多事匠論


自分の存在について考えよう

 イソップ童話「アリとキリギリス」はあまりにも有名だ。夏の間、アリは暑さにめげず
せっせと働き、食料を貯め込む。一方、キリギリスは歌ったり踊ったり、遊びほうける。
そして、秋が過ぎ冬を迎えると、キリギリスは寒さに震え、食べるものがなくなってしま
う。そこで、働き者のアリに食料を分けてもらい、助けられる、という話だ。怠けること
なく、地道に働くことの大切さを諭しているのだろう。
 この話では、アリは働き者の象徴として描かれている。だが、本当に役立つ働きをして
いるのは、たった3割のアリだけらしい。残りの7割は無駄に歩き回り、まったく役に立
っていないという。つまり、アリの集団では、3割ができるアリ、4割が普通のアリ、
3割がダメなアリと、3:4:3の法則が成り立っているのである。さらに、有能な3割
のアリだけを集め、ひとつの集団を作ってみると、そのうちの7割はやはり意味もなく
ぶらぶらするだけのようだ。優れていると思われていたアリも、できる集団に入ってしま
うと、落ちこぼれてしまう。
 これは、数学者森毅氏の著書『ま、しゃあないか』の一説だ。実に興味深い。一体、
アリの世界だけの話だろうか。人間社会にもあてはまるように思えてしまう。中学、高校、
そして大学と、今まで歩んできた道を振り返ってほしい。3:4:3の法則に容易に気付
くだろう。そして、大学卒業後に待っている「社会」でも同様のことが言えるはずだ。進
学校の成績上位者を集めた有名大学でも序列ができ、有名大学の優秀な人間を選んだ一流
企業でも窓際族が生まれている。
 KTC連盟という集団を考えると、ボビーズは間違いなく、勝っている3割のサークル
に分類される。部員は、ボビーズの一員であることに誇りを持ち、堂々とした態度で行動
してきた。他サークルからは一目置かれる存在だ。だが、ボビーズをひとつの組織として
みれば、やはり3:4:3の法則が出来上がってしまう。「ま、しゃあないか」。ただ、
最近のボビーズは1:4:5ぐらいだろうか。目立つ人・普通の人・ただいるだけの人。
あなたはどこに位置していますか?

創刊号への祝辞
  ボビーズタイムズ創刊にあたって、ホームページ作成にご尽力なさったペタ氏、並びに、
小生に連載のチャンスを与えて下さった編集長・キム氏の両氏に感謝を述べねばならない。
 今後、多くの同士が活発な議論を重ね、ボビーズの活性化につなげることを期待してや
まない。
 小生も生意気ながら多事匠論を書き続けることで、その力添えになれれば幸いである。
批判・意見・感想を待つ。




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