Journal part.4  Jan.2.2003〜


Thursday, February 13, 2003 「デジカメ」
 壊れたデジカメは、帰国する友人に持って帰って修理に出してもらうことにしました。それまでのつなぎ、というか、ま、デジカメ2個あってもいいかな、ということで、おもちゃのような小さい安い130万画素のデジカメを購入。とりあえず、近所を散策して、いくつか撮ってみました。安物のデジカメなので、液晶画面がありません。部屋に戻ってPC上で画像を見てみると、物凄くボケてます。ちょっと、撮り方を考えないといけません。とりあえず、今回はテストということで、ボケた写真ですが、載せておきます。
 写真は、自宅の周りのお花です。あちこちでお花が咲いていて綺麗です。日本なら4月5月くらいの陽気ですから。ボケていても、雰囲気は伝わるでしょうか・・・。

アパートの中で。

アパートの中で、桜の花を発見。

これはアーモンドの花。桜に似てます。

 「プレゼンテーション」
 昨日、今日と続けてプレゼンをしました。1つは、Maya Linという建築家について。まだ40歳台の若い女性建築家です。彼女は中国系アメリカ人。彼女の作品は、欧米人が無くしてしまった(でもアジア人はまだ持っている)スピリットと、欧米人ならではのインテレクチュアルな思考の力が共存しています。そして、彼女の作品には彼女の「生と死」の深い考察が生きています。この授業が始まってから、個人的なことですが「死」について、考えていた時に、彼女のリサーチをしました。まさしく、私が今探しているものを彼女は持っていました。彼女は、今の私にとって、知らなければならない人でした。彼女についてリサーチするチャンスが得られたことは必然だったのだと思います。
 そしてもう1つのプレゼンは、Evolution of consciousness through historyのプロジェクトについての発表でした。自分でやったプロジェクトとは言え、紙にまとめるのと、人に口頭で説明するのとは勝手が違います。何せ英語ですから。日本語だったら、アドリブもきくところですが、英語では、日本語のようにはいきません。それでも、何回もプレゼンをやっていると、慣れてくるものです。全然緊張せず、原稿なしで笑顔でプレゼンできました。緊張どころか、プレゼンそのものに快感を覚えている自分がいたりして・・・。意外と、人前で話すのは好きなのかもしれません。

Saturday, February 08, 2003 「デジカメが・・・。」
 キンダーハープ作成過程をデジカメで撮ろうと思ったら、デジカメが壊れてて動かない。ひぇ〜。買って1年2ヶ月くらいかなぁ。修理も18000円くらいかかるらしい。うるうる。しばらく、HPに写真が載せられません。HPだけでなく、記録用として必需品なのだけど・・・。ショック。

Saturday, February 01, 2003 「キンダー・ハープ」
 昨日から、キンダー・ハープを作るワークショップに行き始めた。(woodcurvingのページ参照)最初は少し苦手意識のあったウッド・カービングだが、とても楽しくてハマリそう。3種類あった木の中から、マホガニーを選び、凹部分を彫るところに2時間かける。微妙な流線型のカーブを彫る作業が、とても繊細で真剣になってしまい、あっという間だった。10回で完成。完成した私だけのキンダー・ハープを奏でるのも楽しみだが、作業のプロセスそのものが楽しい。・・・編物でも洋裁でも、作業そのものは楽しんでいなかった私だけど、最近、ちょっと性格が変わってきたかも。キンダー・ハープが終わっても、ウッドカービングは続けていきたい・・・と思うくらい、気に入ってしまった。

Sunday, January 26, 2003  「Rose Window」
 99セントショップで、カラー・ティッシュ・ペーパー(ラッピング用の半透明の薄紙)を買ってきて、ローズウィンドウを作った。直径30cmくらいのもの。作った残りの紙も切り抜いて、窓にペタッと貼り付けた。昼間は、部屋の中から、夜は部屋の外から見ると、模様が透けてきれい。

