リード

これから受験を控えたみなさんは、関大についてどれくらいのことを知っているだろうか。みなさんの多くは、大手出版社や大学当局が発行した大学案内でしか関大について知らないのではなかろうか。ここではそうしたパンフレットには載らないような項目を含めて、学生から見た関大を紹介したいと思う。今は受験のことで頭がいっぱいかもしれないが、息抜きにでもぜひ読んでいただきたい。

 講義
 みなさんは、多少なりとも大学の講義はどのようなものなのかという興味を持っていると思う。大学の講義は、みなさんが高校まで受けてきたものとは大きく違う。
 
まず、興味のある分野に沿って自分で履修科目を選び、時間割も自分で組むことができる。また、大学には高校までのような毎日顔を出すクラスというものはなく、担任も存在しない。加えて、授業に出席しなかったとしても、誰かにうるさく言われたりすることはない。
 大学では、講義に出るかどうかは学生次第である。その分、自由な時間ができると言えるだろう。 

 サークル
 多くの学生はその自由な時間をサークル活動に当てている。サークルは学生の独自性が反映され、関大全体の活気や雰囲気を形作るものである。
 関大のサークルは、体育会・文化会・学術研究会・同好会・応援団・放送研究会・高槻・新聞会の八パートに分類され、その数は三百に及ぶと言われている。
 そして、サークルのBOXが集まっている建物が誠之館である。そこを拠点として、学生が日々思い思いのサークル活動に励んでいる。
 ただ、誠之館のBOXの数はサークルの数に比べ、遙かに不足している。また、二四時間使用できるわけではなく、夜一〇時(休日は夜五時)になると学生は閉め出される問題もある。 
 誠之館は古い建物で、中は薄暗く、学舎とは違った雰囲気がある。初めて訪れる人には入りづらい所かもしれない。だがサークルに入るつもりなら、積極的に誠之館内のサークルを回ってみよう。自分にあったサークルがきっと見つかるはずだ。

学園祭
 サークル活動を始めとした、学生による日々の自主的な活動の成果を、発表する場としてあるのが学園祭である。学園祭は学生が主体となって作る年に一度の大イベントだ。
 関大の学園祭は正式名称を「関西大学統一学園祭」と言い、統一学園祭実行委員会・常任委員会(以下、常任)が運営している。
 常任は各学部の祭実行委員会とサークル八パートの代表者が集まるサークル祭実行委員会によって構成される。
 そして、すべての学園祭の企画は常任委員会の掲げる「日常の自主自治活動の集約・発展の場」「文化創造」「全学交流の場」という三本柱の理念の下に行われる。
 しかし現在の学園祭では学生が「作る側」と「観る側」に分化してしまっており、企画数も減少してきている。また、大学当局も学園祭の援助金を長年にわたり据え置いたままである。
 このように様々な課題が生まれてきているわけだが、今後、学園祭の理念にもあるような実りあるものとし、盛り上げていくためにはより多くの学生の主体的な参加が必要となる。

生活する
 以上のような講義やサークル活動など、日々の学生生活を支えてくれるのが生協である。それは、品物が安いのはもちろん、私たち学生のニーズの下に生協が商品を提供しているからだ。取り扱っている商品は、飲食物から日用品まで本当に豊富だ。
 他方学外においては、関大前通り(関前)の店にお世話になる。娯楽施設、本屋、不動産屋、キャッシュディスペンサーなど様々あり、学生にとって本当に便利だ。特に飲食店はファーストフード店から定食屋まで様々な店がそろっている。

学ぶこと
 大学で学ぶことは、なにも講義の中だけにあるわけではない。時間的な余裕より、自ら何かを学ぼうと思えば講義以外からも多くのことが学べる。それは学部の友達から、サークルにおいて、あるいは学外での体験からなど、様々あるだろう。受験生のみなさんも、各人様々な学生生活を思い描き、受験に向かっていることだろうと思う。みなさんのほとんどが、大学は思い思いの生活を作っていける自由な所だと思っているのではなかろうか。
 しかし現在大学では、学生自らの意志決定のもとに作り出される自主的な活動に対する管理が、大学当局により強められている。表現活動をはじめとした学生の自主自治活動への制限が強められているのである。
 どのような学生生活を作っていくかは学生が自ら決定していくものである。そうした自由が奪われてきていることは全ての学生に影響するものであり、学生皆でともに考え、変えていかねばならない問題であろう。
 以上、学生の視点より関大について若干紹介してきたが、春にはここに記しきれない多様な学生生活がみなさんを待っている。「学生生活はこういうものだ」と決めてかからず、春から色々な経験をともに積んでいければと思う。