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オフィス・トゥー・ワン |
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僕はもう少し長く生きていられたはずなのに・・・」 こんな言葉を残して、私の友人のジェームスは |
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冷たくされても仕方ないと覚悟してたのに・・・・。 僕は自分の体に流れている日本人の血を誇りに思うよ。」 4年間に及ぶ取材を続けていて、私はいつも自分の選択が 正しいものかを悩んでいました。 番組を通してひとりでも多くの人達にエイズを正しく理解してほしい と思う反面、ジェームスのやさしい気持ちを利用しているのかもしれないと 自責の念にかられることもありました。 そんな揺れる思いを支えてくれたのは、『平成患者学』を放送するたびに 送られてくる視聴者からジェームスへの励ましの手紙でした。 この手紙をジェームスに手渡す度に、 「僕がテレビに出ることで、少しづつでもエイズについて 知ってもらってうれしいよ。こんな僕でも、何かの役に立てるんだね。」 とうれしそうな笑顔を見せてくれました。 ジェームスとの約束通り、最期の瞬間までを取材し 日本中の人達に「掛け替えのない命」の意味を伝えて欲しい という彼の意志を受けて、私は彼の葬儀の取材のために ロサンゼルスに向かいました。 |
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ジェームスが、最期に思いがけず彼のお母さんを通して 私に残してくれたのは「亜弥の仕事を手伝うことで、 僕は自分が生きている意義を見つけることができたと伝えて欲しい。」 という言葉と「エイズになったことは悲しいことだけど、 そのことで日本まで行って日本の人達の前で自分の思いを話せたことは 人生で最良の思い出でした。」 という遺言でした。 |
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多くの友人をエイズで亡くしましたが、 彼らの中の誰ひとりとして自分からHIVに感染したくて 感染した人はいないと思います。 ごく一部分ではありますが『平成患者学』を御覧頂き、 彼らが命を懸けて私達に手渡してくれた『命のバトン』 を受けとめて、たったひとつしかない命の大きさと その形や色までも感じて頂けたらと思います。 |
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