サウジアラビアへいこう!



登場人物の紹介

なづきづ: 大学2年生 英検4級程度
妹  :高校2年生 上に同じ

      2000年3月,アラビア語ましてや英語までできない私達が,
     従姉妹がいるサウジアラビアに二人旅です。


 
 
 
もくじ 左はしから順番によんでくださいね。
東京にて。   マニラ空港にて。 その1  またまた雲の上にて。 サウジアラビア空港にて。 その1
雲の上にて。 マニラ空港にて。 その2   目的地の空の上にて。 サウジアラビア空港にて。 その2
マニラ空港にて。 その3 サウジアラビア空港にて。 その3
マニラ空港にて。 その4 サウジアラビア空港にて。 その4
車の中の尽きぬ話題

東京にて。

なづきづ:ここ、TVでみたー! 妹   :なんでクレープ屋が多いの?      本当におのぼり状態・・・。人の多さにくらくらっ・・・。
とにかく、人が多い。上野は薬局が多い。そして原宿にはクレープ屋が 多い。という印象。
  成田に近いホテルにとまって、荷物の総点検。友達にいってきますの電話。
実感のなかったこの旅も明日からほんとうにはじまる!

雲の上にて 〜成田→マニラ空港〜

なづきづ:ちょっとあんたはしゃぎすぎ 妹   :おおっ、飛んだ!        サウジアラビアには成田〜マニラ経由で行きました。
   成田を7:00に出発です。その日はあいにくの雨。見送りに来ていた
   両親はこれからディズニーランドに行くのに。かわいそう・・・。
   飛行機はエコノミーが取れなかったため、ビジネスクラスへ。
   ビジネスクラスの味をしめるともう、エコノミーには乗れないですね。
   妹は初めての飛行機ではしゃぎまくり。周りはビジネスマンらしき人ばかりで
   恥ずかしかったです。
   一番驚いたのは機内食。
   ディナーのように一皿一皿出てくるのでなんか嬉しくなりました。

マニラ空港にて その1 〜迷子???〜

なつきづ:これはやばい!やっぱり無謀だったのか・・・。 妹   :暑いーーーーー!    快適な旅もそろそろ終わり。窓の外には世界地図でみたことのある形の島々。
   フィリピンが見えてきました。
   ここからは楽しんでばかりはいられないのです。
   私たちは一時間後にサウジアラビアへ向かう飛行機に乗り換えなければいけないのだから。
   良くしてくれたスチュワーデスさんにさよならの挨拶をして足早に飛行機を降りました。
とにかく、早く乗り継ぎカウンターを探さないと!
   成田空港で階段を上ったところにあると聞いていたので、上がる階段を探していたのですが、
   私たちが降り立ったのは2階で、階段は下へ降りるものしかありませんでした。
   人に流されてついたところは出国審査。
   ここは、まずい・・・!絶対に違う!!
   時間がないのと、わからないあせりで、どうしたらいいかよくわからなくなっていて、
   本当に涙が出そうでした。

マニラ空港にて その2 〜どこ行くの・・・〜

なつきづ:・・・・・。(かなり不安) 妹   :・・・・・。(なにが起こっているのかわかってない)       考えても仕方ない、ここは誰かに聞こう!
   そのときはとにかく、サウジアラビア行きの飛行機に間に合わなくても
   日本に帰れるようにしなければ・・・!と本気で思っていました。
      すぐそばにいた警備員さんに乗り継ぎカウンターはどこですか?と聞いて(もちろん英語で)
   成田でもらった地図を見せました。
   その人は私が何をいったのかわからなかったらしく、ほかの人を呼んできました。
   その人はほかの人を・・・。またその人はほかの人を・・・という具合に
   私たち姉妹は人から人へ引き継がれていきました。
   連れて行かれたところにはフィリピン航空の制服をきた中年の男性が。
   チケットを見せると、パスポートを貸して、ついてきなさいといわれました。
   え・・・。ちょっとどうなん??どこにつれていかれるの〜と思いながらその人に付いていくと
   気がついたらもう、乗り継ぎに関するすべての手続きが済んでいました。
   
   あまりにも、たくさんの人にお世話になりました。ほんとうにありがとう!

