多事匠論


仲間への思いやり

 夏合宿の主役は四年の松浦さんだった。彼は「ボビーズ1熱い男」を自負
しながらも、下級生から「ぬるい」と言われ続けてきた。だが、ニコニコの
笑い顔を輝かせ、にくめない人柄から、誰からも愛されるボビーズのスーパ
ーアイドルだ。そんな彼に、待ちに待った熱い季節が訪れたようだ。おめで
とう。中には、「まっちゃんは独り者じゃなきゃだめだよな」という声もあ
ったが。
 ゲーム大会の終了後、深夜にも関わらず、私たち四男やOBは松浦さんを何
度も胴上げした。仲間の幸せを心から祝福し、みんなで喜びを分かち合った。
それを見ていた四女は「男っていいなぁ。仲間のことに、これほど真剣にな
れるなんてね」と話していた。私たちは仲間のことを思いやるやさしさを持
っている。これこそがボビーズだ。
 これに対し、二年生・三年生はどうだろうか。以前よりはよくなったよう
だが、思いやりの気持ちを忘れているように思えてならない。女子幹部のな
かで初日から参加していたのは、たったの一人だった。不参加のやむをえな
い理由があったとしても、女子幹部一人では運営できないことぐらいわかり
きっている。結局、飲み会の準備や片付けなどで五女や二女に迷惑がかかる
ことになる。女子幹部に仲間を思いやる心があれば違った結果になっていた
はずだ。
 また、お金を持ってこなかったり合宿費が足りなかったりして、当然の如
く部費から借りる風潮ができてしまった。しかも、何ヶ月たってもお金を返
さず、平然としている人がいるらしい。その人たちは、恥じらいがないのだ
ろうか。人格を疑ってしまう。部費の目的や使途を考えれば、こうした行為
が許されるはずがない。きちんと部費を払っている仲間の気持ちを考えるべ
きだ。
 サークルは楽しむためにある。楽しくなければ参加する意味がない。だが、
自分ひとりが楽しめればいいというものではないはずだ。仲間が楽しんでい
るから自分も楽しめる。思いやりの気持ちを常に持ち続けてほしい。松浦さ
んの幸せそうな笑顔を見てこんなことを思った。





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