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ちょっとだけまじめに書いた文章。 | ||
通り過ぎるもの全てに憧れて・・・自分のまわりの世界を羨む。そんな時期が私の人生のほんの少しを横切ろうとしていた。目に見えるもの全てに劣等感を抱き、「所詮自分は何をやってもうまく行かないさ。」と半分やけになっていた頃、わずかに見える暗闇の薄明かりのような衝撃が私の鼓動を揺さぶった。それは人との出逢いであった。 一生の間に出逢える人が自分には何人いるのかわからないが、とにかくそれはわたしにとって衝撃的な瞬間だった。 その日も私はいつものように夕暮れの海岸を愛犬のタローと一緒に歩いていた。そろそろ日が沈もうかというころ、浜辺にそびえる大きな松の木の影から、彼女は突然飛び出してきた。 一瞬「ハッ」と思った。彼女の方も同じである。 次の瞬間、彼女は私に優しく微笑み、何も言わずにただタローの頭を撫で始めた。彼女のあまりにも初々しい笑顔に私はただ言葉さえかけれなかった。「それじゃ。」と言って彼女は走り去っていった。 明日も逢えるかなぁ。 BACK
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ハーモニカ今日楽器店でハーモニカを買った。ちょっと吹いてみたい曲があった。 ハーモニカと一緒に初心者用のビデオも買った。 吹いてみた。音が出なかった。 ビデオを見た。綺麗な音が出ていた。 もう一度吹いてみた。ちょっと音が出た。 又ビデオを見た。とても綺麗な音色に感動した。 もう一度吹いてみた。やっぱり音が出なかった。 このハーモニカは偽物だ。 のら犬朝の散歩の途中でのら犬を見た。口笛を吹いたらついてきた。 ポケットを見たら500円玉があった。 300円でドッグフードを買って、100円で牛乳を買った。喜んで食べた。牛乳も飲んだ。 のら犬は走ってどこかに行った。 口笛を吹いたが、戻ってこなかった。 100円で牛乳を買った。 方向音痴知らないところへドライブに行った。帰り道がわからなくなった。適当に走っていたら同じところに戻ってきた。今度はよく考えて走ってみた。気がついたらもっと遠いところにいた。何も考えずに走ってみた。 恐ろしいくらい遠くに来てしまった。腹が立った。 帰れない家には絶対に帰らないと心に誓った。 夜通し遠くを目指して走った。明け方に眠くなったので、車の中で眠った。 目が覚めた。八百屋のおばちゃんがいた。 |
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