Barber
1999年にこちらに来て以来、私はいつも同じ床屋に行っています。
それは、New Brunswickの駅の建物の中に入っている床屋です。
こちらに来て1年間は車を所有していなかったので、大学のバスで
行ける場所にあるこの床屋は便利だったわけです。車を所有してからも
同じ所に通っています。
この床屋は、一人のじいさんが営んでいて、3回くらい行ったころからか
顔も覚えてくれたようで、行くと'Hey, Friend!'とか言ってくれるように
なりました。一度、Walmartで出会ったこともあり、こちらが、"Oh!
You are a Barber!"というと、むこうも"Oh! You are a customer!"
などという、おかしな会話も交わしたこともありました。
この床屋に行くと、最初にじいさんは、
レギュラーにするかショートにするかと尋ねるのですが、出来上がりは レギュラーでもショートでもあまり変わらないような気がします。
散髪はすぐに終るので、私は気に入っています。
帰る時には、いつも"Take some cookies"といって、店の入口あたり
に置いてあるクッキーを勧めてくれます。お客のために
いつもクッキーを買い貯めているそうです。
つい先日も、この床屋に行ったのですが、いきなり、"This is your last
visit."(これがここに来る最後だね)と言ってきたので、何のことかと
尋ねると、ここにDunkin Donutsが入るので、道の反対側のマクドナルドの
下に移ることになったと、じいさんは答えました。
移るのは一ヵ月以上先の話なのですが、私が頻繁には床屋に来ないことを
よく知っていてそう言ったのでしょう。
その後、いつものように速やかに散髪は終り、"あとはクッキーを食べたら
終りだよ"とじいさんが言うので、クッキーをつまんで、
"今度は向こうの店で会いましょう"と私は言って帰りました。
それから2、3日後、研究室の同僚が、その床屋のことが新聞の一面に
載っていたと言って、その新聞をくれました。なんとその床屋の移転の
話が、地元紙の一面に載っていたのです。
新聞紙面を下に載せておきます。
8月29日現在、
ここ にオリジナルの記事があります。
その紙面には、驚くべきことが書かれていました。
店の前の赤いストライプのポールや、子ども用の馬の頭の椅子は、
75年もの。そして、なにより店主のSam "Red" Mordohは、
髪を切って71年で、現在85歳。
声の張りからして、私は60歳くらいかと思っていましたが、
全然違っていました。元気なじいさんです。
水曜日と日曜日が休みで、カットは(2003年8月25日現在)
12ドル。新聞のトップを飾る有名人には、3ドルくらいチップとして
余計にあげてもいいのではないでしょうか。
道(Albany Street)の反対側で、新しい店がオープンするのは
2003年9月29日だそうです。
もし、この床屋に行かれた際には、日本人の作っているインターネットの
サイトで紹介されていたと言って頂けると、うれしいです。
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