| 2005.04.12 | ついに今年度の研究会が始まりました。 数少ない閲覧者の皆様、今年度もよろしくお願い致します。 管理者は変わらずですが、当然メンバーには変更があります。 まぁ詳細は「メンバー紹介」をご覧頂くとして、第一回目の報告を行います。 新しく入った方は4名。そのうち学部3年生が3人、研究生が1人(韓国からの留学生)です。 まずはガイダンス的なことをしようということで、自己紹介と今年度の予定をお話ししました。 今年度は学部生にたくさん発表してもらおうと企んでいます。 せっかく1時間以上もの貴重な時間を割くわけだから、黙って座ってるのはもったいないなぁ、と思うわけです。 研究のレベルうんぬんとかではなく、「ことば」を通して「あ、おもしろいかも」という琴線に触れる瞬間を体験して欲しいなぁ、と。 それともう一つ。今年度は、森山卓郎(2000)『ここからはじまる日本語文法』ひつじ書房、を議論の叩き台にしようと思います。 留学生と学部生向けに基本的なところを押さえよう、ということですね。 もっと言えば、基本事項確認よりも議論にみんなが参加できるように、という考えもあります。 そういう意味では非常に良い本だと思います。・・・って偉そうな言い方ですね(笑) おそらくすぐ読み終わってしまうので、そうしたらまた次の本を考えます。 来週は3年生を研究の世界へ誘おうかと。 |
| 2005.04.19 | 今回からまた1人参加者(学部3年生)が増えました。どうやらもう1人増えるらしいので、総勢20名ぐらいでしょうか。 4年生は就職活動や教育実習などでいないことがあるので、座る場所は確保できると思うのですが・・・。 さて今回は、3年生に「ことばの研究」ということを少し知ってもらおうかとガイダンスめいたことをしてみました。 どんな分野があって、それぞれどんな研究をしているのか、などなど簡単に。 こういう事に関しては少しずつ丁寧というか親切になっている気がします。 「手取り足取り」とでもいいましょうか。果たして良いことなのかどうか、判断が難しいところではあります。 次回の研究会は、4年生が発表してくれます。 内容はまだ知りませんが、自分の興味に沿ったものをすることになっています。 去年から比べると真面目にやってますね。準拠枠に問題がありますが(笑) |
| 2005.04.26 | 今回から森山先生の本を読むということに。 大半の4年生が就職活動で欠席の中、3年生に頑張ってもらいました。 サクサクっと進めようと思っていたのですが、いざ読んで論議し始めると楽しくなっちゃうんですよね。 特に3年生がどんな風に考えるのか、新鮮な期待で余計にワクワクします。 管理者が1人で盛り上がっても仕方ないので(笑)、稀少かつ貴重な閲覧者の皆様にお裾分け・・・。 問題:以下の( )に「に」「で」のうち適切な方を入れなさい。また、「に」と「で」の違いについて考えなさい。 (1)家( )帰る (2)一日中、家( )いる。 (3)家( )仕事をする。 (4)ベランダ( )石を投げる。 文法論の典型的な問いの1つでしょうね。 これを「面白い」「楽しい」と思える方は、ことばの研究に向いてますよ。多分。 後半は、岡田さん(4年生)の発表でした。 お題は「共通語と方言」という大きなものでしたが、要するに方言意識、中でも好悪について興味があるようです。 ある調査によると「方言(あるいは共通語)は好きですか」という問いへの答えに、地域差・年層差が見られるわけです。 しかも、「自分の地域の方言をどう思いますか」とイメージを尋ねると、これもプラスのイメージとマイナスのイメージで地域差が出てくる。例えば、京都の人は自分たちの方言が好きで、イメージも良い(「きれい」など)のです。 不思議ですよね。けれど、「○○先生の調査概要をまとめた」というだけでは中学生の自由研究みたいになってしまうので、卒論にはもう一押し必要になってきます。つまり、「一体それらは何に起因するのか」「実際の言語使用とどう関わるのか」「共通語化や新方言、ネオ方言など地域方言の変容とどう関わるか」などという問題に踏み込む必要があるわけです。 さらに(いや、むしろその前に?)考えてみたいのは、「<方言>って何?」ということですね。 「共通語」と「方言」って何気なく使ってしまう用語ですが、基本的な概念だけに定義を問われると難しいのです。 |
