Journal part.6 June.7-
| Sunday, July 13, 2003 「数学への愛」 今、サマープログラムの高校教員養成コースの数学と幾何学を取っている。幾何学以外では、日本の高校の方が随分高レベルだが、幾何学に関して、ワルドルフ高校のレベルはかなり高い。(日本では初等幾何止まり)今まで考えたことのないような幾何の概念に面食らいながらも、とても楽しくやっている。ファウンデーションの1年間、数学から一切離れた生活をしていて数学の面白さなんて忘れていたのだけど、今回数学の授業を受けて、「私は数学が好きだぁー」と久しぶりに感じた。そして、「やはり私は数学を教えるんだ!」と思う。それが自分の運命なのだと思う。 正直言って、私の数学の知識はあまり高くない。高校のときだって、数学よりも美術や家庭科の方が「得意」だった。今だって、クラフトやアートの方が、技術的には高いと思う。だけど、今回、数学への「愛」を感じて、知識や技術の高さじゃなくて、その教科に対する思い入れ、「愛」が教師には大事だと思った。だから、私はやっぱり数学教師になる。しかも、この国で。英語で数学を教えるのは、かなりハードル高いけど、やりたいから頑張る。 今週は、アメリカ人の数学の先生達を前に、数学の模擬授業をする。私がプレゼンをする必要はないのだけど、いいチャンスだと思ってやることにした。大変だけど、内心、新たな挑戦にワクワクしている。 |
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| Thursday, July 03, 2003 「開き直りの読書」 夏休み、時間に余裕があるので、本を沢山読んでいる。本当は、課題を済ませるための本が先決なのだけど、課題は後になっても絶対やらなければいけないのだから、今余裕があるうちに好きな本を読んでおこうと開き直っている。日本語の小説から始まり、道元についての解説書を読む。そうしたら、やっぱり英語が読みたくなって、英語のベストセラー小説を読む。それから、C.S.Lewisの"The Chronicles of Narnia" の第一巻を読み始めたら、はまってしまい、7冊セットを購入して読みふけっている。その傍ら、9月からの授業で使うシュタイナーの本を読んだり。 「やらなければいけないこと」って、魅力がない。時間があるときは「やりたいこと」優先の方が、最終的に沢山のことに打ち込めると思う。少なくとも私の性格の場合。 |
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| Thursday, June 26, 2003 「食器洗浄器」 日本での普及率は高くないが、アメリカでは大抵の家やアパートに食器洗浄器がついている。それも、かなり大きなものだ。在米日本人は、私を含めて、あまり使っていない人が多い。今回アメリカ人と暮らしてみて、アメリカ人の生活習慣だからこそ、この食器洗浄器が生まれたのだと実感した。アメリカ人は、食器を食事の度に洗うようなことはしない。シンクに水を溜め、そこに食器をつけておく。食器が溜まったら洗う。そういう習慣だから、沢山溜まった食器を手洗いするのは面倒なのだ。日本人は、毎回洗うので、1回毎の手間は大してかからないし、1回分洗うには食器洗浄器は大きすぎる。 日本の家庭電器機器メーカーは、普及率の低い食器洗浄器を普及させようと頑張っているようだが、習慣が違うから、日本人には食器洗浄器は、とりたてて必要ないのだ。 ちなみに、私は、ルームメートが食器洗浄器に入れた食器を、あとで洗浄器から抜き出し、こっそり手洗いしている。洗浄器より手洗いの方が綺麗になるし、1枚や2枚のお皿くらい、手洗いした方が速いし、水も無駄使いしない。汚れた食器を、放ったままにしておくのも気持ちが悪い。 アメリカにいても、日本のやり方がいいところは、日本のやり方で行く。アメリカのやり方が優れていると思えば、それを見習う。それが私のやり方。 |
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| Wednesday, June 25, 2003 「在米1周年」 6月23日で、渡米してから丸1年が経った。あまりにも密度の濃い一年だったので、たった1年しか経っていないのが不思議なくらい。それから、こちらに来てから水を得た魚のように感じているので、ずっとアメリカにいるような気がしている。外国にいるからこそ、自分の日本人としてのアイデンティティを意識する。一時期は、アメリカ人対日本人の違いに苦しんだが、それを乗り越えたら、アメリカ人のいい所を見習い、日本人のいいところを失わないようにして、両方の良いところを自分の中に取り入れてミックスしようという気持ちになった。違いを受け入れることって、とても大切。だって、何にだって、良いところも悪いところもあるのだから。 |
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| Sunday, June 15, 2003 「カリフォルニアの夏」 ここでは、5月から9月の初めまで、雨の全く降らない乾燥した暑い夏が続く。昼間は気温が上がるが、朝晩は涼しくてウールのセーターを着込むこともある。午前中の爽やかさは、最高だ。美しい青空とひんやりとする澄んだ空気。庭で木々の美しい緑を眺めながら、コーヒー片手に好きな本を読む落ち着いた時間がとてもいい。 今、夏休み中。片付けなければいけない課題はあるのだけど、夏休みだからこそ、と、日本語の小説などを読んでいる。学校があるときは、授業関係の書籍に追われて小説どころじゃないのだ。ここでは日本語の本は貴重品。日本人の友達の間で貸し借りしたり、帰国する友達が置いて行った、いらない本などがとてもあり難い。 |
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| Friday, June 13, 2003 「引越し完了」 引越しが終わった。やっと落ち着ける場所ができた。これからは、ルームメイト(カレッジのクラスメート)と私と犬と猫の4人暮らし。とても快適な生活を送っている。ルームメイトは、アメリカ人男性だ。日本社会の価値観からすると、男性と暮らすと言ったら、家族か彼氏なのだろうけれど、欧米では、単なる異性の友達とルームメートになることは珍しくない。そういう私のケースも、純粋に友達、クラスメートだ。彼女もいる。 正直言って、最初は少し考えた。でも、始めてみたらとても快適。夫でも彼氏でもないので、私達の間には一定の距離がある。プライベートを侵さない。それでも、共同生活をしているので、普通の友達には見せない面も見せる気安さがある。そして、私にとっては女同士よりも気を遣わなくて樂。しかもアメリカ人なので、もっと気を遣わない。とても快適で、最初の不安など吹き飛んだ。 ここに来てから、4ヶ月間の睡眠不足と食欲不振が吹き飛んだ。友達と一緒に食事をする楽しさ。作った料理を喜んで食べてくれる人のいる幸福。自分の部屋があることの安心感。そう、結婚して以来、自分だけの空間に餓えていたのだ。自分だけの部屋がないことが大きなストレスになっていた。今は、小さいながら自分の城がある。私だけの空間。 |
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| Saturday, June 07, 2003 「ご無沙汰です」 色々あって、ホームページの更新が滞ってしまった。このご無沙汰の間に、Foundation year のプレゼンも終わり、Foundation yearも修了した。Foundationというのは人智学の基礎を学ぶコースなのだけど、人智学を学ぶということは、人生や人間について深く考えることになる。それで、Foundation studentの誰もが、嵐のような日々を送りクロージングを迎えることになる。私自身、誰にも負けないくらい(こんなことで勝ってもどうしようもないけれど)波乱に満ちた数ヶ月を過ごした。ファウンデーションを終えた今、少し落ち着いたかのように感じている。 明日、引越しをする。5月の初めから、あちこちを転々として回り、今の場所で4箇所目。明日引っ越すと、当分は(一応1年間の予定だけど)そこに住むことになると思う。やっと落ち着ける、と思うととても嬉しい。 |
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