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将棋部日誌
10月2日

よく、わが部に遊びに来るK君は

K君>新聞読む暇がない・・・

と言って、新聞を持ち歩いている。


彼は池田先輩と、よくその新聞の記事について激論を戦わせているのだが、それがかなり論理的で、

私も将棋を指す手を休めては、その論理的思考を学ばせてもらっている。




さて、ある雨の日・・・

その2人がたまたま席をはずし、残されたのは私と新聞。

新聞と戯れない手はあるものか・・・

私は伸びた爪を見て、新聞を下敷きにパチパチやり始めた。


その時だ・・・

靴下を脱いだ裸の私を攻撃するものが現れた。




ちくりっ・・・




それは、畳の中に御殿を構えるダニ・ノミ君たちである。


この畳には、ジュースやラーメンのスープ、誰かが出した白い液体など、一つ一つにアクセントのあるスパイスが沁み(誤字は承知)こんでおり、彼らにとっては格好の餌場となっいる模様だ・・・




入部当初から池田幹事(当時)兼、火元責任者に、その駆除を頼んでいた。

しかし、彼自身、梅雨場に食堂の食器を放置するというプレイを楽しんで(?)いた。

ところが、ここ最近、その先輩もついに耐えかねた模様で、ようやく重い腰を上げた。


池田バスターズ出動!

敵>ダニのみ

兵器>アースノーマット









作戦タイトル>おれ(X氏)に反抗するレジデンスは皆殺しだ!









数分後、抵抗勢力であったダニ・ノミたちの牙城は脆くも崩壊

これを巷では落城というそうだ。落ち武者の存在も確認されなかった。

部室中を取り巻いていた、底知れぬ喧騒感は薄れ、後に残る、アースの臭いは空虚感さえ漂わせていた。

我々は勝った。

ダニに・・・ノミに・・・そして我々自身に。

壮絶なる戦いの後、重い口を開いたのは隊長であった。




隊長>初めて自分で自分を誉めたいと思います・・・




どっかで聞いた言葉・・・しかし、それを私は誇らしく聞いていた。

バックサウンドには、聖闘士星矢のオープニングテーマ、ペガサス幻想が流れていた。

悪の手からアテネを守った聖闘士先輩に感謝しつつ、私は家路についた。




家に帰ると、すぐさま呼び鈴がなった。


駆け足で階段を下りていく私、そこに立っていたのは、学習教材を売る営業マンだった。

営業マン>○○さん(←弟の名前)の家はこちらですか?

にせ>はい、そうです

営業マン>○○さんは高校生・・・1年生ですよね?

にせ>はい・・・

営業マン>ご在宅でしょうか?

にせ>え・・・っと、多分帰ってきてません


営業マン>そうですか・・・ところであなたは何年生ですか?

にせ>3年生です(大学のだけど・・・)

営業マン>そうですか・・・どちらの高校ですか?

にせ>(出身校を聞いているのか?だったら・・・)福岡高校です

営業マン>そうですか・・・福岡高校ですか・・・文系ですか?

にせ>はい(まあ、西南は文系の大学だし・・・)


営業マン>東といえば・・・F大ねらいという感じですか?

まあ(´-`).。oO(そんな時期もあったような、なかったような・・・)

営業マン>西南大学を目指してみませんか?


西南かよ・・・(゜∀゜;)


にせ>まあ、頑張ろうと思います

営業マン>では、今日の夕方にもう一度こちらに寄らせていただきますので、弟さんによろしくお伝えください。

にせ>はい、ご苦労様です・・・

そういって、彼は去っていった。

これが新たなる戦いの始まりとなるのである。




私は用事があったので、そのあとすぐに出かけた。


もちろん、弟に何も告げぬまま。




数時間後、携帯が激しく腰を振った。

メール受信・・・

ana・・・@docomo.co.jp

誰だろう?

それはまぎれもなく、うちのママだった。




早く帰ってらっしゃい




マジで?

なんで私のメアドを知ってるの?

メアドだけは教えてなかったはず・・・いや、パパや弟にさえ、秘密にしていたのだ。

しかもやけに優げな字面・・・第六感が働く









デンジャラス









と・・・


・・・これは一体?

後で聞いた話だと、

ママ>「にせととろ」と入れたら着くんじゃないかと思ったけど・・・ホントに着くとは・・・

女の感は怖い・・・


あの後、本当に営業マンが来たらしく、私の悪事も暴かれ、親に相当怒られました。

盆と正月しか使わない畳の部屋は、10年たった今でも真新しく、

けれども、そこに私のスネをチクリと指すものが・・・

そこに池田バスターズ隊長の面影はなく、親の怒号による上からのプレッシャー、

ダニ・ノミ君たちによる下からのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、

ウソはいけないことだ・・・

と再確認した、そんな一日でした。