Saturday, January 25, 2003 「編物
 カレッジに来たら勉強に忙しくて編物どころではないと思っていたのだけど、授業でクラフトがあるので、つい編んでしまう。今は授業の時間を利用して自分のセーターを編んでいるところなのだが、昨日ふとアイデアが浮かんだので、左の写真のペンシルケースを編んだ。LYRAの色鉛筆にぴったりのケースが欲しかったのだ。円柱型で、底面の円の部分は鉤針編み、側面の部分は4本棒で輪編みにした。ただメリヤス編みするのもつまらないので、縄編みも入れたら、何となく靴下っぽくなってしまった。毛糸はマフラーを編んだ残りのもの。ニットというところが、なんだかとってもワルドルフっぽくて笑ってしまう。
 洋裁は平面(2次元)から立体(3次元)だけど、編物は糸(まっすぐにすれば1次元)から立体(3次元)のものを作っちゃうからすごい。
Monday, January 20, 2003  「The Pianist」
 今日は、マーティン・ルーサー・キング・ディで祝日だったので、映画を見に行って来た。The Pianistというホロコーストのお話。映画監督自身がホロコースト体験者だという。ユダヤ人虐待の様子が生々しくて、その描写に息を呑む。目を背けたくなるようなシーンを前にして、「しっかりと見ておかなきゃ。私と同じ人間がしたことなのだから。」と思い、目をそむけずに見つづけた。映画の中には、弱い人間も強い人間も描かれていた。権力に屈して虐待する立場に身を置く「弱い」人間、ドイツ人としてヒトラーの支配下にありながらも、人間としての心を失わない「強い」人間。この究極な状況下では、誰だって、どちらの立場にもなる可能性がある。そう思うと、単なる過去の出来事とはとても思えない。人間は同じ事を繰り返さないだけ、賢くなっているのだろうか。
 映画を見たあとの、やるせない気持ち。とても良い映画だったけれど、落ち込まずにはいられない。

Friday, January 17, 2003 「春・桜」
 春のような日が続いている。太陽の日差しがとても美しいので、外でブレイクしたりランチをする。あまり寒くならないまま、春になってしまった感じ。まるで秋から春にひとっとびした気分だ。この気候のもとでは、人々が陽気になるのも分かる。気候が人に与える影響は、もの凄く大きいと思う。もう、寒いところには住みたくない・・・・と、心底思う今日この頃。なんて言いつつ、次はアラスカとかに住んでたりして。

 気候がまるで春みたいだという話をしていたら、桜の話になった。桜は、日本の中で、大好きなものの1つだ。桜といえばソメイヨシノだと思うのだけど、西洋人は八重桜を好むので、アメリカ人のクラスメートに「桜と言えば、八重でなくて、5枚の花びらの、白っぽいピンクの桜だ!」と力説。翌日、ソメイヨシノの写真を見せたら、「BEAUTIFUL!」と絶賛してくれた。春、日本のあちこちに咲くソメイヨシノが懐かしい。ホームシックになったことは一度もないのだけど、今年は、日本の桜の美しさを見れないと思うと、ちょっと寂しい。

Wednesday, January 15, 2003 「日本的スプーン」
 先週から、ウッドカービングの授業をとっている。直方体の材木から、スプーンを作っている途中だ。(シュタイナー学校では6年生くらいで、スプーンやボウルを彫ります。) 先生が私の作品を見て「とても日本的なスプーンだね」と言う。「日本的って?日本的スプーンとアメリカンなスプーンの違いって何?」と聞くと、日本人は、彫る段階から、とてもバランス良く彫っていくのだと言う。それに対し、アメリカ人は、一部分だけ集中して先に彫ったりして、全体のバランスを考えずに彫っていく傾向があるらしい。また、自分の中に日本を見つけた。日本にいるときは、日本人の中で自分がとても浮いている気がしていたのだけど、日本の外に出ると、逆に自分の中に日本的なものを見つける。日本の悪いところを見つけて苦しむことも多いのだけど、日本の良さを見つけて、嬉しく感じることも多い。

