二十歳の夜

落書きの参考書と2chばかり見てる俺
超高層ビルの上の階 上がらない明細見てる
やりばのない気持ち ティッシュほおばりたい
トイレの中 カブラボ開いて見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり レスをつけながら
心のひとつも解りあえない上司達をにらむ
そして仲間達は今夜ネタスレの計画をたてる
とにかくもう 溝の口や豊洲には帰りたくない
くわえてるモノが何なのかさえ 解らず震えている
二十歳の夜 -----
新車のヴィッツで走り出す 行く先も解らぬまま
暗い夜の西荻の中へ
誰にもぶつかりたくないと 逃げ込んだ十字路に
自由になれた気がした 二十歳の夜

冷たい風 冷えた躰 ヴィッツ恋しくて
夢見てるあの車の家の横を さよならつぶやき走り抜ける
闇の中 ぽつんと光る 自動車販売店
160万円で買える車 熱いハンドル握りしめ
事故の顛末も解らないけど
あの車と俺は将来さえ ずっと夢に見てる
父親たちはカーナビをよこせよこせと言うが 俺はOKなのさ
燃え尽きた新車が俺の全てだというならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
二十歳の夜 -----
新車のヴィッツで走り出す 行く先も解らぬまま
暗い夜の西荻の中へ
覚えたてのアクセルふかし カーナビを見つめながら
信号無視し続けた 二十歳の夜

ラルクのfinale聴きながら ドキュンのタクシーに
赤信号なのに体当たり
俺が全て悪いんですと ビクビクと謝りながら
保険で助かった気がした 二十歳の夜