「話題」の問題(固有名詞を侮らないで)

 固有名詞は案外大切なのに、見落としがち。実際にネイティブの人と英会話をしようとして、話せなかった、という時、その理由が、英語力もですが、それより「話題」の問題であったりします。特に留学生はご注意。イギリスでもアメリカでも、むこうは日本の話題なんか何にも知らないですから、当然自分たちの話題中心のお話。

 たとえば、もしイギリス人が「IDS」がどうのこうの、としゃべくっていたら、なんのお話?もちろん、「IDS」は辞書にはでてきません。実はこれ、Iain Duncan Smith という、イギリスの野党党首で、政治家の名前を略したものなんです。リーダーとして頼りがない、とジョークの的になっていますが、政治をさかなにおしゃべりが多いイギリス人、こういうことがわかっていないと、いくら英語力があっても、話についていけません。普段から、なにが話題になっているのか、情報収集が大事。

 有名人(政治家、スポーツ選手、俳優、歌手、芸術家、作家、TV出演者など)の名前や、その人たちにまつわる話題は普段から仕入れていきましょう。あたしゃ日本のことを英語で説明してあげたいんだ、とおっしゃる向きもおられるでしょうが、そういう一方通行では相手は日本のことだって興味を示しません。こっちがまず相手のことに理解を示し、ある程度の知識を持っていれば、当然そのお返しで日本のことも聞かせてください、となるのが人間の心理。あくまで対等に、Give and take でいきましょう。「日本の文化を紹介したい」などというのは、はっきり言って、劣等コンプレックス的な発想です。 

"LA"は「ロス」じゃない。日本語では、日本式の略し方があって、たとえば、Los Angles を「ロス」、San Francisco を「シスコ」とやったりします。これを英語と勘違いして使う人がいますが、これでは通じない!それぞれ、アメリカでは、"L.A.", "San Fran"と言います。「シスコ」では、"Cisco"という町や企業の名前と勘違いされるかもしれません。

(つけたし・豆知識)なぜか"A"「ア」で終わる女性の名前。英語の人名にはおもしろい傾向があります。日本語で女性の名前にだけ「子」をつけますが、そこまではっきりしなくとも、同じ名前の女性用と男性用とでそれなりの違いがあり、女性の名前には、"A"「ア」の音で終わるものが目立ちます。Paula, Trisha, Anna, Gina, Philippa, Carla, Maria, Moira, などなど。

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