マニラ空港にて その3 〜プラスマイナス〜

なつきづ:ファーストクラスなんて・・・。 妹   :マンゴーがおいしい!!          「すべての手続きが済んだから、この券をもってラウンジにいきなさい。」といわれ(多分)、案内されました。
   どうしたらいいか分からない私たちが入り口で立ち止まっていると
   一人のおじさんが「飲み物はなにがいい?」と日本語で聞いてくれました。
   久しぶりに日本語を聞いたような気がしました。
   そのおじさんはジョンさんといい、私たちにいろいろな食べ物を持ってきてくれたり、
   簡単な英語で話をしてくれました。
   私はどうしても出発時間が気になって、チケットをみました。
   すると、ビジネスクラスだったのが、ファーストクラスになっているのです。
   「絶対間違ってる!おかしい・・・!」
   今までのことでも、十分パニックに陥りそうだったのにまた・・・。
   どうして、予定どうりに進まないんだろう。
   妹にチケットがおかしいというと、
   「ラッキーじゃん! ねえ、マンゴーもう一つもらってもいいかねぇ」
   という返事がかえってきました。
   なんなんだ・・・!こいつは。と正直ムッとしました。
   でも、いつもと変わらない妹をみてホッともしました。
   私はマイナス思考の人間なんだと自覚しました。
   そして妹はプラス思考。
ちょうど、プラスマイナスでバランスがとれているんですね。
   

マニラ空港にて その4 〜スカートの丈で〜

なつきづ:なんで、それがひっかかるの! 妹   :なんか有名人になってる。
      搭乗時間20分前にラウンジを後にして、搭乗入り口に向かいました。
  空港関係者らしき人にすれ違うたび、
「大丈夫?」「NO.4ゲートだよ!」と声をかけられます。
  それは乗り継ぎ手続きに回っている間、
すれ違った空港関係者の人には必ずどうしたのか?と聞かれ、
  その連れていってくれた人が事情を説明していたせいで、
ちょっとした有名人になってしまっていました。
  飛行機に乗り込む前に持ち物チェックが行われました。
  私たちは小さめのスーツケース1個とリュックだけだったので持ち込んでいましたが
それが裏目に出ました。
  持ち物は全部チェックなので、もちろんスーツケースも開けて調べられました。
  着替えとかはいっているのに。ここで開けるか?普通・・・
とおもいながらもチェックをうけていると
  「これはなに?」と聞かれました。
  それは、JALスチュワーデスさんの写真が表紙の英会話の本でした。
  なにって聞かれても、英会話の本だろう・・・。
どう返事を返してよいか悩んでいると、
  「OK,OK」と言われ、ボディーチェックを受けました。
  そうして、やっと搭乗することができました。
  あとで聞いた話なんですが、
サウジアラビアはポルノ雑誌・ビデオなどの持ち込みは禁止だそうです。
  サウジアラビアに向かう飛行機の中のスチュワーデスさんはパンツタイプの制服でした。
  足が露出した短めのスカートのJALスチュワーデスさんのせいで、
  どうやら、英会話の本はポルノ雑誌と間違えられたようです。

またまた雲の上にて  〜どこの国の空の上?〜

なづきづ:ご飯ばっかり食べてる気がする。 妹   :ヒマだ〜〜。今どの辺?       いろいろあったけど、この飛行機に乗っていればサウジアラビアに着く!    ほんとにいろいろあった・・・。
   もう、この時点で旅の目的は果たされた気分になりました。
   ファーストクラスの乗り心地は最高です。
   雑誌をパラパラとみたり(英語なので、何が書いてあるかわからない)
   映画を見たり、(これも英語なのでわからない)
   ジュースとお菓子をもらったりと、はじめ3時間ぐらいは飛行機を満喫しました。
   ですが、ここからがもうなにもすることがなく暇でした。
   私は持ってきていた本を読みはじめると、妹は昼寝をすることにしたみたいで、
   「座席倒してもいいかねえ」と私に聞いてきました。
   妹の後ろの席の人は本を読んでいます。
   私は、妹に「席を、倒してもいいですか?って聞いてみたら?」といいました。
   「なんていえばいいかわからんよー」
   「そのために、これがあるんでしょう?」
   私はさっきの英会話の本を取り出して、妹に渡しました。
   妹は何回か発音練習をしたあと、つまりながら英語で話し掛けました。
   もっと、うまくいえないのか・・・と思いましたが、
   その人は、一生懸命妹の発音を聞き取ってくれていました。
自分の英語が通じて妹は大満足だったようです。
   そして座席を倒したものの、寝付けずにしりとりをしようと言い出しました。
   大学生と高校生のしりとりはなかなか終わらず、2時間ぐらい続き、
そして言葉を考えている間に・・・二人とも夢の中でした。
   周りの乗客にとって、しりとりは変な呪文にしかきこえなかったでしょう。

