夏合宿
9月2日 初日
今年も恒例の夏合宿がやってきた。
我々4年にとってはキョウジュと行く最後の旅行となるだけあって、感慨もひとしおだ。
まるで夏真っ盛りといった陽気で、テンションも自ずとあがっていた。
9時半に大学に集合し、マツカーで出発。道も空いており、恐ろしいぐらいにかっ飛ばして行った。
出発から2時間あまりがたった頃、後ろをついて来ていた3年カーから電話が鳴る。
「やばいっす、クーラー壊れました」
どうやら、車のクーラーが突然止まったようだ。
天気の良さが裏目って、まるでサウナのような暑さだったようだ。
可哀想な3年達。
その話を聞いた後のマツの大爆笑を隣で見て、何て奴だと思った。
かくいう僕も笑いをこらえるのに必死だった。
3年がサウナ状態の車で参ってしまった頃、伊東へ着いた。
旅館に着く前に買出し。
去年の反省から、ビールの買いすぎにだけは注意しようと思ったのだが、マツは全く聞く耳を持たなかった。
サイトはサイトで、「はやりの芋焼酎買おうや」とか言って、購入。
僕は、一升瓶で酒購入。
この時は適当に選んだのだが、後々見ると、日本酒なのに、中国製という不思議なものだった。
まあ、結局、全部3年達が飲んでしまったからどうでもいいけど。
買出し後、伊東駅にいたキョウジュと合流し、旅館へ向かう。
今年も去年と同じところ。
相変わらず、車一台しか通れないような道をヒヤヒヤしながら通ったのだった。
旅館到着とともにゼミ発表開始。
僕は2番目の発表だった。
前日に何とかやっつけたレジュメでギリギリクリア。
これで後は、遊ぶだけとなった。
ほとんど皆がやっつけ仕事という、ひどい発表後、夕飯。
その後、待ちに待ったコンパ。
今年も入り口付近のスペースで酒盛りという有り得ない事に。
もうちょっと待遇良くして欲しかった。
飲み始めればどこでも関係なくなるけど。
僕の中で、今回の合宿の目標は「三年とからむ」だった。
しかし、気がつけば、マツ、サワ、サイト、ユキヤ、チェキとかとしかからんでなかった。
いつも通りの展開にちょっと凹む。
でも、楽しい。
かなり酔ってきたところで、チェキが
「lovehamaさん、風呂行きましょう、風呂」
と言ってきた。
去年入って、ひどいことになったから、あまり気が進まなかったが、チェキの迫力に押され、入浴。
気付いたら、4年男全員+チェキ+キョウジュが風呂に入っていた。
風呂好きなゼミテン達。
風呂での話題は、マツとチェキのサークルの夏合宿の話。
色々問題があるので詳しくは書けないが、端的に言うと、
チェキの彼女が朝起きたらパンツを裏表にはいていた。
このネタでひとしきり盛り上がった。
風呂から上がると、コジマが暴れていた。
どうやら、イギリスでの短期留学先で嫌な事があったらしい。
面白いので、ゆっくり聞いてみることにした。
コジマは、イギリスで飲み屋に行ったらしい。
そこで意気投合した男に酔ったと告げたら、その男の部屋で休むといい、と言われたようだ。
コジマは言われるままに、その男のベッドで寝ていたらしい。
ある程度時間がたってから、その男がおもむろにコジマの寝るベッドに入ってきた。
そう、その男はいわゆるゲイだったのだ。
お尻の貞操の危機を感じたコジマは知りうる限りの拒否の言葉を発したらしい。
そしてその後は・・・・。
それ以上を語りたがらないコジマを前に、僕らに出来ることは無かった。
仕方がないので、とりあえず飲ませることにしたのだった。
まるで自暴自棄になったように飲むコジマ。
終いには自分ひとりでは立ち上がることさえ出来なくなってしまった。
本来なら、このまま寝かせるべきなのだろう。
しかし、その場にいた4年達はそんなに優しくなかった。
酔ったコジマのズボンを下ろし、ケツを出した。
さらに、カイセが持っていたペンで落書きをした。
書いた文字はもちろん、使用済。
ついでに、ズボンとパンツを裏返し、ズボンの上からパンツをはかせておくのも忘れなかった。
コジマにとって、トラウマにならなければ良いな、と思いながらその日は床についたのだった。
続く