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< 松本 大洋 >
taiyou matsumoto


「鉄コン筋クリート」(全3巻)
「花男」の次のスピリッツ連載作品。この作品から松本大洋の絵がかなり変わった。線が細くなり、白と黒のコントラストが映える絵柄へと進化した。
この作品を松本大洋の最高傑作と評価する人もけっこういるけど、ラストは急ぎすぎというか、未消化な感じを受ける。ただ、それでもやっぱりすごい作品だし、なんといってもどのキャラクターもかなりかっこいい。
<あらすじ>
昔ながらの義理と人情が支配する町、宝町。この町を根城とし、誰にも支配されず、自由に飛び回る<ネコ>と呼ばれる、二人の少年たち<シロとクロ>。誰よりも宝町を知り尽くしていたネコだったが、その宝町に再開発と呼ばれる変革の波が迫ってくる。町に押し寄せる退廃。その波の中、ネコたちはどこへ向かうのか?<ソコカラナニガミエル?>



「ピンポン」(全5巻)
これも、スピリッツで連載された作品。コマ割り、構図、描画技術、すべてにおいてすごい。とくに最終巻の<ペコvsドラゴン>の試合は、もう言葉に出来ないくらいかっこいい。ゾクゾクを通り越して、ドキドキした。
ラストに関しては賛否両論あるけど、わたしは納得してる。うまく説明出来ないけど。
<あらすじ>
星野裕(ペコ)と月本誠(スマイル)は幼なじみで同じ卓球部。いつも周囲の<ヒーロー>であったペコに対して、スマイルは自分の殻に閉じこもる少年だった。かつては卓球の名門だったが、現在では弱小の片瀬高校。二人も惰性で卓球をしていたが、ある日、顧問の小泉がスマイルの才能に目を付ける。最初その指導を拒絶するが、次第に熱意に押されコーチを受け、卓球の才能に目覚めていくスマイル。メキメキと頭角を現すスマイルに対して、もともとズバ抜けた才能はあるものの、それを磨くことを怠っていたペコ。そんな中、インターハイの予選が始まる。<僕の血は鉄の味がする!>



「GOGOモンスター」
久しぶりの単行本は装丁からしてものすごく凝っている。ハードカバーで表紙以外の紙のとじられていない3辺がピンク色に塗られているのがオシャレ。
このお話の主人公は、ほかの人には見ること聞くことのできない世界を<感じる>小学三年生、立花雪。あちら側の世界は二つの勢力に分かれていて、片方は人間と親和性があり、もう片方は暗くて悪意に満ちている。悪意のある勢力が満ちあふれてくるのを感じとった雪は、一人焦燥感を募らせていく。
雪以外の主要キャラクターは、ほかの人から遠ざけられている雪の唯一の友達マコト、雪に園芸の知識を与え話相手になってくれる用務員ガンツ。常に箱をかぶり、その穴から外を見つめ続ける先輩IQ。立花雪の見ている世界の勢力は、これらの人々やその他の馬鹿な生徒たちの学校を包み込んでいる。
正直なところかなり分かりにくい話だ。雪の見ているものがなんなのかということは分かりづらいし、実際の世界ですごい事件が起きるかというと別にそうでもない。言葉よりもむしろ感覚でモノゴトを感じる視点に拠っているため、言葉でそれを割り切るのは無理。クライマックスらしいクライマックスはなく、でも焦燥感を募らせていくことによってピンと張り詰めた空気を創り出している。印象深い言葉/台詞が多く、詩や絵本を読んでいるような気分にちかい。うまく言えないけど、たのしく何度も読んでいる。





<画集>

「100」「101」
松本大洋の絵の完成度については、言うまでもない。次々と新たな世界を構築し、それをまた自分で打破していくエネルギーにはものすごい。
でも、作画、コマ割り、キャラクター、セリフ、演出のすべてがあってこそ松本大洋な訳で、そのどれもが高レベルで、それぞれの相乗効果が生み出す作品世界、漫画が一番だと。わたしは思ってしまう。
それでも、やっぱりこの画集はステキで、紹介せずにはいられない。
PFFのポスターやJITTERIN'JINNのクラブ会報表紙なども掲載されている。





<その他・松本大洋情報>
松本大洋のお母様は絵本作家。
興味をお持ちのかたはこちらへどうぞ。

のはらうたホームページ(公式HP)

松本大洋の奥様は漫画家/冬野さほ。
いろんな所で彼の漫画の作画協力もしているよ。
わたしが好きな漫画家のひとりです。
興味をお持ちのかたはこちらへどうぞ。

冬野さほの紹介ページ(わたしが紹介)


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