目的地の空の上にて。 〜異国の夜景〜

なつきづ:(感動で・・・)ほろっ・・。 妹   :ついた〜 ついた〜!!        はっと、目をさますと、私たちの前にはご飯がセットされていました。
   このご飯が、朝ご飯なのか、昼ご飯なのか、
それとも、晩ご飯なのかもわからなくなっていました。
   食事も終わり、またうとうと寝かけると、シートベルトをして下さいのランプが。
   窓の外には、久しぶりの陸地!
しかも、私たちが慣れ親しんでいるような風景とはまったく違う
   異風景が広がっていました。
   何にもなく、砂漠が途方もなく続いているような国だと思っていた私たちには、衝撃的にな夜景です。
   淡い町の光がだんだんと近づくにつれ、やっとついたんだ・・・・。という実感!
   今まであった出来事が走馬灯のようにまわっていました。
   けれど、私は感傷に浸っている場合ではないのです。
   飛行機をおりて、無事入国審査をとおらなくては!
   下手すると、国に入れてもらえないばかりか、留置場行き、もしくは首切り広場で、見せしめ死刑・・・!?
   

サウジアラビア空港にて その1  〜入国審査〜

なづきづ:えっ・・・!ちょっとまって〜!! 妹   :サイトシーイング!!          サウジアラビアの空港は東京ドームの約40倍!
   といっても、東京ドームにいったことのない私たちはへぇー、そうなんだ程度。
   お世話になったスチュワーデスさんにお別れをいい、急いで入国審査へ。
   まず私がパスポートを出して入国審査を受けました。
   入国審査のとき、なにか一言聞かれますよね。
   だいたいが、「旅の目的は何ですか」と聞かれるようです。
   妹には、とりあえず英語がわからなかったら
   サイトシーイングというようにと教えていました。
   なんとかなるだろう・・・。いままでもそうやってここまできたし・・。
と思ってはいたのですが私がきかれたのは、
「迎えの叔父さんは何時にくるのか」でした。
   予想外の質問をされて、私はあせりました。
   何時に来るのかって・・・。そういえば聞いてないし・・・。
   って、ここの現地時間って今何時??
   いろいろ考えているうちにパニックになりそうでした。
   後々考えれば、「もう、来ている」と返事をかえせばよかったのに。
   でもその時は焦る気持ちばっかりでおどおどするばかりでした。

サウジアラビア空港にて その2  〜妹とのわかれ〜

なづきづ:こわい〜 妹   :もしかして、やばい・・・・?    どうやら、入国審査官は私が英語をしゃべれないことを悟ったらしく
   とても簡単な英語で「持っている物をおいて向こうにいきなさい」といいました。
   私はそのとき、血の気がひきました。
   どうなん・・・?ちょっとどうなるんーーーーー?
   ここで私が変な行動をとったら従姉妹一家に会えないどころか
   日本にもかえれんかも・・・。
   と、いろんなことが頭の中をぐるぐるまわって、その場から動けませんでした。
   「はやくいきなさい」といわれて、とりあえず荷物を全部おきました。
   英語はもう、単語さえも浮かばなくて、とりあえず私は妹を指差して、
   「My sister」と一言。声はかなり震えていました。
   入国審査官はにっこり笑って、妹に手招きをして呼び寄せました。
   妹のパスポートをチェックし終えたころ、後ろが混雑し始めたので
   入国審査官は男の人を1人呼んで、妹にはここにいるようにといいました。
   もちろん妹は聞き取れず、私のほうを見てキョトンとしています。
   こいつは、事の重大さがわかってないな・・・。と思いながら、
   「私は向こうにいって、あんたはここにいなさいだって」というと、
   「うん、わかった。」とスーツケースをころころと動かしながら通路の隅まで移動しました。
   私が男の人について歩き出すと
   「ちょっと、ねーちゃんはどこいくん?」とはじめて不安そうな顔をしました。
   「わからんけど、とりあえずあんたはそこにいて!うごきんさんなよ!」
   と私は手を振りました。    ちょっとの間離れてるだけなのに、なんで手を振ったんだろう。
   なんかもう、ずっと会えないみたいに思えて、何回も何回も妹のほうを振り返りました。
   

