11月20日(水)
【母校】
講義をさぼって暖かな冬の午後、
高校にぶらりと寄ってみた。

高校が私を呼んでいることを私は知っていた。
風の便りで会話ができてしまうほど
私と高校は仲がいい。

懐かしき神田川が止まることなく流れていて、
玄関を入ると、「夜になると筋トレをする」という
噂でもちきりだった少女の銅像が
私を出迎えた。

匂いや空気の肌触りがまったく変わらない
母校のあたたかさに涙が出そうになった。

ここは私の家で、私はここで育った。

在校生に応援のメッセージを届けた。
いきなり現われた奇妙な卒業生に少女達は、
素直に「ありがとう」と声を揃えた。

用を済ませ外に出て、2駅向こうの大学へ向かった。

行ってらっしゃい。
そう言われている気がした。

またここに戻ってくるんだろう。
相変わらず私を待っているんだろう。

だから私は頑張れるんだろう。

11月6日(水)
【レイニー・ディ】
雨の日は読書に限る。
とっておきの紅茶(読書には断然アールグレイがいい)
を熱めにこしらえてテーブルにおき、
代官山で買ったお気に入りのスタンドをつける。
準備は万端。
レースのカーテンの向こうに
しとしとと降る雨を感じながら
1ページずつ丁寧に読みすすめてゆく。
雨の湿り気で紙の匂いがいっそうひきたつ。
BGMはいらない。
雨粒たちの協奏曲のほうが遙かに効果的というものだ。
ごきげんのときより
少しくよくよしているときのほうが
読書には向いている。
大好きな江國香織を2時間ほど読んでいた。
突然本が手をするりと抜けた。
本を追いかけて視線をあげると巧が立っていた。
おかえり、と言うより早く
ただいま、と巧が言った。
至福の時間が予定より早く終わってしまった無念と、
愛する主人が早く帰ってきた嬉しさで
どきどきしながら、私はお風呂にお湯をために行った。
寒かったでしょう、食事の前にお風呂にはいったら?
今日は酢豚とはるさめのスープよ。


※これはパロディです

11月2日(土)
【夢と冒険の旅〜VOYAGE〜】
2001年、浦安市に突如として現われた
夢と冒険のロマンスにあふるる海浜都市、
東京ディズニーシー。
あれから1年、
幾度となく周りから聞こえてくる不平不満の声を乗り越え、
私もこの秋初上陸。(上陸じゃねーな海なんだから)

実のところ期待はしていなかったのだが、
今私は「シー派」に属している。
ディズニーランドが50年代のアメリカの繁栄を表すなら、
ディズニーシーはその少し前のアメリカや欧州といった感じ。
その壮大な景色と町並みの美しさは
息をするのも忘れるほど。
忠実に都市を再現するのではなく、
紙細工の模型のような、
つまりいったん都市をおもちゃにして
それを原寸大にしている感がある。
さすがディズニー。やることがお茶目すぎる。

ディズニーシーについて、よく言及されるのが
「酒類の販売」ということである。
これについては私も賛成である。
ディズニーでは大人も子供も何も変わらない。
大人も子供も男も女も、人間も動物も植物も、
なんでも、おなじ仲間、友達なのだ。平等である。
そして、私が酒類の販売に賛成するというのは、
大人にも子供と同じだけ「楽しむ権利」があり、
それが酒を飲むことである人もいると考えたからだ。

私が行った日は平日であったけど、それなりに混んではいた。
でもそんな人の群れも景色にはちょうどいいくらいで、
各アトラクションの待ち時間40分くらいにとどまっていた。
40分の待ち時間は本当に心地がいい。
ディズニーのアトラクションの待ち場には
飽きさせない工夫がいっぱいあるので、
するりと抜けてしまうのは実にもったいない。
だから私は40分という待ち時間はすごく好きである。

ディズニーランドとディズニーシー。
行ったら「PHOTO SPOT」という看板を
探すことをぜひおすすめしたい。
シャッターを押すべき場所を教えてくれる看板。
これをスタンプラリーのように集めて周るのを
裏目標に遊ぶなんてのも、イキな遊び方だと言える。