Thursday, January 09, 2003 「embrace」
 昨日、エンジェルに話しかけてみた。言葉ではないけれど、ちゃんと答えが返ってきた。しかも、素敵な答えが。とても温かいエネルギーをもらった。信じられないくらい素敵な体験だった。
 こちらに来て以来、外国暮らしで大変だった。人に助けてもらってばかりだった。人から優しさや助けを受け取るばかりだった状態が続いていたのだけど、やっと、人に優しさやエネルギーを与える準備が出来たように思う。今、私はとても元気だ。その元気の源を、人に還元する時だと思う。その準備ができたのに気づいたのは、エンジェルのおかげ。それから、エンジェルの話をしてくれたブライアンのおかげ。私を温かく見守ってくれたみんなのおかげ。

Wednesday, January 08, 2003 「誕生日」
 今日は誕生日。今までクラスの中で誕生日のお祝いなどほとんど何もなかったのだけど、今日、授業の時に、皆がお祝いをしてくれた。手作りのカードと、歌と、たくさんのハグ。誕生日だと聞いて、ケーキ用のキャンドルを探してきて、火を灯して「ハッピーバースデー♪」を歌ってくれた友達もいた。感激してちょっと目が潤んでしまった。日本にいると、大人の誕生日なんて忘れ去られてしまうものだけど、ここにいると、誕生日やクリスマスは優しさに溢れていて、心を温かくしてくれる。高価なプレゼントなどより、もっと嬉しい宝物をもらった気分だ。
 誕生日には自分のエンジェルが近くに来ていて、何か尋ねると答えてくれるらしい。これから、メディテーションでもしながら、エンジェルと対話してみようかな。

Friday, January 03, 2003 「The Lord of the Rings」
 大晦日のことだが、ロード・オブ・ザ・リングを見に行った。映画の最中に考えていたことは、戦国時代の人達の意識についてだった。(Evolution of Consciousnessの授業が頭の中から離れない!)日本の戦国時代、ヨーロッパの中世騎士の時代。なぜ、人は戦わなければならなかったのか?現代人には理解しがたい意識が彼らにはあったのだ。単なる出来事を追うのではなく、彼らの気持ちを考えてみる。いろんな人物になって考えてみる。考えているうちに、彼らの意識が理解できたような気がした瞬間があった。−−−こんなことを考えていた自分自身を振り返って、このEvolution of Consciousnessという授業、大成功だったな、と苦笑いする。学生にこんなにも考えさせるなんて。今までにない、全く違う角度からの世界の見方を学生に刷り込んだのだ。そして、授業で学んだだけでなく、その先、考える「種」を学生一人一人に植えた。これがワルドルフ教育だ、と思った。授業が終わったらおしまいではなくて、その先も育ちつづける知識、知恵を植えること。これが教育だ。

Thursday, January 02, 2003 「A Happy New Year!」
 新しい年になった。アメリカにいると、「年末」「新年」という意識があまりないので、いたって普通に過ごしている。元旦は、お友達宅にお呼ばれしてきた。日系3世のお宅なので、ちらし寿司、まき寿司、いなり寿司などの日本料理とアメリカ料理の折衷。お餅が好きで、餅つき機を持っているというお宅なので、当然お雑煮も出る。でも、スープがポークなのだ。まるで、中華料理のようなお雑煮だった。「お雑煮」というジャンルに入れるのにはちょっと抵抗があるけど、それはそれで美味しかった。日本各地でお雑煮が違うように、アメリカまで来ると随分違うものだ。

 毎年、新年には「元旦の計」を立てる。でも、今年は、「あまり頑張らないようにしよう」くらいに思っている。だって、ここにいると自然に頑張っちゃうから、「頑張ろう」なんて思わない方がいい。意気込んでいると無理しすぎてしまうのだ。そう書きながらも、私の中には、頑張りたくてウズウズしている私がいる。まぁまぁ、気楽にやろうよ。