義なき戦い』の続編にも出演することになるのだが。) 地味に藤井フミヤ兄弟や中島らもが出ていたのもおもしろかった。らもはやはりろれつがまわってなかった(笑)。


 

『トイストーリー』

   いや〜、ディズニー映画なんて子供の見るもんだって思ってたんだけど、 『トイストーリー』には、すっかりはまってしまいました。CGなんて違和感あるだろうなって思ってたのもすっかり改心させられちゃいました。そん位おもしろいです。 CGなのにぜんぜんあったかい感じがするし、すっごい綿密に細かい所まで描写されてました。大人でも十分楽しめますっていうか、子供にわかんの??っていうぐらいのニヤリとしてしまうシーン満載でした。三つ目の宇宙人のおとぼけキャラだとか、サディスティっクなパンクキッド、シド(ヴィシャス??)の家にいた異形のおもちゃたちなど・・・。
  ディズニーお決りのミュージカルシーンやジャンプにも通ずるようなみんなで助け合い、最後はハッピーエンドというのにも珍しく好感が持てた。ただ、バズの声が所ジョージだとか、挿入歌がダイヤモンドユカイだってことを思い出して、ちょっとだけ現実に引き戻されてしまったのは大人の性であろうか。それにしても、ポテトヘッド(だったけ??名前あってるかな??)の声を名古屋章がやってたのは、最後まで気づかなかった。