カスタマーサービス

私が、まだ寮(Buel Apartments)に住んでいたころの話。
そのころは、 毎週1度、大学のショッピングバンのサービスを利用して、 買物に出かけていた。あるとき、買物から帰って来て、 冷蔵庫に買って来たものを入れていると、買っ たはずの、"なす"がないことに、気がついた。

たまたま、そ の場にいた隣の部屋に住んでいた韓国人のにいちゃんに、 事情を話したところ、「買物をしたスーパーに行って、事 情を話せば、ただでくれるよ」と、アドバイスをくれた。 私が驚くと、彼は、「この国は、我々の国とは全然違うん だよ」と、説明した。

疑問に思いながらも、次の週、スーパーのカスタマーサービス のカウンターに行って、レシートを見せながら、「先 週、ここで"なす"を買ったんだけど、家に帰ったらないん だ」と説明した。すると驚いたことに本当に、買っ たのと同じ量のなすを "ただ"でくれた。

買ったはずの"なす"がなかったのは、多分、レジで店員 が買物袋に入れ忘れたのではないかと、思っている。こちらでは、スーパーのレ ジの係が袋に買った品物を入れてくれることは、しばしばあるのである。そのと きに、入れ忘れたのだろう。

また別の日のこと。
WAL MARTという大型のショッピングセンターで買った蛍光灯が、ある日突然、白 い煙を出して、切れてしまった。もう買ってから半年近く経っていたが、運良く レシートと、その蛍光灯の入っていたケースは、とってあった。ケースには、 "もしも普通に使用していて壊れた場合、購入してから2年以内に、購入した販 売店に持って行けば、無料で交換します"と書いてあった。

さっそく、WAL MARTのカスタマーサービスに行って、「壊れたから交換してくれ 」と言うと、店員は、「購入してから3ヵ月以上経ったものは、払い戻しはできま せん」と言った。そこで、私がケースに書かれた文字を示すと、2年の文字に驚 いたものの、なんと購入代金を現金で返してくれた。

これには、私が驚いた。これじゃ、ただで蛍光灯を何ヵ月も借りたのと同じ事で はないか。とても、Lucky!って感じだった。

また、別の日のこと。
あるとき、アイロンが壊れてしまった。アイロンに付いている説明書を見ると、 2年以内なら修理、または交換をすると書いてあった。それには、まずそのメー カーに電話をしろと、書いてあった。

電話をしたものの、話し中で全然つながらない。面倒臭くなったので、会社の websiteに行って、そこから、交換してくれという旨のメールを送った。

しばらく経つと、返事が来た。そこに書いていたメールを見て、わたしは驚いて しまった。なんと、アイロンのコードのプラグを切って、郵便で送れと書いてあっ た。何度もそのメールを読みなおしたが、どう読んでも、そう書いてあった。

こわごわ、はさみで、アイロンのコードを切って、封筒に入れて、メーカーに送っ た。今は、新しいアイロンが到着するのを待っている所である。

この"プラグを切って送れ"というのには、もちろん意味がある。最初、私は"アイ ロンそのものをメーカーに送れ"と言って来るだろうなと、思っていた。その場 合、送料が結構かかるので、新品を買ったほうが、いいかなあと思っていた。1 5ドル程度のアイロンに、5ドル以上の送料を払うのは、ちょっと、ばかばかしい から。プラグだけなら、かなり安くすむ。その上、プラグを切ったアイロン は使いものにならないから、悪意を持った人達の行動も排除できるわけである。

ーー後日談ーーー

プラグを送って、2ヵ月経っても何の音沙汰もなかったので、再び、メーカーに 問い合わせてみると、私の送ったプラグが届いたという記録はないという返事を もらった。それでも、代わりのアイロンをすぐに発送しますと言ってくれた。 ところが、その返事をもらって1ヵ月たっても、何も届かないので、再び 問い合わせると、再度発送するという返事をもらった。今度は1週間程して アイロンが届いた。結局、最初にプラグを送ってから、3ヵ月以上経って ようやくにして代わりのアイロンを受け取ったわけである。

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