第四話

いやあ、ありがとうございます。またお越し頂いて!
デグチ氏の調査によると、「アロハ・ザ・バイリンガル・ドッグ」のコーナーは以外に好評なんだそうです。Bowbow!(わんわん)。デグチ氏は毎日のようにパソコンの前にすわって、HPの工夫やアイディアを練っているそうですが、私のPRのほうがよっぽど効果的やねんて!

今回は「海辺の散歩道」(レイディー・ベイ)をご紹介するつもりだったのですが、今朝私はパピー・スクール(犬の訓練学校)の子犬クラスを卒業したので、そのご報告をいたします。

日本国では、犬のトレーニングというと、どこか泊りがけで訓練師さんとべったりみっちりしごいてもらう、というイメージがあるようですが、私の通うウォーナンブル・ドッグ・トレイニング・スクールはみんな通学生です。
授業は日曜日の朝に一時間行われます。学費は子犬クラスは四回のレッスンで20ドル(日本円で1200円くらい)。学校のことは、ウォーナンブルのローカル新聞「ザ・スタンダード」に宣伝されていたのを、ワイフがめざとく見つけてきました。

その以前にも、デグチ氏のお友達の先生が「犬を飼ったので訓練にだす」というのを耳にしていたのですが、私はデグチ氏にとって生涯三番目の犬、ということもあり、「自分らで訓練できるわい」といううぬぼれがかれらにはあったようです。

「とても性格のいい子なのよおお、ベラは!」というブリーダーのミセス・マッキンの言葉を信じ、デグチ夫妻は私を養女にしたようですが、人と同じく犬だって変わります。(ちなみに私の幼名は”イザベラ”です)
臆病でおとなしくて、ママなしにはなにもできなかったイザベラが、「アロハ」に改名したとたん、世の中にこわいものはなくなりました。

訓練はデグチ氏といっしょに行います。クラスメイトは大型犬の子が多くて、彼らキャリア組はいずれドッグショーなんかにでるらしいです。オーナーも教育熱心で、うちのように、「とにかくしつけが必要」というトーイ・ドッグ(超小型犬)は案外いません。
親友ギネスちゃんは、ボクサーとドーベルマンをクロスさせたような、精悍な容貌です。ギネスちゃんの横にいると、私はまるでマンガだそうです。

子犬のクラスで習ったことは

1.散歩中にほかの犬が来ても無視する
2.SIT(おすわり)
3.名前をよばれたら、オーナーのところにはしっていくこと
4.拾い食いしない

くらいです。ただし、私はこれを全部マスターできていないのに、四回授業を受けただけで、卒業させてもらいました。はっきりいって、落第に近いとおもうのですが、リズ先生が「アロハ。卒業証書あげましょう」といって白いリボンをくれたので、もらっておきました。

卒業記念として、お肉やさんのサービス券をもらいました。これで、卒業祝いになんかおいしい肉でも食べろ、ということでしょう。

今度はグレード1のクラスです。つまり、小学一年生になります。いままでのは、ほんのお・あ・そ・び。

「うそお。ほんまに卒業してええのん?何もでけへんやん、アロハ」
帰りの車の中で、ワイフは驚きを隠しきれないようにいいました。
「ええらしいで。もっぺん、パピーやりなおすか?せやけど、同じことやるゆうてたで」とデグチ氏。
「ほんならお金もったいないなあ。もう小学校いく?」
もちろんや。ギネスちゃんも行くねんから。

ということで、私はこの六月から小学生になります。乳歯もぬけて、大人の歯が生えてきました。

ウォーナンブル市役所では、犬は生後六ヶ月になると、登録しなければなりません。今度はお役所にいくことになりそうです。

それでは、また!

A.B.D

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