研究テーマ

はじめに
現在では具体的に家庭やオフィス、商店などの屋内でのユビキタス環境の構築と、街中や移動中での環境構築の両面からのアプローチをとっています。


屋内のユビキタス環境
計算機資源が大量に遍在した環境を実際に現出させ、その中で自分達で構築したシステムを利用しながら生活することによって実用的な研究を行ないます。
研究の対象環境としては現在、内田洋行との共同研究成果によるSmartPAOを研究室内に装備し、SmartFurniture群を研究室内および新学部棟の各所に配備することにより、この中でユビキタスサービスを構築するソフトウェア、位置情報システム、個人認証システムなどを構築しています(United Spacesプロジェクト)。
各ユーザは常に携帯端末を身につけ、それを用いて自分を認証したり、環境に埋め込まれたデバイスやサービスを利用したり制御したりします。また環境自体も各種のセンサを用いてユーザらのコンテキスト情報(現在何をしているのか、何をしたいのか)を獲得し、その状況に適応したサービスを構成し提供します。

 


SMART PAO

屋外のユビキタス環境
街中をユビキタス化する試みは、携帯電話やインタネットカー(ITS)、ホットスポットなどとさまざまにありますが本研究室では町中の自動販売機(ベンダ)をファイバーネットワークに接続し、複数のベンダを協調動作させながらサービスを提供するシステムを関西電力らとの共同研究ですすめています。
携帯端末を常に持ち歩くユーザは近隣のベンダと情報を交換したり、複数のベンダを協調させたサービスを利用することにより、近隣のサービスやイベント、商店、レストランなどへのナビゲーションや観光案内、交通状況提供、移動しならが利用できるホットスポットサービスなどの新しいアプリケーションを実行します。携帯端末を持ち歩くユーザ同士はアドホックネットワークを形成し、たとえ通信インフラがない環境でもモバイルネットワークを即興的に生成し、ユーザの移動に適応したサービスフレームワークを構築しています。


新4回生の卒研テーマ予定

学部生の卒業研究では例えば以下にほんの一部ですがあげたようなテーマで
研究することができます.
ただし,理想としては研究テーマというものは指導者から
与えられるものではなくて自分で考えて行きつくものだと考えていますので,
私達の研究室全体のテーマ(ユビキタスコンピューティング)に合致するものであれば,
できるだけ自分で興味のあるものを探してきて研究することをお勧めます.

<屋内のユビキタス環境に関して> United Spacesプロジェクト

■携帯端末でのユビキタス環境操作方式
・特に携帯電話を利用可能にするためのプロクシーサービスや
・動的なユーザインタフェースの生成
・J2ME上でのサービス利用を可能にするアーキテクチャ

■携帯端末を用いたユーザ認証方式
・位置情報を結びつけたユーザの認証
・時限つきユーザIDの生成と利用

■サービスアーキテクチャ
・現在United SpacesではJiniを利用しているが,それ以外のサービス
利用方式(例えばSOAPやUPnP)を取り込む仕組み
・複数のサービス空間を協調動作させる仕組み
・実行時の状況に適応可能なサービスの仕組み

■スマートファニチャ
・新しいスマートファニチャの設計
・スマートファニチャを用いたアプリケーションの開発

<屋外のユビキタス環境に関して>

・自動販売機ネットワークで提供するサービス(アプリケーション)の開発
・自動販売機ネットワークとアドホックネットワークとのハイブリッド化
・屋外アドホックネットワーク構築のための基盤ソフトウェア
・位置情報サービス(ナビゲーション)の構築


Prof. Nobuhiko NISHIO's Web Site (nishio@cs.ritsumei.ac.jp)