小ネタとの出会い
私達が入部したばかりで一年生同士の会話もまだ浅かった頃のお話です。
初練習の日、パート分けをしました。そのあとみんなで今はなき不老門にご飯を食べに行きました。
 私の隣りに梅島が、対面に竹内さんとおさとうが座っていました。隣りのテーブルには当時の技術系が座り、私達のパートを分けていました。
「この間、金子がここで吐いてさー、最悪だったよー」
竹内さんが言っています。私は竹内さんに聞きました。
「パートってどこが良いんですか?」
「んー。とりあえず、セカンドは最悪だよ。」
「なんで最悪なんですか?」
「とにかく、最悪だよ」
 
その時、食べる物が決まったのでみんな食事の注文をしました。
Aセット(550円)をみんなが頼むなか、一人だけCセット(850円か950円)を頼んだやつがいました。白畑です。白畑君は卵が食べられないので、スパゲッティに半熟卵がのったAセットを嫌ったようです。
そういえば金子と白畑はいつも高い物ばかり頼んで上級生を泣かせていました。
 
「だから、なんでセカンドって最悪なんですか?」
「とにかく最悪なんだよ」
ふと隣りの席を見てみると梅島が黙々とお手拭を丸めて何か作っているようです。
その時技術系のパート分けが決まったようです。ガクさんが話しかけてきました。
「浅子は、この四人(パートリーダー)のなかで誰のところにいたい?俺のところに居たいだろ?」
「ガクさんってパートどこですか?」
竹内さんが技術系のパート割り振りノートを見せてもらっていました。1年生にはまだ秘密だということで見せてもらえませんでした。
竹内さんが笑いながら私に言いました。
「君、最悪だね。」 
私はセカンドだと確信した時、隣りの梅島の作業が完成しました。
「竹内さん、アヒルです。」
これがはじめてみた梅島の小ネタです。