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将棋部日誌

10月6日 (金)

今日は我が部に革命的なことが起こった。
押入れで、いつの時代の物ともわからぬ湯沸かし器を発見したのがその発端となった。エタノール消毒だけでなく、煮沸消毒までするという万全の体制でカップめんを作った。

まず、池田先輩のキムチラーメンを作ってみた。
どうやら湯の温度が低かったらしく「まずい!」を連発。ついに耐えかねて、食堂の電子レンジへGO!
他人の目もはばからず、電子レンジでカップめんを温めていた。前代未聞のことに、多少のことでは驚かない西南っ子もたじろいでいた・・・

戻ってきた池田先輩が食べていたラーメン・・・それはラーメンでありラーメンでない。
まるでほうきの先っぽを食べているようだった。
麺がが固まっていたのだ。
それはもう圧巻と言わずしてなんとも表現しがたい。

私は笑い転げた。
彼はわざわざ就職説明会をサボってそんなものを食べているのだ。無性に池田先輩に憐憫感をおぼえた1日だった。
 
 
 

10月19日 (金)

今日、また部室でラーメンを作った。
別に罰ゲームというわけではない。ただお湯の代わりに牛乳を入れて食してみない?という話になり、私はカレーヌードル、山下君はカップヌードルミニで試してみた。前評判通りならバッチグーなおいしさを提供してくれるはずだ・・・
 

まず牛乳を湯沸かし器に入れて沸かした。
沸騰してラーメンの中に注ぐ時には、なんかシチューのようにねっとりとしていていた。

これは・・・もしかしておいしくないのでは・・・シックスセンスが私にそう問いかける。
しかし‘虎穴に入らずんば虎児を得ず’だ。にせととろは一世一代の大勝負にでた。
口の中にまったりとした、ミルキーな液体が注がれる。
しかしそれは決して‘ママの味’ではなかった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ・・・これは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ・・・まずい
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

興味深々で見ている山下君と池田先輩・・・彼らの期待を壊してはならない。

山下>うまい?

にせととろ>うん、うまい・・・と思う

池田>まじで、一口食わせろ!

池田先輩はスープ・麺とポーカーフェースで食べた。一時の沈黙の後、ようやく重い口を開けた。

「まずい!」

「海原雄山なら、悶絶しながら士郎ぉぉぉぉと叫んでちゃぶ台をひっくり返してるところだ。ネコもシャクシも洋行できる時代になったのに、なぜ俺はこんなまずいものを食ってんだ?」

今日の教訓・・・所詮、噂はあてにならない。

ちなみに、カップヌードル+牛乳は私のラーメンよりベルマーク0.5点分くらいうまかった。
 
 
 

10月24日 (水)

今日はとても不幸な日だった。

地下鉄(8:49 福岡空港発)に乗っていたら、大学生風の青年がマンガを読んでいた。
大きな笑い声がしたので、エチケットを心得てない人だなと思いその人を見ると、その青年はむっとしている。笑っているのは、その隣に座っていたサラリーマンだった。

確かに電車の中で隣の人に本を覗き込まれるとハッとする。
自分の本を自分で読んでいる・・・ただそれだけなのに、このサラリーマンはこのページを読んだのだろうか?
読んでないならページを進めるのは悪い気がする・・・という心理が少なからずはたらいてしまう。
よって自分は読んだ心地がしないまま目的地に着いてしまう。
挙句の果てには、あの人は楽しんでくれたのだろうか?という心理まではたらくような人もいる(←私)

このサラリーマンには制裁を加えねば・・・そうだ!私が彼を凝視してやろう。そうすれば、彼が青年にやっていることがいかに失礼なことか身を持って実感するに違いない・・・そう思った。

すぐに実行した。じっと彼を凝視・・・凝視・・・なんか面白い。
たいして面白くないことでも、他の人が笑ってると自分まで面白い気になるような私・・・あれだけあからさまに笑っているのを見ると、自分はマンガを読んでないにもかかわらず面白くなってくる。

私は知らぬ間に笑みをうかべていた。しかしそれが今日の不幸な事件の前触れだった。

同じ車両に友達が乗っていたのだ。
私は授業で彼に会うまでその電車に彼が乗っていたことを知らなかった。
彼は私を見るなりにせととろがサラリーマンを見て興奮していると思ったらしい。

授業で彼にあった。
開口一番、彼は「にせととろ君って男に興味があったのか・・・」
と神妙そうに話すものの目は笑っていた。

これから当分はにせととろは男好き!という噂が飛び交うんだろうな・・・トホホ