ウォーナンブルの教室から 6

5月XX日

大変ご無沙汰してしまいました。私の母が肺がんで亡くなり、日本に5週間ほど戻っていました。学校のイースター・ホリデーは2週間あるのですが、その前後合わせて3週間余分に休暇を取らせてもらいました。1週間は有給、もう1週間は学校側の配慮でコンパッション休暇(思いやり休暇とでもいうのでしょうか。給料はいただきました。)最後の1週間は無給休暇としてとりました。1週間一回の授業を楽しみにしてくれている子供たちにも、先生にも迷惑をかけることになりました。

大阪に戻る直前、子供たちからたくさんのカードをもらいました。「出口先生のお母さんが早く良くなりますように」と書かれたカードです。西洋の国ではカードをよくやり取りします。クリスマスや誕生日だけでなく、結婚のお祝いや記念日、病人や家族を亡くした人たちへのカードも市販されています。子供たちのカードはすべて手作りでした。母の棺おけには子供たちからもらったすべてのカードを入れました。

私が教えているのはカソリックの小学校です。低学年では面白いお話やアクティビティを通じて教えられる宗教の時間も学年が上げるにつれ、観念的な内容になってきます。同時に子供たちの興味も薄れてきます。でも、6年間の「宗教」の授業で教えられたことは、子供たちの心にしっかり根付いてると思います。

日本の小学生たちにも何らかの形で、押し付けではない、日常生活の中から「人に対する思いやりを表現する方法」を教える必要があるのではないかと感じました。「人に迷惑をかけないように」という消極的な発想から一歩進んで「人のために何かする」という考え方が身につけば、日本で起こっている悲しい事件もすくなくなるように思います。

ちょっと硬かったかな?今回は。