サウジアラビア空港にて その3  〜ひとりぼっち〜

なづきづ:私いったいなにしてんだろ。 妹   :まだかな・・・・。       入国審査から、まっすぐ自動ドアの前まできたところで
   その男の人は叔父さんを探しなさいといって、私を自動ドアの向こうに押し出しました。
   目の前には来訪者をまつ人だかり。
   この中のどこに従姉妹達がいるんだろう・・・・。
   人ごみを掻き分けながら一生懸命に探しましたが見つかりません。
   気持ちは焦るばかりです。そんな私の横を
   白のかわいいドレスを着た女の子が通っていきました。
   色とりどりの布で体を覆った女性達も、とおっていきました。
   社会科で習った、アラビア系の民族衣装をきる人々も。
   みな、それぞれの再会を喜び、そして、この場を離れていきます。
   そんな風景をみていて、私は”一人ぼっち”の気持ちを痛いほど味わいました。
   周りに助けの手を差し出してくれる人のいないこと、
   私のことを知っている人がいないことが、こんなにもつらいことだったなんて・・・。

サウジアラビア空港にて その4  〜世界共通のもの〜

なづきづ:言葉が通じなくても・・・。 妹   :まだぁ〜?        もう、どうしたらいいんだろう・・・。
   私はその場に呆然と立っているだけでした。
   すると、後ろの方から、何か話し掛けられているような感じがしました。
   なんていっているのか全然わからなかったけれど、私は反射的に振り返っていました。
   私の目に移ったのは40歳ぐらいの女の人でした。
   やっぱり私に話し掛けていたようです。
   女の人は「フィリピーナ? コーリアン?」と心配そうに私の方に近づいてきました。
   「ノオ、ジャパニーズ」と答えると
   「あなたはワーカーですか?迎えの人はどうしたの?」ときかれました。
   「いいえ、私は叔父さんを訪ねにきました。叔父さんはサウジアラビアにすんでます。」
   私は本当にカタコトで必死にしゃべりました。
   多分女の人の子供さんだと思いますがトコトコっと
   私のほうにきてにこっと笑ったので、私もにこっと笑い返した
   はずでしたが、目からは今までこらえてきた涙がぽろっとでていました。
   「大丈夫よ。すぐ叔父さんはくるから!」
   と女の人は私の肩をぽんっとたたいてくれました。
   私は涙を見られてしまった照れもあり、はにかみ笑いをしながら
   小さな声で「ありがとう」をいいました。
   それから、その女の人の家族と会話をしました。    私は、イエス・ノオとあいづちぐらいしか出来ませんでしたが
   家族の人達は私に質問をし、私の単語でしか帰ってこない返事をきいてくれました。
   そうこうしているうちに数分がたちました。
   遠目には真っ黒な布をかぶった人が早足で近づいてきます。
   私は目が悪いのですが、なぜかそのときははっきり従姉妹たちだとわかりました。
   「おーー。よくこれたねぇ!」
   という懐かしい従姉妹の声と、変わってない顔をみて、
   私はペタンと腰が抜けたように床にしゃがんでしまいました。
   「きたよぉーー。」と返事するのがやっとでした。
   女の人に向かって、私は従姉妹を指差し、従姉妹がきたことを告げて
   ありがとうとさよならを何度も何度もいいました。
   人のやさしさというのはどこにいっても感じられるものなんだなとおもいました。
   言葉が通じなくても、やさしさは世界共通なんだということをしりました。
   もう二度と会うことはないだろうけど、あの女の人のあったかい手と、
   子供の笑った顔はわすれません。    ほんとうにありがとう!サウジアラビア空港で出会ったお母さん!!

車の中の尽きぬ話題  〜お互いの時差をなくそう〜

なづきづ:安心して力が抜けた・・・。 妹   :入国審査の男の人、かっこよかったんよー         迎えの叔父さんがきたので、やっと入国審査を通してもらえ、
   妹とも再会を果たしました。
   すべての荷物をもって、ほんとうにサウジアラビアに足を踏み入れます。
   叔父さんの家に向かう車の中で、話はつきることがありませんでした。
   私達がここまでくるのになにがあったのかとか、
   今日本でなにが流行しているのかとか、サウジアラビアでどんな生活を
   しているのか、などなど・・・。
   今まで会っていなかった時間の差をこの車の中で一気に縮めたようでした。
       私達姉妹は、それから10日間サウジアラビアに滞在します。
       それはまた、別の話・・・。                 ってね。続きは生活編でどうぞ!              ここでは語りえぬほどの苦労をしました。サウジアラビアに行くまでに。  パスポートをとったり(妹の)、ビザをとりに一人で東京にいったり、家族の反対にあったり、  飛行機のチケットがなかなかとれなかったり、空港で迷子になるわ、荷物検査でひっかかるわ・・・。  私達のサウジアラビア旅行のドキュメンタリーを撮ったら、さぞ面白かったでしょう!  やっぱり、旅行に出かける前にテレビ局に一本電話をいれとけばよかった・・・。    


なづきづぺぇじに戻ろう。

HOMEに戻ろう。