千里一里
新入生の皆さんはどのような大学生活を送ろうと考えているのだろうか。ただ遊ぶ、サークル・クラブ活動に打ち込む、あるいはアルバイトに励むなどいろいろあるだろう。また、大学生活をどのように過ごそうかと、焦って考えている人もいるかもしれない
▼私は今の時点で目的が無いのが悪いとは思わない。大学の四年間というのは、自分の目標を見つけるためにあるのではないかと私は考えている。言い換えると、もう一度自分自身を見つめ直す期間が、大学の四年間ではないかという事だ。目的を持ち入学した人もそれが本当に自分のやりたい事であるのかを、大学で見つめ直してはどうだろうか。実は私自身も目的を探している最中なのだ
▼また、大学では学ぶことも大切である。大学の講義に興味がなく、既に講義に出席する気のない人が皆さんの中にいるかもしれない。実際、私の受けた講義の多くはつまらないものだった。しかし中には興味を惹かれたものもある。そのような講義やそれをおこなう教員と出会うことも大学では必要なことではないだろうか▼また、大学では多くの友人ができることだろう。彼等と出会うことにより学ぶことも多くあるはずだ
▼それから、学ぶことは何も教員や友人からに限ったことではない。私は昨年、大阪西成区にある釜ヶ崎という所に行く機会があった。そこは日本最大の日雇い労働者の街−寄せ場だ。そこで実際に見聞きした日雇い労働者が強いられる日々暮らすことさえままならない情況に私は衝撃を与えられた。私の生活する社会は日雇い労働者を使い捨て、見殺しにするのかと。一方で私は自らこのような情況を少しは知っておきながら見て見ぬ振りをしていた自分を反省した。そして、自らが抱いた問題意識を、多くの人々と共有していかなければならないと思った。このような社会の現実を知り、自らを捉え返す経験を得ることもまた学ぶことではないだろうか
▼大学生活は自由な時間が結構ある。私自身も多くの人と出会い、色々な経験を積んでいきたいと思っている。そこで学んだことから自分の目的を発見することができるはずだ。
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