| 2005.05.10 | GWを挟んで久しぶりの研究会です。 そして3年生がもう一人増えました。メンバー紹介をチェック。 今回は森山先生の本を「がっつり」読もうということになりました。 ・・・「がっつり」ってどういう意味でしょうか(笑)『日本国語大辞典』(初版)に「がっつり」という見出し語は存在しますが、どうも意味が違います。「がつり」という語があるのかとも思いましたが、見当たりません。どうやら「がっつく」という語が関係していそうです。そもそも、ここでいう「がっつり」はどれくらい使われているのでしょうか。「若者ことば」だと思うのですが、いかがでしょう。 閑話休題。 今回で「第1章序論」を終え、「第2章形態論」に入りました。 学校で習った「形容動詞」や「主語」という概念は、1つの見方(いわゆる「橋本文法」ですね)でしかないのですよ、ということが出てきました。少し補足すれば、現在はどちらも否定する向きが大勢を占めています。「形容動詞」は「ナ形容詞」、「主語」にいたっては「日本語に<主語>はない」と言われたりしています。特に、「主語」は長い間論議が続いてきた概念ですし、おそらくこれからも続くと思います。 その他、「膠着語」「形態素」「連濁」など重要な概念や用語が出てきました。 やはりサクサク進まないですね(笑)良いんだか悪いんだか。 ・・・「サクサク」って?笑 |
| 2005.06.21 | お久しぶりでございます。サボタージュして、もといサボっておりました。 すっかり5月病にやられてしまい・・・「5月病」っていつ頃から言われ始めたのでしょうか。 生物医学的な用語ではないでしょうから、「5月病」という言葉とともに「5月病」は広まった、みたいな。構築主義者の方よろしく。 さて、逸脱中に色んなことがあったようなないような。 思い出せないので今週のお話を。 今週は4年生の題目発表プレでした。 正直言って、就職活動(シューカツ)や教育実習(キョージツ・・・とは何故か言わないよね)で忙しく、それどころではなかったと思います。まぁ、毎年そんなもんです。 結論から言っちゃえば、みんなまとまりそう、です。題目と内容は中間発表ぐらいにまた報告します。 ちなみに先週は3年生の研究発表でした。 錦織くんが「雲伯方言の発音の特殊性について」という題目で発表しました。 すごいですよね。雲伯方言を理解する耳を持つ男。でも話せない、とのこと。それはそれで面白いのですが。 全国学会のように(音韻・音声はそうあるべきですが)実際の音声データを流して発表しました。 非常に良くできていたと思います。短い期間でよくやった、と。 来週から夏期調査のお話。 |
| 2005.06.28 | 今回から前期いっぱいは夏期調査の準備です。 ついに今年も調査が始まるんですねぇ。 さて、まずは沖家室島がどんな島なのか(人口、産業等)を説明しました。 最新の情報によると200人をきったようです。 そして、「東和町」から「周防大島町」へと変わったようですね。 この先、市町村合併は言語にどのような影響を及ぼすのでしょうか。 次に、調査方法の概要と訓練。 3年生は初めての調査なので、面接法の流れとアクセントの聞き取り練習を。 やっぱり苦労しますね、アクセント。 今年はなかなか好成績だと思うんですが、慣れもありますから練習あるのみです。 次回は班分けと日程決めと方針決め。 |
