富士登山レポート
BY・しかた わにかお
 ここでは登山の一部始終をイラストを混ぜてお送りします。なお、イラストはマウスのカーソルがくると、変わるようになっております。どうぞお楽しみください。
1・ことのおこり
               〜いっしょにのぼろうよ〜

 「すばる望遠鏡の研修旅行を行います」うちの大学でこんなことをやるらしい。大学院生が対象らしいので、自分たちもいつかは行きたいものだと思っていた。そこにはこんなことも書かれていた。「ただし、体力に自信のある人。」・・・「すばる望遠鏡」とはご存知、ハワイのワウナケア山にある日本が誇る地上望遠鏡である。
4000M級の山の上だから当然、上のような文面と相成った訳だが、用は山に登れればいいのだろう。そこで誰かが言い出した。「じゃあ、富士山くらいは登っとかないとな!」かくして物好きな4人で日本一に挑戦することとなった。
2・9月8日(日)曇り時々雨
                  〜くもりのちはれ〜

 集合は7日の夜10時に秋葉原。もう小雨が降り出していた。都内を抜けて東名高速に入るころには土砂降りの雨に変わっており、車内では深夜のラジオが聞けないなど、決して居心地が良かったとは言い切れないと思う。御殿場ICを出ても曇り、そして今にも泣き出しそうな空が目指す富士山を隠しているのか。 
 須走口新5合目に到着してもそれは同じであったが、上のほうの山小屋の明かりが見えたことから、上の天気は悪くはないらしい。このことを希望に登ってみることになった。とはいえ、夜間登山である。標高と距離の感覚が失われ、時間だけが頼りであった。しかし1時間ほど登ってまだ本5合目とあっては精神的に辛いもので、先が思いやられる。
3・雷雲との戦い〜御来光
                  〜虹の咲く場所〜

 6合目あたりから背の高い植物が減って、下界が一望できる開けた道が多くなってくる。本来なら町の明かりがきれいに見えるはずが今日は雷雲しか見えない。ゴロゴロとうなり、こっちはデジカメで撮る気にもなれないというのにフラッシュを焚きまくる。「あの雲に追いつけられたら最期だ!」の言葉で本当に気合が入った。ふと空を見ると、うす雲を通して星が見える。天気は幸いながら良いままだ。
 天文薄明が始まった頃に7合目に着く。もうすぐ日の出なのでここで御来光を拝むことに。御来光はすばらしかったが、それ以上に、「虹」の出現に感動。この後も虹は30分近く咲き続けてくれた。昨夜からの雨が招いたうれしい奇跡だった。
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