●席題 色、駅、数字に関係するもの 五句●
風雨が強まる中、景色を楽しむ間もなく駒鳥山荘をあとにして御嶽駅に急ぎました。バスの運転手は「次から運休にしようと思う」といっているように、滝のような雨が降りつけていました。しかし青梅あたりからは空も明るくなり、新宿についたときは雨は降っていませんでした。昼食後、喫茶店で合宿をしめる句会を行いました。
三点句
鹿鳴いて谺ひとつを呼びにけり (樹椎)
一筋の山道細く秋高し (飛鮎)
二点句
秋出水岩にぶつかる白さかな (由季)
保線夫の腰の道具や星月夜 (阿弥)
鳩時計鳴り止む夜の霧匂ふ (鞆彦)
一人居て聴く幾百の虫の声 (まお)
うすあをき光あつめて露の玉 (由季)
夏闇に線路の錆のにほひたつ (樹椎)
一点句
金色をひとつ身に付け野分後 (阿弥)
雨雲やコスモス一縷望みあり (てふ子)
改札に芒四五本活けてあり (鞆彦)
山霧に睫毛重たく濡れにけり (鞆彦)
廃線の脇に白百合さびつけり (てふ子)
旅切符切らるる音も秋の声 (由季)
空っぽの待合室や休暇明け (阿弥)
山荘のしめる廊下の夜長かな (鞆彦)
街秋意家具一式がゴミに出る (飛鮎)