| 2005.07.05 | 実を言うと、2回分をまとめて更新しております(笑) 何だか小中学校時代の宿題(日記)を思い出しました。 まとめて書いてるのに書き出しは「今日は・・・」だったなぁ、と。 余計な話をしました(笑) 今回は、引き続き夏期調査の準備です。 まずは、山口県方言の特徴を頭に入れておこうと思い、みんなで少しお勉強。 沖家室は、周防方言の中の大島方言に属する、とのことです。 確か去年もそんなこと言ってたなぁ、とこっそり思ってましたが(笑) 次に、調査項目についての話し合い。 基本的に去年を踏襲することになりました。 別働隊として、先生は「屋号語彙」、管理者は「漁業語彙」をすることに。 「することに」というか、2人とも「やりたい」と言ったんですけどね。 自分としては、室山敏昭先生の『文化言語学序説』を読んで、風位語彙や魚の扱いについて集中的にやりたいな、と。 せっかく漁師さんに会えるわけだし、去年の結果を見ると楽しくなりそうだったので、つい(笑)。 日程も決まり、班班分けもして、あとは調査簿を作るだけです。 これが大変なんですけどねぇ。 |
| 2005.07.12 | 今回からとにかく調査簿作りですよ。 各自班に分かれて、『瀬戸内海言語図巻』を始めとした複数の言語地図と、方言辞典をもとに作成していきます。 去年の班に加えて、屋号語彙、漁業語彙(ここまではお知らせしましたね)、そして文法という豪華な布陣で臨みます。 こういう機会でもないと言語地図は見ないですから、学部生には良い経験だと自画自賛。 話は変わりますが、先日(今日は7月14日)、恒例となった文化庁の国語に関する調査の結果が出ました。 詳しい数字は手元にありませんが、確か「敬語が使えない若年層〜中年層」「敬語が使えると思い込んでいる高年層」という記事を見かけた気がします。やや食傷気味ですね。 それともう一つ。 プラス評価語としての「ヤバイ」がかなり広がっている、と。今さら何を言ってるんだ?と首を傾げたくなりますが。 「マジ?何これ。超ヤバイ」「うわっ、マジヤバイって」 ・・・間違っても危機的状態ではないですよね、若年層のみなさん。 きっと、すごくおいしい食べ物を口にした時だったりするわけです。 けれど、これは何も特殊な状態でも、ましてや「けしからん」状態ではないでしょう? 確か、マイケル・ジャクソンの「bad」は、「悪い」っていう意味ではなかったはず。 あれも「ヤバイ」と同じ意味拡張をしてるのではないでしょうか。 マイケルファンの方、教えて下さい(笑) 個人的には、ジャクソン5時代が好きですが。もちろん、どうあれ彼は音楽的天才の一人だと思います。 ・・・さて、「個人的には」とことわる必要はあったのでしょうか。 「好き」は極めて個人的見解なのに、です。 いわゆるひとつのhedgeですね。CAでいう先行発話。 ポジィティブ・ポライトネスともネガティブ・ポライトネスとも考えられますよね。 それこそ、個人的にはよく使う言葉です。 個人的には面白い話題だと思うのですが。 |
| 2005.07.19 | 今日も調査簿作りです。 天文地理と植物の項目数が少ないですねぇ・・・。 ま、仕方ないですね。無理に変な項目を増やしても負担になるだけでしょうから。 各班とも盛り上がりつつ順調に作業がすすんでいるようです。 植物班はすでに完成しました。 来週でメドをつけたいところです。 |
| 2005.07.26 | 台風で風雨吹き荒れ・・・のはずが、とても良い天気です。 そんなわけで研究会は休みです。 この場合、「そんなわけ」は「台風で〜」にかかっているわけです。 前方照応ですね。ハリデーですね。 調査の準備は夏休みに改めて行います。 そんなわけで前期が終わってしまいました。 ウダウダ言っている間に、です。 「夏休み」というのは学生の特権ですよね。大学生にいたっては2ヶ月もありますし。 最近めっきり勉強不足な管理人としては、たまった(貯めた?)本を読破したいところです。 もちろん、その暇と体力があれば、ですが。 それではまた後期に。 |
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HIROSHIMA UNIV. Circle for Dialect Studies 2005