ひとつだけ

 
私は、ボランティアが嫌いだったのね。
それは、ボランティアをしている人はみんな口をそろえて
「困っている人を見ると放ってはおけない」
みたいなことを言っていて、なんというのだろう・・・
不自然なのだよ。そういうことを平気で言うことって。

私の中学校は、下町だしそれなりに荒れていたから
先生は私たちに対していつも同じようなことしか言わなかったのだよ。
たとえば「ボランティアをしろ」だとか「悪いことをしている生徒を
見たら注意しないのも同罪だ」とか、そういうことしか言われなかったのだ。

それって、ものすごく一面的だよね。
と当時の私も感じていたのだと思う。
確かに、あんな公立の荒れた中学校では先生がなんとしても
生徒を縛り付けないとやっていけないというのはわかるし
そのことに対して憤りを覚えてしまう私こそ何もわかっていなかっただけで
今さらこんなことを言うことですら馬鹿げているとは思うのだけどねぇ。
でも、ボランティアにしても中学校にしても
一面的な考えが蔓延っていて、それにみんな無自覚なのが私は怖いよ。

いや、もしかするとみんな気付いていてその上でそういう一面的な社会の流れに
乗っかっているのかもしれない。
そうすると、それに対して違和感を感じている私は子供なのだろうなぁ。

こんなことを考えるのは下らないのかもしれないけれど
考えてしまう私は今日も自己嫌悪に陥るのだ。
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