• Rutgersと人種

Rutgersは、アメリカの大学である。だから、いろいろな人種の人間がいる。だが、特に多いのが中国人である。私は、大学で働いている人間なので、授業に出たりはしないから、学部学生については、よく分からない。しかし、大学院生に関する限り、中国人が非常に多い。ほかのキャンパスでは、よく知らないが、少なくとも、私の普段いるBUSHCHキャンパスでは、そうである。ちなみにBUSCHキャンパスは、理科系の施設が集中しているキャンパスである。

あまり、正確な数字は知らないが、大学院生のうち半分程度は、中国人である。アメリカ生まれの中国系アメリカ人ではなく、ほとんどは中国生まれの中国人だと思う。残り半分のうちの半分(つまり4分の1)程度が、インド人で、あとは、さまざまである。ここまで読めば、分かる通り、アメリカ人は、ここでは、少数派なのである。

ちなみに、私の所属する研究室では、スタッフは、アメリカ人の教授、インド人(現在アメリカの市民権を持っている)の研究者、それに、中国人、ロシア人、日本人それぞれ1名ずつのポスドク、学生は、3人の中国人、1人のインド人、1人の台湾人、2人のアメリカ人という構成になっていて、多数派の中国人、少数派のアメリカ人という構図が見て取れる。関係ないが、男性6人、女性6人いう構成で、男ばかりの日本の研究室とは、大いに異なる。

あまりに多くの中国人大学院生がいるので、中国人の学生に聞いてみたことがある。中国の大学が、アメリカの大学に行くことを勧めているのかどうかである。答えは”NO”だった。大学院生は、何らかの形で給料を大学からもらって生活していることが、ほとんどである。もちろん、中国人の留学生もそうである。中国にいたときに、こちらの大学の募集に応募したはずである。彼らが、どうやって、こちらの大学の情報を得たのか、いまだに知らない。

ちなみに、日本の大学院生も多くは日本育英会から奨学金をもらって生活している。だが、指定されたところに運良く就職して、しかも、しばらく働かないかぎり、返還しないといけない。そのうえ、授業なんてないのに授業料と称されるお金を大学に払わなければいけない。こちらの大学の大学院生を見ていると、日本の大学院生がいかにひどい状況にあるか、痛感させられる。私は、今、大学院生の時と同じようなことをしているが(研究をしているということ)、いっぽうでは、お金を払わされ、もう一方ではお金をもらえる。先進国といわれる国々のなかで、こんなにひどいのは、日本くらいだと聞いたことがある。

Back