| 位置 | 象牙海岸 | ギリシャ |
| GK | 川島 | 川島 |
| DF | 吉田 森重 内田 長友 | 吉田 今野 内田 長友 |
| 守MF | 長谷部 山口 | 長谷部 山口 |
| 攻MF | 本田 岡崎 香川 | 本田 岡崎 大久保 |
| FW | 大迫 | 大迫 |
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香川を外したのは当然の判断。森重を外した点は疑問、吉田とともにイエローカードを切られた点を配慮したのか。遠藤をサブに回し、香川に代え攻守両全の大久保を先発起用した点から、守備重視の布陣といえる。
この試合は、ザッケローニ監督に動揺が残っていればその時点でアウト、と見ていた。いちおう勝負にはなりそうなので一安心。しかし「結果」はまったく安心できない。TV画面を見て切実にそう思う。ギリシャ側応援席に、日本・ギリシャを一枚にたばねた国旗を掲げる美女がいた。相手国に日本へのリスペクトがある状況は、日本にとって辛い。
さはさりながら、リスペクトされる国になったことじたい、本来は慶ぶべきことなのだ。こぴっと頑張れし、日本! ──○○
■第二戦評
通勤車中にワンセグ放送を持ちこみ、ワクワク、否むしろドキドキしながら粗い画面を追った。結果は引き分け。初戦・第二戦を見る限り、コートジボワールがギリシャに勝てないとは到底考えられないので、予選突破はほぼなくなったと考えなければなるまい。
端的にいって、グループCでギリシャが最弱ということは明確になった。そして、その最弱ギリシャから点を取れなかった以上、日本も似たり寄ったりのレベルでしかないわけだ。
主将が退場となり、ギリシャはガチガチに守備を固めてきた。似たような状況はアジア予選で何度も経験した場面ではないか。それなのに、打開策が無いに等しかった。これは第一義的には選手の力量といえよう。
それ以上にまずかったのはザッケローニ監督の采配であろう。短期的にはこれが最大の敗因と断定できる(中期的には別の敗因があると筆者は見る。ただし、これはW杯終了後に総括すべきと考える)。
念のためいえば、筆者はザッケローニ監督が素晴らしい人物である、と現時点でも高く評価している。W杯で勝利を導ける勝負師である、とも予感していた。しかし、この予感は外れた。それどころか、ジーコ監督をも上回る頑固さを示すとは、まったくの予想外であった。
23選手のうち、 2試合で15選手しか使わない頑なさを、いったいどのように形容すべきなのか。何故そこまで香川にこだわるのか? 長谷部が信頼できるのはわかるが、試合に勝つことを考えれば先発起用していいのか? 残る 8選手は「塹壕の埋め草」なのか? 選手の好調・不調を見極められないのか?
第三戦は僅かながら可能性が残されている以上、先発はまたしても固定メンバーになるだろうし、途中交代の選手も同様に固定的であろう。要するに、ザッケローニ監督と日本代表チームは戦術の選択肢が乏しく、行き詰まったらそこで終わりなのだ。
ただし一点、日本代表チームを弁護しておく。初戦で勝ち切っていたならば、第二戦はもっと違う戦い方になったはずなのだ。勝利は薬、敗戦は毒。戦う以上、どちらかが勝ち、どちらかは負ける。その残酷さを痛感する。初戦を落とし、いわば毒を仰いだ日本代表は、ギリシャ守備をこじ開ける力をも失った。「強いチームが勝つのではなく勝ったチームが強いのだ」とは至言である。
日本代表の冒険は事実上終わった。どのみち勝ち目が薄いならば、最終コロンビア戦で先発メンバーを総入替するくらいの「大冒険」をしてほしい。もっとも、筋金入りに頑固なザッケローニ監督は、同じような手を打ち、同じように失敗するのであろう。まったく面白味のかけらもない展開だ。せめて最終戦はスカッとさわやかに勝ってほしいものだが……。 ──★△
■インターミッション(2)
週末に第二戦の録画を見直してみた。率直にいって、内外メディアが酷評したのが納得できてしまうひどい試合だった。ドイツ大会のクロアチア戦よりは進歩した、という程度の内容で、見どころが無いに等しかった。
この試合で最も活躍したのは間違いなく内田で、最も輝かなかったのもまた内田だった。右サイドからの攻め上がりは見事。問題は、センタリングがはじかれ続けたことではない。「何故ここでシュートしない?」と疑問に思える場面が少なくとも三回あった。内田が直にゴールを狙えば、たとえ全てはじかれたとしても別の展開がありえたように思う。観戦者にとってはシュートまで行ったほうがはるかに面白く、その手前まででは鬱屈がたまる。
内田の責任というよりむしろ、「日本選手がおとなしすぎる」一般論に帰着するといえようか。ボールを持っているばかりで攻められなかった凡戦で、酷評されるのはもっとも至極。
明日はおそらく最終戦。「自分たちのサッカー」が実在するならば、その片鱗なりとも見せてほしいと切実に思う。 ──□
■最終戦評
朝は 4時から起き出し、朝食をとって観戦に備える。スタメンがすぐわからなかったので、直前評は無し。
結果は周知のとおりで、完敗だった。直接の敗因は、今野のタックルがPKをとられたこと。試合当初の動きが良かっただけに、先制点を取れていれば展開がだいぶ違ったはずだ。
今大会は、たいへん残念な結果に終わってしまった。しかしながら、筆者は相応に納得している。初戦・第二戦とは異なり、何も出来ずに終わったわけではないからだ。現在の実力を出し尽くしてもなお、まったく及ばなかった冷厳な結果は、受け容れなければならないものだからだ。客観的には評価に値する点がなかったとしても、全力を出し切ったという一点にかけて、筆者は「日本代表よくやった!」と賞賛する。
それぞれの選手は「もっとやれるはず」と思っていた様子だ。我々にもその期待は当然あった。実力は間違いなくついていた。それでも届かなかったからには、何かが足りない。「負けに不思議の負けなし」というからには、何らか必然の要素があったのだろう。
この踊り場で苦しみ悩む過程を経なければ、おそらく次の階梯には上がれないのだろう。日本が初めてW杯に出場してからまだ16年しか経っていない。簡単に勝ち上がれるという期待は、虫の好い願望にすぎなかったようだ。
それにしても、最終戦の敢闘を初戦から出来れば、と惜しまれてならない。ギリシャにもいえるが、立ち上がりが遅すぎた。ギリシャとの共通点から、日本代表には苦手の伏兵が存在したと類推できる。それは降雨と多湿だ。日本は天候にまとわりつかれ、己を克服できなかった。
次の大会はロシア。メンバーはだいぶ入れ替わっていくはずだ。たとえ今大会の結果が悪くとも、明日はやってくるし、それぞれの選手には次のミッションが待っている。その前の反省は、次の記事に簡単にまとめておこう。 ──★★
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