日下部太郎の墓を訪ねる

Rutgersと日本人の関係を語る際、どうしても避けては通れない人物がいます。日下部太郎(くさかべ たろう)です。

もう3年以上前に彼のことを少しだけ記事にしたことがあります。それ以来、一度彼の墓を訪れたいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。最近になって知りあいのT氏の知人のハインラインという方が、案内してくださるということでしたので、T氏とともに墓参りに行ってきました。

このハインラインさんは、アメリカの大学を出てから、 日本で数年過ごされたということで、日本語が堪能です。 実際、近所にあるカウンティーカレッジで日本語を教えておられます。 日本では、京都の大学で学生として過ごしたり、山形県鶴岡市の学校で 英語を教えながら、自身の研究をしていたそうです。彼は、 日下部太郎とも親交のあったグリフィスの研究者でもあるのです。

日下部太郎の墓は、ウィローグローブ共同墓地(Willow Grove cemetery)というところにあります。わかりやすいように地図にしてみました。
念のため、New Brunswick駅の場所も示しておきました。
Yahoo!mapの地図を使わせていただきました。

ウィローグローブの一角に日本人の墓が集まっています。
一番右側の石柱が日下部太郎の墓です。
ちなみに左のお墓から順に、名前、亡くなった場所、享年を示すと

入江音次郎(いりえ おとじろう)、 NY, NY、 19歳
小幡甚三郎(おばた じんざぶろう)、 Brooklyn, LI, NY、 29歳
松方蘇介(まつかた こすけ)、 Farmington, CT、 22歳
長谷川雉郎(はせがわ きじろう)、 Troy, NY、 23歳
日下部太郎、New Brunswick, NJ、 26歳

となっています。 みんな若くして亡くなっています。

墓には名前が刻まれていますが、非常に見にくくなっているものもあります。 5つの石柱の前に見えるのもお墓で、石柱の上部がなくなって土台のみになっています。 土台のみになった墓にまつられた人たちの名前等も書いておきます。

かわさき しんじろう、 Poughkeepsie, NY、 21歳
さかたに たつぞう、NY, NY、26歳

土台には、英語でのみ名前が書かれているので、漢字はわかりません。

ご覧の通り、ここにあるお墓にまつられている人たちの中で、日下部太郎以外はここで亡くなってはいません。ハインラインさんによれば、日下部太郎の墓がここにあったので、 別の地で亡くなった 日本人の墓もここに作られたのだろうということです。ただし、遺骨がここに埋められたかどうかは、ハインラインさんも知らないということです。  

上の写真のお墓の手前に建てられてた石碑です。最近作られたもののようです。土台だけのお墓にまつられた人たちの名前ものっています。なぜか西日本の人ばかりですね。

高木三郎と須磨の娘と書いています。これも最近作られたものでしょうか。幼くして亡くなった子供のお墓のためか、他のとは違うお墓になっています。高木三郎は、明治の初期、ニューヨークの領事をしていた人です。

RutgersのあるNew Brunswick市は、福井市および山形県鶴岡市と姉妹都市提携を結んでいます。福井市は、日下部太郎の郷土、鶴岡市は、高木三郎の実家のある場所です。

記事が長くなってしまったので、続きは次回に回します。

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