放置高校野球第4号(2007年3月10日発行)
ベスト4出揃う
藤枝明誠、延長戦制する
◇大会3日目の3試合が行われ、ベスト4が出揃った。第1試合は竜鳴館学園(神奈川)が福島高専に大勝。投手戦となった第2試合は小金井工(西東京)が松岬自動車学校(山形)を1−0で振り切った。今大会初の延長戦となった第3試合は藤枝明誠(静岡)が非凡学園(香川)を下した。この3校に、南福岡工を加えた4校で、明日は準決勝が行われる。
竜鳴館学園 投打に福島高専を圧倒
片岡が12奪三振、無四球完封
| 竜鳴館学園 (神奈川) |
0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 4 | 9 | 14 | 0 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
| 福島高専 (福島) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
◇竜鳴館学園は5回に中曽根の適時二塁打などで2点を先制すると、6回には四球に敵失も絡めて3点を追加、9回には深田の3ランなどで加点した。投げては片岡が12奪三振を奪い、無四球で今大会初めての完封投手になった。福島高専は序盤こそ互角に渡り合ったものの、中盤以降は投打に手も足も出なかった。

12奪三振、無四球2安打完封のピッチングを披露した竜鳴館学園・片岡
☆初戦3失点の面目躍如―竜鳴館学園・片岡基茂
完璧なピッチングだった。先発全員奪三振こそ逃したものの、この日は12奪三振でかつ無四球のピッチング。2本の三塁打こそ浴びたものの、それ以外にピンチらしいピンチもないまま、スイスイと102球で投げきった。連投となる準決勝に向けて、少ない投球数で投げ切ることが出来たのは非常に大きい。
☆見せ場作れず―福島高専
1回戦は集中打で勝ち上がった福島高専だが、この日は打線がつながらなかった。5回には2アウトから山口が右中間を破る当たりを放ち、一気にホームに突入もアウト。1点が遠かった。
小金井工、投手戦制する
松岬自動車学校、痛すぎる失策
| 松岬自動車学校 (山形) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
| 小 金 井 工 (西東京) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 1 | 4 | 1 |
◇松岬・大竹、小金井工・小笠原の両者譲らずの投手戦は8回、失策の走者を犠打で進めた小金井工が、1番・金田のレフトオーバーの適時二塁打で虎の子の1点を挙げ、そのまま逃げ切った。小笠原は3四球を出したものの、長打を許さずに5安打完封。松岬にとっては8回の失策が命取りとなった。

8回裏、小金井工・金田は決勝適時二塁打を放つ(投手・大木)
☆1番の仕事きっちり、2安打―小金井工・金田米武
チームが松岬の2人の投手に4安打に抑えられた中、決勝の適時二塁打を含め2安打と気を吐いたのが1番の金田だった。この日は初回の第1打席でも安打を打っており、1番の役割をきっちり果たしたといえよう。この日は2番の村田英朗も2安打と2人でチームの全安打を放った。3番以降の奮起が準決勝には求められそうだ。
☆決勝点につながる痛恨の失策―松岬自動車学校・吉田輝利
投手が大竹信吾から大木正彰に代わった直後のことだった。なんでもない打球を吉田がまさかの失策。これで出た走者を犠打で得点圏に進められ、決勝点を許した。投手が代わった直後という一番悪いタイミングで失策が出てしまった。
隈、173球投げきった
非凡・財津、12回に力尽く
| 藤枝明誠 (静岡) |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 | 13 | 0 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | H | E | |
| 非凡学園 (香川) |
0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
◇同点で迎えた延長12回表、藤枝明誠は1アウト二塁から富田の適時打で勝ち越すと、さらに渕田の2点適時二塁打などでこの回一挙4点を加え、粘る非凡学園を振り切った。先発の隈は173球の熱投で完投勝利。非凡学園は延長10回、11回とサヨナラの走者を出しながら生かせず、粘投の財津も力尽きた。

12回表、藤枝明誠・富田はライト前に勝ち越しの適時打
☆熱戦にケリをつける一打―藤枝明誠・富田泰夫
今大会初の延長戦となった試合に決着をつけたのは、藤枝明誠のスタメンで唯一の2年生・富田だった。チームは11回の攻撃に三者凡退、対する相手は10回・11回と走者を出していて、流れが傾きかけていたところに飛び出した一打だった。この一打は相手に1点以上のダメージを与え、この後さらに3点を追加する呼び水となった。準決勝はこの日完投のエース・隈に疲労が残る。波に乗っる2年生のバットで援護射撃できるか。
☆延長12回、ついに力尽きる―非凡学園・財津正利
昨日、今日と先発した前田元良と共に左右の二枚看板を形成した財津が、3回から登板。5回に同点に追いつかれ、その後も度々ピンチを迎えながら粘り強くしのいできたが、10イニングス目の延長12回、ついに力尽きた。
▽明日の見どころ▽
○準決勝○
☆第1試合☆ 南福岡工(福岡) − 竜鳴館学園(神奈川)
竜鳴館打線と南福岡工・和田の対決か。2戦連続2ケタ安打と、波に乗っている竜鳴館打線を前に、和田は中一日休みが取れたのは大きい。南福岡工打線が、連投の竜鳴館学園・片岡を早い段階でとらえるようなら面白くなる。
☆第2試合☆ 小金井工(西東京) − 藤枝明誠(静岡)
打力でわずかに藤枝明誠が優位に立つ。延長12回までもつれたものの、13安打を放った打線につながりが出てくれば、得点はもう少し計算できそう。不安材料は、延長12回を完投したエース・隈の疲労。初戦4安打に抑えられた小金井工打線は何とかそこにつけ込みたいところ。