この人は几帳面で何事もきちんとやり遂げたがるからA型かな、あの人
はマイペースで周りのことを気にしないからB型だな、などと人柄やふる
まいで血液型がわかってしまうことがある。科学的な根拠は何もないらし
いが、当たってしまうからおもしろい。 これと同じように、はっきりと
した理由はないが、性格や行動でその人の出身地がわかる場合がある。つ
まり、自然環境や歴史、文化などによって、それぞれの県に特徴が生まれ、
県民性が存在する。この県民性について詳しく説明している本が今、話題
を呼んでいる。岩中祥史著書『出身県でわかる人の性格』だ。今週と来週
の二週にわたって、その中のいくつかを紹介しよう。
まずは、身近なところから。東京都。ここは華やかな大都会であるが、
実は田舎者の集まりで、真の都会人などいない。世間体を気にして本音を
語らず、うわべを飾っている人が多い。要するに、きたない人間が大半だ
ということだろう。そんな東京に接する千葉県と埼玉県はもっとひどい。
両県の県民性などみつけることすら難しい。ただ単に、東京都民に憧れる
だけで、妙なところで格好つけたがる。「ダさいたま」と言われることか
ら、埼玉県についてはこのことが容易にわかる。千葉県は埼玉県に比べれ
ば、まだいい。ディズニーランドや成田空港、海があるからだ。だが、千
葉県も東京ほど都会ではなし、田舎と言えるほど田舎でもなし。両県とも
中途半端さを県民性というしかない。これに対し、同じく東京都に接して
いる神奈川県は一味違う。横浜を抱えているからだ。だが、横浜以外はピ
ンとこない。神奈川県は横浜でもっているようなものである。神奈川県民
(横浜人)は、相手の状況に応じて態度を変える。つまり、人あたりがよ
く、いたってソフト。これは、江戸の人々との付き合いで培われた処世術
だろう。
こうしてみると関東は東京都を中心に県民性が生まれているようだ。で
は、東京から遠い北国はどうだろうか。東北地方で日本海に面した山形県
の県民性は「おしん」そのもの。働き者で堅実、こつこつお金を貯め込む
ので嫁にするには最高だ。「嫁をもらうなら山形からもらえ」という言葉
もあるらしい。寒い冬の間、家で内職に精を出していたことに由来するの
だろう。そのお隣新潟県。冬が寒いことから山形県に似て、堅実だ。だが、
山形県より雪が深いので、口下手な人が多い。そして、降り積もった雪を
掘り起こす作業をこなすあまり、自然と粘り強さや忍耐力が養われる。
(つづく)